HOME記事工具・マテリアル余裕の出力と静粛性のエアコンプレッサー【コンプレッサー サイレント4】の使い方教えます。ノモケンが気になる最新道具、工具をレビュー!

余裕の出力と静粛性のエアコンプレッサー【コンプレッサー サイレント4】の使い方教えます。ノモケンが気になる最新道具、工具をレビュー!

2025.07.19

プロモデラー「ノモケン」が教える工具、マテリアルの使い方!! 【コンプレッサー サイレント4/エアテックス】

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エアブラシやエア圧を変えてテスト!

▲ エアブラシ塗装では吹き方に合わせてエア圧を調整しますし、エアブラシの口径を変えることもあります。それぞれの条件でどれくらい無作動で吹けるのかテストしてみました。エアブラシはノズル径0.3、0.5φに加え、より大口径な0.7φも用意しました

使用したエアブラシ

▲ Primary03+真鍮製エアレバ(エアテックス/15950円)
▲ Primary05+真鍮製エアレバ(エアテックス/15950円)
▲ スーパーエアブラシ トリガータイプ07【軽量アルミボディ】(ウェーブ/17050円)
▲ エア吹出圧を0.1、0.15、0.2MPaの3段階、エアブラシのボタン/レバーは全押し/全開で吹き続け、コンプレッサーが再稼動するまでの時間を計測したのがこの表です。エア圧が高い程、ノズル径が大きい程、時間が短くなるのはもちろんですが、それぞれの値は予想以上に長時間となりました! 頻繁にコンプレッサーがオンオフされるのではなく、無音でしばらく吹き続け、時おり一時的に作動するという運用になります。尚、他のエアブラシを複数試したところ「0.3φ、0.2MPa」では「3分弱~5分」、「0.5φ、0.2MPa」では「2分弱~4分」と機種によって幅のあることも分かりました。今回のテスト結果は「この組み合わせでは」ということで参考にしてください

使用中、使用後の取り扱い

▲ 使用を続けると、コンプレッサー容器が熱くなります。使用中や使用後も熱いうちは触れないように注意しましょう
▲ 使用後は電源を切って内部のエアを抜きます。ドレン(水抜き)に溜まった水分を下のピンを押して排出します
▲ エア抜き、水抜きをする際のひと工夫。小さい紙コップなどの容器をあてがって、コップの底越しにドレンのピンを少しずつ押すようにすると周囲に飛び散らず、作業しやすくなります
▲ タンク内に溜まった水分も取り除きます。タンク下のドレンコックを緩めるか外すかし、本体ごと傾けて排出します。すると少し油分の混じったような水が出てきました。サボるとこれがドンドン溜まるわけです

追加オプション

▲ オイル臭を軽減・除去するための追加フィルター。長時間の連続運転や高温での使用など、運転条件によってはわずかにエアと共に排出されるオイル分に対処するもので、レギュレーターにジョイントを介して取り付けます

サイレント4用オイルミストフィルター SMC

●発売元/エアテックス●12100円、、7月予定


今回のまとめ

 「コンプレッサー サイレント4」は作動音が小さく、タンクに溜めたエアで無音で吹ける時間も長いため、使う人にも周囲にもストレスが少なく、夜間に作業するにも適しています。広吹きや大面積を塗るのにも応えてくれ、塗装環境を充実させたいモデラーのニーズを満たせるモデルです。メンテナンスは難しいものではありませんが、タンク背面の水分排出などもあるので、取り回しをよくして配置したいものです。導入にあたっては本体サイズや重さと共に、そうしたところも考慮しておきましょう。


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解説・文/野本憲一

 多くのユーザーから愛される模型製作ガイド「NOMOKEN 野本憲一モデリング研究所」の著者・プロモデラー。当連載『いまさら聞けないプラモデルの基礎』では、令和最新版“プラモデル製作の基礎”を解説します。現在では数多くの選択肢があるプラモデル製作の道具やテクニック。「名前は知っているけどどんなものなんだろう?」「いまさら聞くのもなぁ…」と思うものもあるはず。そんな“ギモン”を改めて学んでみましょう。


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