万博ガンダムこと「RX-78F00/E ガンダム」のEGを成形色を活かして丁寧に製作!別売りのグラスフェザー装備を組み合わせ部分塗装とシール貼りで引き締まった印象を目指す!
2025.06.07
RX-78F00/E ガンダム EX-001 グラスフェザー装備【BANDAI SPIRITS 1/144】 月刊ホビージャパン2025年7月号(5月23日発売)
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⑦ランナータグを使った握り挙[オススメ!!]
▲武器持ち手を握り拳に見せるための中埋めパーツを作っていきます。素材はハンドパーツが付いていたランナータグを使用します
▲ランナータグを切り出したら表面にある印字をヤスリで削り落とします。このあと貼り合わせていくので大まかなサイズに細切れにしました
▲ランナータグを重ね、流し込み接着剤で積層していきます。接着剤が乾いたら、中に入るサイズに微調整しながら削り込んでいきます
▲中埋めパーツができ上がりました。同じ成型色なので違和感もありません。ランナーも使い方次第でパーツにすることができるのでいろいろ試してみるのもよいでしょう
⑧ブレードアンテナのシャープ化
▲ブレードアンテナは安全を考慮して先端にフラッグがあるので、これを取り除いてシャープ化していきます
▲破損防止のためフラッグを少し残してニッパーでカットしたら、アンテナを折らないよう下に指を置いて、残りはヤスリがけで整えていきます
▲フラッグを取り除いたことでスッキリしましたが、まだ先端は厚みがあるので尖らせていきます。赤く着色した部分を削り落としていくイメージです。先端にいくほど強度が落ちるので、破損しないよう必ずアンテナの下に指を置き、注意深く作業しましょう
▲先端を削り込んだことでシャキッとした状態になりました。この工作をやるとやらないとではかなり印象が変わるので、ぜひ挑戦してみてください
⑨マスキング塗装
▲パーツのなかには塗り分けがされていない箇所が多数ありますが、今回はポイントを絞って部分塗装をしていきます。靴裏は全体が赤く、差し込みピンも見えているので、実物大ガンダム像の写真を参考に塗装していきます
▲バーニアノズル内部の赤い成型色は残したいのでマスキングをしますが、テープでは浮いてしまうので液体のマスクゾルを使用します。爪楊枝に付けて乗せていき、ゾルが乾いたら塗装していきます
▲塗料が乾いたらピンセットでマスクゾルを摘んで取り除きます。マスキング塗装は場所によってテープやゾルなどを使い分けるとよいでしょう
⑩水性塗料で塗装
▲腕部や脚部にある丸モールドの内部を塗装していきます
▲水性塗料は専用溶剤や台所用洗剤で拭き取ることができますが、奥まったところに塗料が入り込むのを防ぐためにおおまかにマスキングしてからエアブラシ塗装をしていきます。水性塗料の希釈は塗料1:うすめ液0.8~1くらいです
▲塗料が乾いたら綿棒に台所用洗剤を含ませて、はみ出した塗料を拭き取っていきます。塗り分けが難しい箇所は塗料の性質に合わせてマテリアルを使い分けていきましょう
⑪筆塗り
▲ツインアイのクマドリ部分は隙間を設けることで影ができるようになっていますが、ここをエナメル塗料のフラットブラックで塗ると影が濃くなり目力が増します。グラスフェザーのアームは一体成型で内側は肉抜き穴になっているので、割り切って塗り潰します
▲奥まっていてエアブラシでは塗装しづらい箇所は筆塗りします。ツインアイ周りのような小さい面を塗る際は面相筆が便利です。ギリギリを狙うと塗りきれていないことがあるので、少しはみ出すくらいの感覚で塗っていきます
▲はみ出した塗料はエナメル塗料用うすめ液を綿棒に含ませて拭き取ることができます。使用しているのは通常の綿棒ではなく先端が尖っていてほつれにくい綿棒なので、ピンポイントで拭き取りができます
▲エナメル塗料は伸びがよく、はみ出しても拭き取りが容易にできるので重宝します。他にも細かいモールドなどを塗り分けると情報量が増えるので活用してみましょう
⑫スミ入れ
▲エナメル塗料でパネルラインなどのモールドにスミ入れをしていきます
▲筆を付けた箇所は塗料がはみ出しているので、エナメル塗料用うすめ液を含ませた綿棒で拭き取っていきます
▲スミ入れをする前と比べると引き締まった印象になりました。このキットはモールドが多いのでスミ入れはかなり効果的です
⑬トップコート
▲全体のツヤを整えるためにトップコートを吹いていきます。吹き付けやすいようにパーツを分割し、モデリングブラシを使いホコリなどを払います
▲トップコートを吹いた直後は光沢感がありますが、乾燥するとツヤ消しになります。好みにもよりますが2~3回吹き付ければOKです
⑭シール貼り[オススメ!!]
▲ソーラーパネルに付属のシールを貼っていきます
▲シールの粘着面を指で触らないようにピンセットを使い、貼り付け位置がずれていないか確認しながら軽めに貼り付けます
▲先細の綿棒でモールドをなぞるように押し込んでいきます。あまり強く押し付けると破れてしまうので力加減に注意しましょう
▲シールがモールドに入り込んだことで立体的に見えるようになりました
次ページ──完成!!
ⓒ創通・サンライズ ⓒExpo 2025
哀川和彦(アイカワカズヒコ)
細部まで行き届いた丁寧な工作と製作スピードの速さで、主に最新キットのレビューなどを担当する中堅モデラー。
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