HOME記事工具・マテリアル余裕の出力と静粛性のエアコンプレッサー【コンプレッサー サイレント4】の使い方教えます。ノモケンが気になる最新道具、工具をレビュー!

余裕の出力と静粛性のエアコンプレッサー【コンプレッサー サイレント4】の使い方教えます。ノモケンが気になる最新道具、工具をレビュー!

2025.07.19

プロモデラー「ノモケン」が教える工具、マテリアルの使い方!! 【コンプレッサー サイレント4/エアテックス】

 プロモデラーノモケンがちょっと気になる試してみたいものを紹介するこのコーナー。今回取り上げるのはエアブラシ塗装で使うエアコンプレッサー。エアテックスから発売中の「コンプレッサー サイレント4」は高い出力と低い作動音を実現した製品。その実力を試し、詳細や取り扱いについて紹介していきます。


高出力&低動作音!! 「コンプレッサー サイレント4」

▲ 前方の丸みを帯びた容器はコンプレッサーの駆動部。内部はオイルに浸され、振動や音を低減。動作音は39dbと低くなっています。最高圧力は約0.8MPa。エア吐出量は約45~52L/minで、大口径のエアブラシも充分につかえます。サイズは幅33x奥行き36x高さ38cm。屋内用ホビーユース向けとしては大型。重さは約16kg。片手でも持てますが、軽々というわけにはいきません

コンプレッサー サイレント4

●発売元/エアテックス●79200円、発売中

▲ パイプフレームに囲われたように駆動部やエアタンクが取り付けられています。持ち運びでは前方が重いことに注意。前に突き出ているのは吸気フィルター
▲ 上下二段のタンクは7.4L(3.7Lx2)と大容量。これにより脈動や水分が低減されたエアが安定して供給されます。エアを充填すると、コンプレッサーを動作させずに数分以上吹き続けられる仕様です
▲ 背面のタンクを繋ぐパイプは透明で、内部の水滴や汚れなどの状態が分かりやすくなっています。タンクの右下にはそれらのドレンコック(排出口)が付いています
▲ 付属品はエア吸入口に付けるフィルターとゴム栓(本体にも1個装着済みで計2個)。エアホース(約180cm)とエアブラシ用のハンガーとなります

各部の様子

▲ エアレギュレーター部にハンガーやホースを接続したところ。ハンガーはエアブラシの先端を差し込むタイプです
▲ 電源スイッチはコードの中間にあり、押すたびにオン・オフが切り替わるもの。足踏みでの操作に向いています
▲ 電源プラグは3Pタイプ。ですので別途「3P→2P変換コネクター」を用意して使うようにします
▲ 駆動部容器の透明パイプはオイルゲージ。青い帯の上がMAX、下がMINという目安。オイル交換や補充の際はジョイント部からホース上端を抜いて作業します
▲ タンク上段の圧力センサーとリリーフバルブ。ラベルに「OFF:8Kg ON:4Kg」とあるように、約0.8MPa、0.4MPaで切り替わるのが分かります(1kg/cm2=0.098MPa)

無音で吹けるサイクル

▲ 使用開始は、まずホースやエアブラシを接続後に電源をいれます。コンプレッサーが稼動してタンク内にエアを充填されるとコンプレッサーが自動停止します。その後、エアブラシ側に吹き出すエア圧をレギュレータで調整し、塗装を行います。しばらく使ってタンク内のエア圧が下がるとふただびコンプレッサーが稼働、タンクにエアが充填されます。エアの充填は0→0.8MPaまでは1分50秒ほど、0.4→0.8MPaは1分弱でした(実測)。大容量のタンクに短時間で充填できていることからも、コンプレッサーの能力の高さがわかります。なお、この説明でのメーター値はエアレギュレーターを最大圧側にしておいた状態でタンクの圧を示しています(エア吹出用に調整したものではありません)
▲ 実際にカーモデルボディの塗り替え(成形色からブラックへ)をノズル径0.5φのエアブラシ、エア圧は0.15MPaで行いました。脈動のないエアで塗装でき、細部から全体までじっくり2分半ほど吹き続けて塗り終えたところ。この間、コンプレッサーは無音で使え、まだ余裕がある程でした
▲ エアブラシ側への吹出圧調整はエアレギュレータ上部のキャップ型ダイヤルを回します。値はエアブラシの口径や吹き幅など状況に応じて変えます

音はどれくらい?
コンプレッサーの作動音は、小型低圧のコンプレッサーと“同程度~より小さい”くらいで、振動も抑えられた「ブーン」という一定の音がします。圧力スイッチでオフになるときに「カンッ」という金属的な音がします。

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