HOME記事ガールズプラモFAガールに「でっかい」轟雷が登場!! FA漸雷のパーツ流用やロボット模型的なディテールアップで「グランデスケール」ならではの製作方法を模索！【フレームアームズ・ガール】

FAガールに「でっかい」轟雷が登場!! FA漸雷のパーツ流用やロボット模型的なディテールアップで「グランデスケール」ならではの製作方法を模索！【フレームアームズ・ガール】

2025.06.06

グランデスケール轟雷【コトブキヤ】　月刊ホビージャパン2025年7月号（5月23日発売）

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▲偶然か必然か、グランデスケールは本家フレームアームズのパーツがイイ感じにマッチするサイズ。作例はFA轟雷の胸パーツを流用しているが、まったく違和感なくフィットしている。次弾のイノセンティアにFAのパーツを着せれば手軽に新FAガールが作れる…かも？頭部や肩にも流用パーツを追加しデコレートしている

▲各部にプラ板や市販パーツを貼り足してディテールアップ。塗装効率を考えてプラ板ディテールは塗装後に接着している。こうした細やかなディテール工作ができるのも大型モデルならでは

■ FAガール10周年
　フレームアームズ・ガールシリーズは数多くの機体がガール化されましたが、第1弾の轟雷はHJエクストラ Vol.3にて私が製作させていただきました。10年目という節目にグランデスケール製作の機会をいただき、再度FAガール轟雷に挑戦です。
■ 製作について
　改造、カラーリングも自由にとのことで構想を膨らませていたところ、以前の作例にてFAガール轟雷を漸雷に改造したことを思い出しました。その際に使用した本家F A 漸雷の余りパーツを保管しておりましたので合わせてみることに。サイズ的にも違和感がないと判断し採用しました。
　まず胸部装甲を流用。FA漸雷付属の轟雷パーツを使いましたので、外観形状は変更なしです。ただ接続するだけでは見た目のポン付け感が強いので裏ブタの中央をカット、身体のラインに近づけてフィットさせました。接続にはボールジョイントを使用。
　次に滑腔砲もFA漸雷のパーツに交換。長砲身にして外観の迫力向上を狙いました。
　頭部中央にもFA漸雷のヘッドギアパーツを接着、右側にはカメラ風ジャンクパーツを真鍮線で取り付けました。
　また細切りプラ板にて各部に凸ディテールを追加、砲身先端部にはハイキューパーツのステンレスエッチングを接着、胴体左右にも同社FLリベットを使用しました。砲身の根元にはミラーフィニッシュを貼っています。
　キットの構造はFAガール轟雷の拡大再設計という感じで、肉抜き部分もほぼそのまま引き継がれています。以前もここは埋めて処理をしたな〜と記憶を甦らせつつ、パテやプラ板でふさぎました。
　大きくなったぶん、下半身を安定させるためヒザとスネの接続部分にプラ板を接着して壁を作り補強。股を開いた際のズレ防止になり、安定感が増しました。
　つま先は1.5mm延長、装甲に追加したディテールはエバーグリーン製溝入りプラシートを切り出し塗装後に接着。5mmに拡大された各部の接続穴にはボールジョイント用の余りパーツを差し込みディテールとしました。
■ 塗装について
　今回のカラーリングは私の好きなブルーをメインにしました。ベースグレーMAX下地→ティターンズブルー2とプリズムブルーブラックにて立ち上げ塗装。
　ホワイトとピンクは下地にダークバイオレット。ホワイトはニュートラルグレーⅠ、ピンクはエヴァピンクです。
　髪はマホガニーサフ→リアルブロンドカラーのベースとハイライトにて陰影を付けました。
　仕上げのクリアーコートはセミグロスクリアーを吹きました。半ツヤのプリズムブルーブラックのしっとりとした質感が気に入っています。
■ グランデ轟雷起動！
　約25cmという大きさは想像以上の迫力。これまでFAガール轟雷を手にとられた方は同じ感覚で組めるのにぜんぜん違う大きさに驚くと思います。
　今回の製作にあたって本家FAのパーツがサイズ的にかなり違和感なく使えて、組み替えや流用の可能性を改めて感じました。お持ちの方はぜひお試しを。10周年の節目に登場した大きな轟雷をぜひ楽しんでください。