HOME記事キャラクターモデルウェーブ製「A.F.S.」特集後編!! 『Ma.K.』の原点を横山宏のビネット作例とMAX渡辺のセミスクラッチでお届け! フォトストーリーや新作キット情報も要チェック!!

ウェーブ製「A.F.S.」特集後編!! 『Ma.K.』の原点を横山宏のビネット作例とMAX渡辺のセミスクラッチでお届け! フォトストーリーや新作キット情報も要チェック!!

2025.07.09

Ma.K. in SF3D/A.F.S. MkI & A.F.S. MkII SET【ウェーブ 1/20】 月刊ホビージャパン2025年8月号(6月25日発売)

傭兵軍 装甲戦闘服 A.F.S. Mk.I & A.F.S. Mk.II 製作/横山宏 特撮

『Ma.K.』の原点A.F.S.をアップデート! SECONDPART

 今回は9年ぶりの再販となったウェーブ製A.F.S.特集の後編。横山宏は新たに組んだMk.IとMk.IIの気になる部分を改修し、マックスファクトリー製1/20 Naked Angelのボディにブリックワークス製品のヘッドを組み合わせたフィギュアを絡めビネットを製作。MAX渡辺は1984年に販売された日東製A.F.S.を使用して巨大な兵員輸送ビークルをセミスクラッチした。ふたりの記事を参考に、発表から43年経つA.F.S.のアップデートを楽しんでみてはいかがだろう。

前編記事はコチラ

A.F.S. Mk.I&A.F.S. Mk.II SETパッケージ

A.F.S. Mk.I&A.F.S. Mk.II SET
●発売元/ウェーブ●4620円、発売中●1/20、約11cm●プラキット


傭兵軍 装甲戦闘服 A.F.S. Mk.I & A.F.S. Mk.II 製作/横山宏

傭兵軍 装甲戦闘服 A.F.S. Mk.I & A.F.S. Mk.II 製作/横山宏 全体
▲ビネット全景。「女性教官が靴を脱いで足の動かし方を指導している設定だ。ミニサイズのA.F.S.は訓練用のシミュレーションモデルって設定でかつてワンダーフェスティバルで販売されていた1/35レジンキットを使用しました」(横山)
傭兵軍 装甲戦闘服 A.F.S. Mk.I & A.F.S. Mk.II 製作/横山宏 女性横アップ
▲女性はNaked Angel 星野ナミのボディ+ブリックワークス 傭兵軍 女性ヘッドパーツ。男性は傭兵軍 男性ヘッドパーツのビッグマン上等兵を使用
傭兵軍 装甲戦闘服 A.F.S. Mk.I & A.F.S. Mk.II 製作/横山宏 装甲アップ
▲レーザーを改修し装甲を追加
傭兵軍 装甲戦闘服 A.F.S. Mk.I & A.F.S. Mk.II 製作/横山宏 レーザー基部
▲レーザー基部はウェーブ製U・バーニアL1を加工
傭兵軍 装甲戦闘服 A.F.S. Mk.I & A.F.S. Mk.II 製作/横山宏 Mk.IとMk.II
▲訓練用シミュレーションモデルとして使用した1/35 A.F.S.レジンキットとレーザーなど各部を改造したウェーブ製 1/20 A.F.S. Mk.I(写真右)& Mk.II(写真中央)。下地を部分的に残し激しいウェザリングを施した迷彩塗装が鮮烈だ
傭兵軍 装甲戦闘服 A.F.S. Mk.I & A.F.S. Mk.II 製作/横山宏 全体横
▲Mk.Iのヘルメットや脱いだ靴を配置。基のフィギュアのハイヒール部は削って裸足に改造した
傭兵軍 装甲戦闘服 A.F.S. Mk.I & A.F.S. Mk.II 製作/横山宏 女性俯瞰
▲プラ棒やキットのランナータグで自作した脚立。ビネットの重要なアクセントになっている
傭兵軍 装甲戦闘服 A.F.S. Mk.I & A.F.S. Mk.II 製作/横山宏 靴製作途中
▲ブリックワークス傭兵軍女性パイロットの靴をカットしリューターでくりぬいた
製作中のNaked Angelボディにブリックワークスヘッドを組み合わせたフィギュア
▲製作中のNaked Angelボディにブリックワークスヘッドを組み合わせたフィギュア
横山宏、MAX渡辺、サイトウヒール氏やせど氏らを交えて打ち合わせ
▲︎サイトウヒール氏やせど氏らを交えて打ち合わせ。机には見慣れないビッグサイズの装甲スーツが…

