HOME記事ガンダム1/100スケール「RX-78-2 ガンダム」の進化を辿る。コア・ブロック・システムの変形・内蔵を実現、プロポーション、ディテール、可動など“究極のガンプラ”開発からのバージョンアップとは【ガンプラ45周年記念】

1/100スケール「RX-78-2 ガンダム」の進化を辿る。コア・ブロック・システムの変形・内蔵を実現、プロポーション、ディテール、可動など“究極のガンプラ”開発からのバージョンアップとは【ガンプラ45周年記念】

2025.06.15

RX-78-2 ガンダム ガンプラ45周年の進化 月刊ホビージャパン2025年7月号(5月23日発売)

“究極のガンプラ”開発からのバージョンアップ

1/100スケールの進化

 コア・ブロック・システムの変形・内蔵を最初に実現したのは1/100スケールであった。1/144(約13cm)に対し、1/100(約18cm)へのサイズアップはギミック再現のアドバンテージとなっている。“究極のガンプラ”として誕生したMGも、プロポーション、ディテール、可動などを高レベルで再現するための相応サイズとして1/100スケールが選ばれた。そして、MG第1弾となった “78”は、二重関節、ハッチオープンギミック、コア・ブロック・システムの再現などを実現。のちにMGはバージョンアップにより、さらなる進化を遂げることとなる。

構成・文/桑木貴章

●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン●1/100、約18cm●プラキット


1980年 コア・ブロックの再現

1/100 ガンダム

●770円、1980年7月発売

▲コア・ファイターの変形機構を実現。ハイパー・バズーカやオリジナル武器のロケット砲が付属する


>> ガンプラ15周年 究極のガンプラ開発  >>

1995年 MG第1弾

MG RX-78 ガンダム

●2750円、1995年7月発売

MG[マスターグレード]

 MG版“78”ではガンプラ最新技術を盛り込んだ進化が続いている。進化過程においてはマイナーチェンジ版のVer.1.5やパーフェクトガンダム用“78”なども登場。MG第1弾ではハッチオープン箇所のみの再現であったが、歴大MGで解像度を上げていき、Ver.2.0ではセミモノコック構造イメージの内部フレームを実現した。また、バージョンアップとともに、アニメへの原点回帰となったVer.2.0、実物大ガンダム立像を意識したVer.3.0など、時代に合わせた “78”へのアプローチも特徴である。

>> マイナーチェンジ  >>

2000年 一部パーツを新規造形

MG RX-78-2 ガンダム Ver.1.5

●3300円、2000年6月発売

>> マイナーチェンジ  >>

2005年 ディテールアップ仕様

MG RX-78-2 ガンダム Ver.ONE YEAR WAR 0079

●3520円、2005年3月発売

▲MG誕生から5年後、一部新規造形でVer.1.5へ進化。Ver.1.5をベースに外装パーツを新規造形にてディテールアップしたゲーム版Ver.ONE YEAR WARへと派生している


>> バージョンアップ  >>

2008年 アニメ設定への回帰

MG RX-78-2 ガンダム Ver2.0

●4620円、2008年7月発売

▲ アニメイメージのプロポーションを実現。劇中のポーズ再現にこだわった可動も盛り込まれた

>> バージョンアップ  >>

2013年 RGからのフィードバック

MG RX-78-2 ガンダムVer.3.0

●4950円、2013年8月発売

▲ 細かな装甲分割などRG同様に実物大ガンダム立像の影響を強く受けているように思われる

>> デザイナーモデル  >>

2002年 カトキハジメ版ガンダム

MG RX-78-2 ガンダム Ver.Ka

●3520円、2002年12月発売

カトキハジメデザイン系統

 MG Ver.Ka第1弾となった“78”は、HG開発用にカトキハジメ氏が描いた画稿をディテールアップした「ガンダム・センチネル0079」版がベースとなっている。キットは新規造形ながら、脚部フレームはカトキ氏がデザイン画稿を担当した「MG ジム改」と共通。ある意味、ジム改とは兄弟機である。カトキデザイン系統ではサンダーボルト版、オリジン版の“78”もラインナップ。作品別のアプローチで“78”が開発されている。また、「MG パーフェクトガンダム」の開発参考用画稿もカトキ氏が担当。カトキデザインの系譜といえよう。

>> 機動戦士ガンダム サンダーボルト版  >>

2016年 スリム体型の78

MG フルアーマーガンダム Ver.Ka(GUNDAM THUNDERBOLT版)

●3300円、2000年6月発売

▲装甲の装着後を考慮し、“78”のプロポーションはスリム化されている

>> 機動戦士ガンダム THE ORIGIN版  >>

2015年 オリジン版MG

MG RX-78-02 ガンダム(GUNDAM THE ORIGIN版)

●4950円、2015年11月発売


>> 外装装着  >>

2003年 アーマー着脱機構再現

MG パーフェクトガンダム

●4400円、2003年12月発売

▲ 外装の着脱ギミックを搭載。内部の“78”はアニメイメージでシンプルなディテールとなっている

>> 外装オミット仕様  >>

2020年 78単体の商品化

MG ガンダムベース限定 RX-78-2 ガンダム(パーフェクトガンダムVer.)[アニメカラー]

●3300円、2020年12月発売

▲ 「MG パーフェクトガンダム」の“78”のみを商品化したガンダムベース限定キット。成型色をアニメイメージに変更


©創通・サンライズ

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桑木貴章

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