HOME記事スケールモデルMAマンが「頭文字D 拓海のハチロク」を筆1本で、最高にかっこいい漫画塗りで魅せる!【筆塗りTribe】

MAマンが「頭文字D 拓海のハチロク」を筆1本で、最高にかっこいい漫画塗りで魅せる!【筆塗りTribe】

2025.07.14

筆塗りDribe/頭文字D 拓海のハチロク 【アオシマ文化教材社 1/32】●MAマン 月刊ホビージャパン2025年8月号(6月25日発売)

拓海のハチロクのプラモデルのメイン画像

筆1本で「ハチロク」を操る!MAマンが魅せる筆塗りDrive!!

 話題のキットから往年の名作プラモまで、どんなプラモも筆塗りで楽しんじゃおうという本連載「筆塗りトライブ」。今回はアオシマの「ザ☆スナップキット No.CM1 頭文字D 拓海のハチロク」をテーマに最高にかっこいい漫画塗りをお届けします! 作例を担当したのは、月刊ホビージャパンでも二次元塗りやハイレベルなフィギュア塗装を多数製作しているMAマン。『頭文字D』を愛してやまない彼女だけに、模型への描き込みも緻密で繊細。かつ、この作例はほぼ5時間で塗り上げています。“筆塗りトライブ”ならぬ“筆塗りドライブ”といえるMAマンの筆塗りテクニックを思う存分楽しんでください!

(構成・文/フミテシ)

青島文化教材社 1/32スケール プラスチックキット “ザ☆スナップキット”

頭文字D 拓海のハチロク

製作・文/MAマン

ザ☆スナップキット No.CM1 頭文字D 拓海のハチロク
●発売元/青島文化教材社●2200円、発売中●1/32、約13.2cm●プラキット

MAマン

今回のパイセン

MAマン/『頭文字D』が大好き! 今回はその思いを筆に込めてもらいました。月刊ホビージャパンでは主にフィギュア塗装で活躍していますが、カーモデルでも彼女の筆塗りテクニックを遺憾無く発揮! じっくりお楽しみください。


塗装前にじっくりイメージを練り上げる

頭文字Dのイラストの画像

MA MAN’s Paint Log

まずは仕上がりのイメージをじっくりと考えます。カラーイラスト風でいくか、白黒漫画風でいくか。筆塗りの表現としてはどちらも問題なくかっこいい仕上がりになります。しかし下地に塗るサーフェイサーの色が大きく異なるので、どちらかを選択しようと思いました。撮影当日、編集担当さんと話して白黒漫画風塗装でいくことに決めました。塗装パターンが決まったので、よりイメージを具現化するために参考となるイラストをじっくり見ます。この塗る前の時間を本当に大切にしています。


塗装しやすくするための分割

ボディ

拓海のハチロクのプラモデルの製作の画像その1
▲ ヘッドライトは筆塗り時に外れてほしくないので接着している。グレーのサーフェイサーを吹いている

シャシー、タイヤ

拓海のハチロクのプラモデルの製作の画像その2
▲ インテリアとシャシー。こちらは完成時に見えなくなる部分が多いが、透け防止のためにも黒のサーフェイサーを吹いている

拓海のハチロクのプラモデルの製作の画像その3
▲ 今回の塗装では、窓には漫画のように内側のシルエットを筆塗りしていくため、グレーのサーフェイサーを吹いた

MA MAN’s Paint Log

 後々の塗装工程を考えながら、まずはいったん全パーツを組みます。塗装のイメージができたら塗りやすいようにパーツをバラします。筆塗りする時に外れてほしくないから、ヘッドライトの部分は接着しました。ボディ、シャシー、シート含む内部パーツ、窓部分の4つに分け、ボディと窓には水性サーフェイサー1000(グレー)を使用。車内パーツ、車体底(タイヤなどすべて含む)には黒のサーフェイサーを吹いています。


使用する塗料

ベース塗装

拓海のハチロクのプラモデルのベースに塗る塗料3本セットの画像
▲ ボディには水性サーフェイサー1000(グレー)を使用。このグレーを活かしていきます。白の1層目としてシタデルカラーの「コラックス・ホワイト」、黒は「アバドン・ブラック」を使用する

ボディメインカラー

シタデルカラーのホワイト・スカーの画像
▲ コラックス・ホワイトの上から塗るメインカラーとなる2層目の白は、シタデルカラーのレイヤーカラーにラインナップされている「ホワイト・スカー」

色のイメージをさらに擦り合わせる

拓海のハチロクのプラモデルの製作の画像その4
▲ 使用する塗料が決まったら漫画をじっくりと確認して、白黒の濃淡などの色のイメージを固めていく

MA MAN’s Paint Log

 当初はコラックス・ホワイトのみでいこうと考えていました。シタデルのなかでも隠蔽力の高い「ベースカラー」なので塗りやすかったのですが、塗ってみると仕上がりのイメージよりも暗かったためホワイト・スカーを上塗りすることにしました。また漫画では車体の黒の部分がグレートーンで表現されていて、サフのグレーの色味とピッタリだと思ったのでそのまま活かせました。サフのグレーと白い部分の明暗をよりしっかり出すために、コラックス・ホワイトよりさらに明るいホワイト・スカーを使用したというわけです。

[次のページ]塗装スタート!>

Ⓒしげの秀一/講談社

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