 今回のA.F.S.はMk.IとMk.IIの2体セットでの再販です。『SF3D』や『Ma.K.』の原点であるところのA.F.S.を初めて作る人にとってもマシーネンのお付き合いが長い人にとっても久々なので一緒に気になるところなんかをいじってみることにしましょう。
 何度も繰り返し言及して来ましたがこのA.F.S.は1982年に作例として製作した時点でまさかキットになるなんて思っていませんでした。素材のミクロマンのトイデザインを活かしてたままだったり工作が未熟だったりしてました。なので毎回チマチマと改造を重ねてきたのです。逆に今ではもっとカッコよくしたいという思いを毎回ぶつけることができるので、それがありがたいと思えるようになってきました。爺さんになるとお利口になるんだなぁ。
 オリジナルモデルの左腕のレーザーはご存じタミヤ様のフィギュアのカメラのパーツを流用しているので、20年近く前にウェーブからA.F.S.が出る時には新しいカタチを脊戸君に作ってもらいました。しかし人任せの造形だったのでそろそろ最新型レーザーを自分で新たに作ってみることにしました。同じウェーブ製のU・バーニアL1の先端をカットしてレーザーの基部にしたらカメラだったものから寺沢武一先生の『コブラ』っぽくなりました。S.A.F.S.にフォームがつながるよう照準器も付けてみます。太いランナーをヤスリで削り斜めに切って接地面積を稼ぎます。かかとのチューブを繋ぐ部分をやや上にしたいので出っ張った部分を削ってその上に穴をあけてチューブを繋ぎます。
 日東のA.F.S.のキットにはボディ側面に付けられる増槽やスモークディスチャージャーのオプションパーツが入っていて、ウェーブのキットでも踏襲されています。今回Mk.Iにオプションを両方同時に付けてみたら上手く収まってカッコよくなった! いつものように後ろからの攻撃が怖いので背中に0.5mm厚の黒いプラ板で装甲板を追加しました。ウクライナの映像を観ていたら鉄板を貼ってる古い戦車がいっぱい出てきて「鉄板大事や!」と実感します。縦24mm、横20mmに切って角を丸めクセをつけてから背中のラジエーターに接着してプラ製のボルトナットを付けました。
 今回のA.F.S.はビネットにしたくて、以前作ったマックスファクトリー製ネイキッドエンジェルに林さん原型のブリックワークスのヘッドをつけたハイブリッドオネエサンを登板させます。脚を大胆に開いた「星野ナミ」さんのボディで新米兵士に靴を脱いでA.F.S.の足の動かし方を指導するシーンを再現します。裸のままではいろいろとマズいので伸ばしランナーで服の生地のフチを作り肌の上に瞬着パテを流して薄い布地を作ります。脚立はマックスファクトリーの特典が手に入らなかったのでエバーグリーンのプラ棒や©Kow Yokoyamaの刻印が入ったランナータグで自作してます。ディレクターズチェアみたいでいいでしょ(笑)。
 A.F.S.の塗装は下地の暗いグレーの上から薄いグリーングレーを塗っているんだけど、2色目のブルーグレーは下地のグレーの境界線をあえて残して塗ってます。グレーを潰して塗るより少し残したほうが変化に富んだ迷彩になるよ。完成したら屋外で撮影してちょうどいい色になったかチェックします。
 ネイキッドエンジェルと装甲スーツの組み合わせは大胆なものになるので今回もおもしろいものができました。まだまだ着衣前のものがたくさんあるので、今後もいろいろ組み合わせていきたいですね。

サイトウヒール氏やせど氏らを交えて打ち合わせ

ウェーブ 1/20スケール プラスチックキット

傭兵軍 装甲戦闘服 A.F.S. Mk.I & A.F.S. Mk.II

製作・文/横山宏

A.F.S. Mk.I&A.F.S. Mk.II SET
●発売元/ウェーブ●4620円、発売中●1/20、約11cm●プラキット

次ページ──MAX渡辺 製作兵員輸送ビークル

© Kow Yokoyama 2025

1 2 3
この記事が気に入ったらシェアしてください!

MAX渡辺/横山宏/KATOOO

オススメの書籍

月刊ホビージャパン2025年8月号

ご購入はこちら

Ma.K. in SF3D ARCHIVE 2016.1-2017.5 vol.5

ご購入はこちら

Ma.K. in SF3D ARCHIVE 2010.3-2011.2 vol.1

ご購入はこちら
PAGE TOP
メニュー