HOME記事キャラクターモデルソフビ「躍動(ポージング)ゴジラ(2023)」を使用し、『ゴジラ-1.0』鎌倉上陸シーンを再現! ディオラマとして切り取られた迫力の作例をご覧あれ!!

ソフビ「躍動(ポージング)ゴジラ(2023)」を使用し、『ゴジラ-1.0』鎌倉上陸シーンを再現! ディオラマとして切り取られた迫力の作例をご覧あれ!!

2025.06.10

躍動【バンダイ】●山田卓司 月刊ホビージャパン2025年7月号(5月23日発売)

躍動

バンダイムービーモンスターシリーズ 躍動(ポージング) ゴジラ(2023)

商品の魅力をそのままに
鎌倉上陸シーンをディオラマ化

 バンダイ「ムービーモンスターシリーズ」より、作品の印象的なシーンを再現する新たなライン「躍動(ポージング)」が登場。シリーズ第1弾「ゴジラ(1965)」に続き、今年3月に、作品ポスターをイメージした「ゴジラ(2023)」が発売された。商品はこれまでのシリーズ同様に、ソフトビニールで怪獣の特徴を再現したものだが、大きく異なるのはタイトルの通り、その“躍動感あるポージング”。そこで今回は商品の魅力を最大限活かしつつ、ディオラマ仕立てで、期待の新ラインの遊び方のひとつを提案。情景王・山田卓司が劇中の鎌倉上陸シーンを迫力ある情景として切り取っている。

躍動(ポージング) ゴジラ(2023)全体像
躍動(ポージング) ゴジラ(2023)顔アップ
躍動(ポージング) ゴジラ(2023)製作過程1
躍動(ポージング) ゴジラ(2023)製作過程2

▲ゴジラは口内をいったん切り取ってエポパテでより立体的に作り直し。牙はプラ棒を熱で伸ばしたものを細かく切って尖らせたものを1本1本埋め込んだ

躍動(ポージング) ゴジラ(2023)製作過程3
躍動(ポージング) ゴジラ(2023)爪シャープ化

▲爪は手足ともに真鍮線を埋め込んでから瞬間接着剤を盛って削り込み、よりシャープに整形した

躍動(ポージング) ゴジラ(2023)製作過程4
▲肩幅が少し広く感じたので、胴体の腕の勘合部分でカットし肩幅を詰めている
躍動(ポージング) ゴジラ(2023)製作過程5
▲脚は自重や経年による歪みを防ぐため中に石膏などを流し込むとよい
躍動(ポージング) ゴジラ(2023)全体像 横
躍動(ポージング) ゴジラ(2023)ディオラマ 製作過程1
躍動(ポージング) ゴジラ(2023)ディオラマ 製作過程2
躍動(ポージング) ゴジラ(2023)ディオラマ 製作過程3
躍動(ポージング) ゴジラ(2023)ディオラマ 製作過程4

▲ベースはスタイロフォームから削り出し、細く切り出したスチレンボードを貼って道路や民家の敷地を表現。田畑はディオラマ用の芝生マットを細長く切り出して接着。山はスタティックグラスの下草にカトーのラージプランツ「ミディアムグリーン」を接着して山林を作っている。ゴジラの足跡はフィギュアの足を当ててアタリを付け、アウトラインに沿って削り込んで形作った

民家はエクスプラス「シン・ウルトラマン」付属のものに窓枠を付けたもの
踏み潰された状態の家もプラ棒やプラ材で新造している

▲民家はエクスプラス「シン・ウルトラマン」付属のものに窓枠を付けたものに加え、踏み潰された状態の家もプラ棒やプラ材で新造している

躍動(ポージング) ゴジラ(2023)
俯瞰
▲ディオラマは鎌倉に上陸し、民家を踏み潰すシーンを選択。ディオラマサイズは横30cm ×縦30cm ×高さ20cm ほど

 『ゴジラ-1.0』劇中のゴジラ登場シーンはいろいろとありましたが、この鎌倉に上陸した場面が以前から気になっていました。現在よりずっと家が少なくて、昭和時代の木造家屋を踏み潰すところは、都市を破壊する姿とは対照的でゴジラがいる場面なのにもかかわらず牧歌的ですらありました。ここをバンダイの「ムービーモンスターシリーズ 躍動(ポージング)ゴジラ(2023)」を使って再現することにします。
 「躍動」のタイトルに相応しく『ゴジラ-1.0』のメインビジュアルそっくりなポージングはカッコイイ。価格を抑えるためであろう一体成型の口元は切り取って、エポパテで新たに口内を作り、熱で伸ばしたプラ棒で牙を作って接着していきました。腕は間着の都合と思われますが、肩幅が広く思えたので少し詰めて接着し直しています。爪は真鍮線を埋め込んでから瞬間接着剤を盛って削り込みシャープにしています。他にはソフビの分割部分をエポパテで埋めたぐらいで、ほぼ製品そのままです。塗装はツヤ消しブラックをベースにブラウン系のグレーのドライブラシを重ねていきました。
 民家はエクスプラスの「シン・ウルトラマン」付属のものに窓枠を付け、同じくらいのサイズの民家をプラ板から自作。こちらは踏み潰された状態にプラ棒も併用しながら作っています。
 ベースはスタイロフォームから削り出して基本形を作り、細く切り出したスチレンボードを貼って道路や民家の敷地を表現。ゴジラの足を当ててアタリを付け、アウトラインに沿って削り込んで足跡を彫刻。全面にタミヤのテクスチャーペイントのダークアースにアクリルガッシュローアンバーを混色して、明るめの地面の色にしてから塗って地表を作りました。田畑はディオラマ用の芝生マットを細長く切り出して接着して畝(うね)を表現。向きや幅、ピッチを変えて変化を付けています。道路の両端にも芝生マットの細切りを接着して雑草を再現しました。ゴジラを仮置きしながら先に作っておいた民家を接着。昔の民家は建て方に決まりがあった様でどこもだいたい同じなので、母方の昔の実家を思い出しながら建て込んでいます。
 山には全面にスタティックグラスを接着して下草を表現。その上にカトーのラージプランツ「ミディアムグリーン」を接着して山林を作っています。

バンダイ ノンスケール PVCフィギュア“バンダイムービーモンスターシリーズ 躍動”ゴジラ(2023)使用

躍動

ディオラマ製作・文/山田卓司

バンダイムービーモンスターシリーズ 躍動(ポージング) ゴジラ(2023)
●発売元/バンダイ●3850円、発売中●約15cm


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