万博ガンダムこと「RX-78F00/E ガンダム」のEGを成形色を活かして丁寧に製作!別売りのグラスフェザー装備を組み合わせ部分塗装とシール貼りで引き締まった印象を目指す!
2025.06.07
RX-78F00/E ガンダム EX-001 グラスフェザー装備【BANDAI SPIRITS 1/144】 月刊ホビージャパン2025年7月号(5月23日発売)
成型色を活かした製作法できっちり丁寧に仕上げる
ENTRY GRADEシリーズでもRX-78F00/E ガンダムがプラキット化。RX-78F00系列のガンダムとしては初のENTRY GRADE化であり、完全新規金型アイテムとなる。キットはRX-78F00/E ガンダムとEX-001 グラスフェザー装備が別売りとなっており、組み合わせることで劇中で活躍したRX-78F00/E ガンダム EX-001 グラスフェザー装備にすることができる。こちらの製作は哀川和彦が担当。ENTRY GRADEキットということもあり、あまり難しいことは行わず、成型色を活かした製作法ながらもきっちり丁寧な工作で完成度を高めている。
EXPO2025 ENTRY GRADE RX-78F00/E ガンダム
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン●1320円、発売中●1/144、約13cm●プラキット
EXPO2025 ENTRY GRADE RX-78F00/E ガンダム用オプションパーツセット(EX-001 グラスフェザー装備)
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン●1100円、発売中●1/144●プラキット
使用するツール・マテリアル
▲Mr.セメントSP(GSIクレオス)、ハイパーカットソー0.1PRO-SS(シモムラアレック)、匠TOOLS 極薄刃ニッパー(グッドスマイルカンパニー)、ピンバイスL-2(ミネシマ)、ヤスリスティックフィニッシュ細型(ウェーブ)、カーボンプレート(童友社)+フィニッシングペーパー(タミヤ)
▲プロコンBOY WAダブルアクション0.3(GSIクレオス)、Mr.カラー各種(GSIクレオス)、水性ホビーカラー各種(GSIクレオス)、モデリングブラシ静電気防止(タミヤ)、マスキングテープ(タミヤ)、マスクゾル(グッドスマイルカンパニー)
▲エナメルカラー用うすめ液(ガイアノーツ)、エナメル塗料(タミヤ)、スミ入れ塗料各種(タミヤ)、タミヤモデリングブラシPROII面相筆 超極細(タミヤ)、クラフト綿棒各種(タミヤ)
①パーツの切り出し
▲エントリーグレードはタッチゲート方式になっています。切り代がわずかしかないので、ニッパーで切り出す際はパーツに対してニッパーの刃を水平に当てます。切り出しづらいときはランナーを少し残して切り出してから、根元を切り取る二度切りをするときれいに切り出せます
②ゲート処理
▲パーツを切り出したらゲート跡を紙ヤスリの600番→800番→1000番→ヤスリスティックフィニッシュの順にかけていきます。ヤスリがけした箇所は少しツヤ感が変わりますが、最後のトップコートで全体のツヤを整えるのでそのままで大丈夫です
③ヒケ処理
▲つま先パーツはそのままでもよさそうに見えますが、軽くヤスリがけをすると「ヒケ」と呼ばれる成型都合による凹みが現れました。ヒケはパーツを成型する際の熱収縮で凹んでしまう現象です
▲この凹みが消えるまでヤスリがけをしていきます。ヤスリをパーツに対して平行に当てて削り込みます
▲ヒケを処理したことで面が整いました。他にもヒケは存在しますが、まずは目がいく箇所を中心に処理してみましょう
④パーティングライン処理
▲ビーム溶接ガンの中央に細いラインがあります。これは「パーティングライン」と呼ばれる、パーツを成型する金型の分割ラインに沿ってできる段差のことです
▲最初は面全体ではなくパーティングラインを意識してヤスリを動かしていき、最終的には面全体を整えるようにヤスリがけを行います
▲パーティングラインの処理が完了しました。地味な作業ですが、確実に完成度が上がるので実践していきましょう
⑤ピンバイスで銃口を開口
▲ビーム・ライフルの銃口は開口されていないので、ピンバイスで開口していきます。まず中心がずれてしまわないようにケガキ針でアタリを付けます
▲最初から大きな穴を開けようとするとパーツにかかる負荷が大きく白化してしまうこともあるので、0.5mm→0.8mm→1.0mm径の順に穴を広げました。ピンバイスを使用する際は角度が斜めにならないよう注意しましょう
▲銃口を開口した状態です。穴の開いていない状態とは見映えが違いますね。他にビーム溶接ガンや頭部バルカン砲も開口してみましょう
⑥腰部フロントアーマーの独立可動
▲腰部フロントアーマーは左右一体になっているので、一緒に動いてしまいます。そこで独立可動できるように左右を接続する軸の中央をハイパーカットソーでカットします。このとき刃が斜めにならないように垂直に当ててカットしていきます
▲左右を別パーツ化したことでポージングの幅が広がり、片ヒザを付いたポーズも自然に取れるようになります
次ページ──握り拳加工や塗装
ⓒ創通・サンライズ ⓒExpo 2025
哀川和彦(アイカワカズヒコ)
細部まで行き届いた丁寧な工作と製作スピードの速さで、主に最新キットのレビューなどを担当する中堅モデラー。
オススメの書籍
HJメカニクスアーカイブ 機動戦士ガンダム ジオン脅威のメカニクス編
ご購入はこちら