HOME記事スケールモデルMAマンが「頭文字D 拓海のハチロク」を筆1本で、最高にかっこいい漫画塗りで魅せる!【筆塗りTribe】

MAマンが「頭文字D 拓海のハチロク」を筆1本で、最高にかっこいい漫画塗りで魅せる!【筆塗りTribe】

2025.07.14

筆塗りDribe/頭文字D 拓海のハチロク 【アオシマ文化教材社 1/32】●MAマン 月刊ホビージャパン2025年8月号(6月25日発売)

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細部の塗装

全体への線入れ

拓海のハチロクのプラモデルの製作の画像その18
▲ 全体に細かな線入れを行っていく。これによってよりイラスト風な仕上がりになる

主線を入れよう

拓海のハチロクのプラモデルの製作の画像その19
▲ 窓枠を塗った時のように、ディテールや色の境目に主線を入れていく。これにより形状が際立ち、さらに細かな線を入れていく基準にもなる

イラストを参考に線を足していこう

拓海のハチロクのプラモデルの製作の画像その24
▲ 主線の縁1mm外側に、主線に沿った細い線を描く。これによってパーツの形を際立たせることができ、一気に垢抜けてスタイリッシュになる

シールを活用する

拓海のハチロクのプラモデルの製作の画像その20
▲ ミラー部分にはシルバーのシールが付属する。シールの上からホワイト・スカーを塗装して、乾燥後に貼り付けた

文字を書く

拓海のハチロクのプラモデルの製作の画像その21
▲ 「藤原とうふ店(自家用)」のシールを活用して、レタリングを書いていく。貼る前に水で粘着を弱めてからロゴを描き入れる場所の下ギリギリのラインに貼る。文字上を揃えるために、黒いラインマスキングテープでガイドを作る

シャーペンで下書き

拓海のハチロクのプラモデルの製作の画像その22
▲ 紙の上で、芯の先端が鋭利になるように数回擦ったあとに書いていく

上からなぞる

拓海のハチロクのプラモデルの製作の画像その23
▲ 文字の下書きをしたら、アヴァドン・ブラックでていねいになぞっていく

MA MAN’s Paint Log

 漫画塗りの一番重要ともいえる工程が“細部”。筆圧のコントロールで線の細さや太さ、漫画らしさのある線を目指しながら描きこんでいきます。細い線を引く時は、一度塗料をしっかりと含ませたあとに、布の上で筆先の塗料を切りながら尖らせた状態に整えた筆で塗り始めると攻めた塗装ができます。


INITIAL-D

TAKUMI’S HACHIROKU

拓海のハチロクのプラモデルの完成の全体画像その2
拓海のハチロクのプラモデルの完成のアップ画像その1
▲ 車輪、バンパーなどにもホワイトで線入れ。ヘッドライト、テールライトなど、黒いパーツにはホワイト・スカーで形を起こしていった。また、最終的にベースカラーのコラックス・ホワイトも使用して線を描き込み、白の色味を増やしている
拓海のハチロクのプラモデルの完成の全体画像その1
▲ 車内の様子を窓パーツに描き込んでいる。完全にしっかり描かなくても、漫画のコマなどを参考にして何となく真似して描くだけでも案外「それっぽく」なるとのこと。四方それぞれの窓面で一番見たい角度を決めて、その角度に近いシーン(絵)を参考にするとよい。ぼんやり浮かぶ拓海の横顔がポイント

 ハチロクの塗装ということで、プレゼントでもらったハチロクのウェットティッシュケースが参考になると思ったので撮影現場に持参しました! 2年前に10年振りくらいに観直したことをきっかけに、『頭文字D』が好きになりました。
 興味を持ったきっかけはアニメのユーロビートで、良い意味であのクサい台詞とともにベストタイミングで音楽が流れるあの感じがたまりません! だいたい峠を走ってるか、ガソスタにいるかというあの感じも、自分は体験していない時代なのに妙にリアルが感じられて好きなんです。漫画の絵柄も圧倒的な存在感と味わいがたまりません。もっとグッズが欲しいです。ハチロクの見た目も好きなので、今回の作例は自分のコレクション棚に飾る(まだ予定)までの流れも含めて楽しみでした!
 ちなみに拓海に関してはプロジェクトD入りする前までの感じが特に好みです。バトル後、降車せず走り去っていく感じがかっこよすぎて笑えます。
 漫画風塗装の場合は、漫画をしっかり観察してみてください。今回はハチロクが走っているシーンなので、躍動感がポイント。またこの塗装は表現の枠? 上限? がないというのも楽しいポイント。じっくりと見たイラストを頭のなかで整えながら、線の量や線の形を自分の感性に従って調整することで、より好みのハチロク漫画風塗装ver.に仕上がると思います(私の場合は、参考にしたシーンよりも気持ち線を多めでしつこい感じにしてみました)。
 とはいえ漫画風塗装は漫画をしっかり観察することこそが重要。きっとそこにすべての答えがあると思います!

青島文化教材社 1/32スケール プラスチックキット “ザ☆スナップキット”

頭文字D 拓海のハチロク

製作・文/MAマン

ザ☆スナップキット No.CM1 頭文字D 拓海のハチロク
●発売元/青島文化教材社●2200円、発売中●1/32、約13.2cm●プラキット

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Ⓒしげの秀一/講談社

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