シビックの4代目にあたるFE型「グランドシビック」をハセガワが新金型でキット化! 特徴的なダブルウィッシュボーンの足周りなど忠実に再現
2025.06.10Honda CIVIC SiR (EF9) (1990)
1972年に登場して以来、大衆車の代名詞として長年親しまれているホンダ・シビック。現在も11代目(FL型)がその名を受け継ぐ歴史ある車名である。そんなシビックの4代目にあたるFE型、通称グランドシビックをハセガワが新金型でキット化。今回も徹底した実車取材をもとに、先代までの角ばったラインから一新された、丸みのあるフェイスラインや特徴的なダブルウィッシュボーンの足周りなどを忠実に再現した。
■ボディの製作
ドア周りなどのスジ彫りは細く深めなのですが、塗り分けのある窓枠周辺、前後バンパーのモール上下などはモールドが若干甘め。塗り分け時のマスキングのしやすさを考慮して軽く彫り込んでいます。ボンネット上のウォッシャーノズルなどの小さなモールドは周囲の塗料が大きく盛り上がったり研ぎ出しの邪魔にもなるので、再使用出来るものは丁寧に切り取り最後に取り付けてあります。リアに開いている給油口には塞ぐためのパーツが用意されていますが、塗装時の溶剤で継ぎ目が浮くのを避けるため瞬間接着剤を使って処理しましました。別パーツ化されているサイドモールはパーツの厚みが気になったので半分程度の厚みまで削っておき、クリアー仕上げ後に接着してあります。ナンバープレートは少々厚みがあったので0.5mmプラ板から切り出して製作。フロントバンパー内のウインカー部は塗装ではなく5mm幅に切り出した市販ののり付き金属箔を貼ってメッキ加工されているヘッドライト部と輝き具合を合わせています。
■内装・足周り
最低限のパーツ構成ですが箱車なので充分な内容。ただ、足元にマットがない状態のためフロントのみプラ板を切り出しただけの簡単なマットを作って両面テープで貼ってあります。オーディオ部にはデカールが用意されているのですが、エアコンの大きなダイヤル部の赤と青のリングはさらに別印刷されていたり、細かい部分ですがとても好感が持てます。足周りはパーツがパチッと決まり組みやすい上、キットにはサスアームが2種入っていて車高を調整することが出来ます。改造は大変ですし模型的に低いほうがカッコイイと思うので低いほうを選択。こういう配慮は非常に嬉しいですね。
■ボディの塗装
サーフェイサー仕上げのあと、今回はタヒチアングリーンパールにしたいので、最近よく使っている実車用のタッチアップ塗料を取り寄せ。ただ、色味を確認するとほぼMr. カラーの青竹色(笑)とはいえ完全に同じではなく、ちょっと青みが足りない感じなので、青竹色をベースに使う場合はお好みで「色ノ源」のシアンを足してやるとより近くなります。仕上げのクリアーはいつものウレタン系ではなくガイアノーツのEx-クリアーを使用。デカール貼り付け後に中研ぎをしながら薄めに3コート。タミヤの3000番スポンジヤスリを当ててならしたあと、コンパウンドで磨いて仕上げました。
ハセガワ 1/24スケール プラスチックキット
ホンダ シビック SiR(FE9)(1990)
製作・文/畠中浩(ももふく模形舎)
ホンダ シビック SiR(FE9)(1990)
●発売元/ハセガワ●3520円、発売中●1/24、約16.7cm ●プラキット
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