ウェーブ製「A.F.S.」特集後編!! 『Ma.K.』の原点を横山宏のビネット作例とMAX渡辺のセミスクラッチでお届け! フォトストーリーや新作キット情報も要チェック!!
2025.07.09Ma.K. in SF3D/A.F.S. MkI & A.F.S. MkII SET【ウェーブ 1/20】 月刊ホビージャパン2025年8月号(6月25日発売)
傭兵軍 装甲戦闘服 A.F.S. Mk.I & A.F.S. Mk.II 傭兵軍 装甲戦闘服運搬車両 兵員輸送ビークル 製作/MAX渡辺
■やっぱりトレーニング大事
宮古島トライアスロンでリタイアを経験、このままではアカン!! と。夏以降のトライアスロンレースに向け、何はなくともランニング能力を強化せねばと発起。次戦「徳之島トライアスロン」はミドルディスタンスなれど、イヌの散歩だけで完走出来るほど甘いコースではない難物レースですし。そこでチョット高めのハードルを仲間と契り、誓い合いました。ソレは「1日10km30日間休まず連続ランニング」俊足ランナーならなんてことないメニューかもしれません。しかしボクにとってはまあまあハード。仕事も付き合い呑みもあるし、大雨の日も……。途中休んでも歩いてもいい。けれど、痛みが出ようが筋肉痛が辛かろうがとにかく毎日10km脚で移動すると。始めた当初は辛くて辛くて(汗)、階段の昇り降りでもヒィヒィ言ってました。けれど1週間を過ぎた頃から筋肉痛が抜けてきて少し楽になり。そうしたら今度はソレとは違う神経的な痛みが襲ってきて。そんなこんなしながらですが、誓いを立てたのがやはり良かった。痛みが出たら長引くとイヤだからとサボリがちになり、気付けば走らないランナーになっていたのです。シノゴノ言わずにやり切れオラー!! と自らを鼓舞し、叱咤激励してここまで来ました。脚力もだいぶついてきたのでこのまま積み上げていこうと思います。コレを記している今日が27日目、もうすぐ無事達成ですよ♪ って、いつになく真面目かオレwww
■旧キットなんです!!
あまりの所蔵量で何がどこにあるのかわからん状態となり、二進も三進も行かなくなった倉庫の徹底整理を1年がかりで進めていました。その折に作例として組みかけて予定が変わり、未発表となってお蔵入り待ちのブツが大量に出土。ご多聞に漏れず15年におよぶ長期連載「Ma.K. in SF3D」、他の追随を許さない物量のソレが発掘されましたw。そんななかに旧NITTOのA.F.S.がゴロゴロッと出て来たんです。しっかり接着工作され、ザックリ表面処理も済んだ、その数4体。我等がウェーブのA.F.S.も9年振りの再販となり、いよいよもってこの子達の出番は未来永劫、永久に訪れないかもしれない。と思ったらもったいなくていたたまれず、コレはラストチャンスかもとアタマを捻りました。そうして思いついたのが、この「兵員輸送ビークル」なのです!!
■設定も急造品、作例は超急造www
①せっかく4体あるんだから4人乗りがいいな♪
②装甲服着てるんだから剥き出しでいいよね。パッと見で分かりやすいし。
③制式採用の軍用車両じゃなく、一般車両の現地改造感バリバリのでっち上げが燃える!!
④シートはクルリと回転して速攻作戦行動に移れる仕様。
⑤既存のラジコンを流用したら楽勝じゃん!! 前にもやったし♪
基本コンセプトはザックリこんな感じ。極めて雑www。『Ma.K.』的にはホバーかなぁとも思ったのですが、A.F.S.が乗るにはハイテク過ぎるかなとゴッツイタイヤで行こうと決断。スーツを固定するシートは流用組み合わせも考えたけど、4つも必要だしとミスター『Ma.K.』脊戸真樹(せど)にオーダー即断♪ ありがとう! 公私ともにいろいろ立て込んでた時期でスーツの下拵えだけは済んでたものの、車両着工は撮影日、即ち〆切日の4日前というタイトロープ!!(実話)
ヤフオクから届いた1980円のラジコンカーをベースにしたんだけど、思ったより小さくてフレームはL字アルミフレームで。サイズ感が合わずに慌てて秋葉原の専門店に駆け込んでタイヤ等パーツを物色。そこから半日でレイアウト決定して工作、彩色まで漕ぎ着けたのが1日前www。
車両はサーフェィサーも吹かずに自作オリーブドラブやミディアムグレーをテキトーに吹いてウェザリングカラーでウォッシング。スーツはオフホワイトとライトなオリーブグリーンでテキトー迷彩してレインボウエッグ謹製デカールで締めました♪
撮影当日、調整と最終仕上げしてる時にそのあまりの切りっぱなし、付けっぱなしで胸が痛みましたが、そこはソレ、永年のキャリアが掲載限界点を教えてくれますwww。ココから往生際悪い粘りが。現場急造感を演出するため、キムワイプであんまりな酷い造作のところを隠そうと画策。随分前にアートボックスの千谷サンにもらった「カミカタメール」のサンプル出番降臨! マニュアルも読まずに即投入!! コレが優れ物でパリッと固まり、いい感じのアクセントになりました♪ なってますよね(苦笑)。どうやって留めてるんだ?と自問自答してリベットを貼って時計を見たら出発15分前でしたとさ(実話)。
メッチャイカす特撮カットを見て、ドタバタも報われたなぁとホッコリしている模型芸人でした。(MAX渡辺)

日東1/20スケール プラスチックキット
傭兵軍 装甲戦闘服 A.F.S. Mk.I & A.F.S. Mk.II
セミスクラッチビルト
傭兵軍 装甲戦闘服運搬車両 兵員輸送ビークル
製作・文/MAX渡辺
協力/鈴木孝、楡木一之、せど
A.F.S. Mk.I&A.F.S. Mk.II SET
●発売元/ウェーブ●4620円、発売中●1/20、約11cm●プラキット
[Ma.K.in SF3D]EXPLANATIONS Vol.135
傭兵軍 装甲戦闘服 A.F.S.
文/KATOOO(レインボウエッグ)
A.F.S.は月刊ホビージャパン1982年5月号の『SF3D』連載第1回に掲載された『SF3D』~『Ma.K.』の原点となる装甲戦闘スーツです。初出時に前期型、後期型の2体が発表され「別冊SF3Dオリジナル」からMk.I、Mk.IIという名称が定着していきます。
A.F.S.はタカラのミクロマン強化スーツを改造する企画用に作られたもので強化スーツ2がMk.I、強化スーツ3がMk.IIの芯になっています。主な相違点はヘルメットでそれぞれの強化スーツの基のカタチを活かしています(それ以外はプラ板、パテ、ピンポン球、X-WINGをはじめとする流用パーツで構成されています)。オリジナルモデルの他の相違点はMk.Iの背面にスリットがあること、左腕レーザー基部の形状(タミヤ1/20レーシングチームセットのカメラ2種を流用)となります。
1984年に日東科学からA.F.S.のプラキットが発売。Mk.IIには本体に付ける増槽、Mk.Iにはスモークディスチャージャーが付属しました。これらは2007年にウェーブから発売されたA.F.S. Mk.II、2008年発売のA.F.S. Mk.Iにも同梱され、それぞれ新デザインのレーザー基部も付属しています。
A.F.S.にはルナポーン、ポーラーベア、G-PAWN、ナイトストーカー、ニューラリーポーンなど多くのバリエーション機がありますが、今回の特集では横山先生によるアップデートされた改修機が登場。A.F.S.のさらなる可能性を見せてくれました。
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