HOME記事工具・マテリアル板ヤスリの定番、ウェーブ「ヤスリスティック」のフィニッシュタイプ(#2000、#3000)が使いやすくなって新登場。光沢とツヤ消しの光沢感をコントロールしてみよう【月刊工具】

板ヤスリの定番、ウェーブ「ヤスリスティック」のフィニッシュタイプ(#2000、#3000)が使いやすくなって新登場。光沢とツヤ消しの光沢感をコントロールしてみよう【月刊工具】

2025.05.14

月刊工具 模型の入り口はいつの時代も工具から。 月刊ホビージャパン2025年6月号(4月25日発売)

板ヤスリの定番「ヤスリスティック」のフィニッシュタイプが使いやすくなって新登場

 ヤスリは種類が多く、紙、スポンジ、金属といった素材によって硬さや柔軟性、そして削り味もさまざまです。今回は数多くの種類の中から芯材とヤスリが組み合さった「板ヤスリ」で模型シーンで幅広く活躍しているウェーブの“ヤスリスティック”シリーズをご紹介。「板ヤスリ」の定番でもあるこのシリーズを改めてチェック! さらにシリーズ内のフィニッシュタイプがグリーン(#2000)とピンク(#3000)の2種展開でリニューアル。この新しいフィニッシュタイプの活用法にも注目です。

解説/けんたろう、月刊工具スタッフ


定番の「ヤスリスティック」を復習!

ウェーブのヤスリスティックって?

ヤスリスティック
●発売元/ウェーブ●各605円

 ヤスリスティックは、芯材にヤスリ面がついたいわゆる「板ヤスリ」です。サイズは長さ85mmで持ちやすい細型と175mmの大きなタイプがラインナップされ、それぞれ#400から#1200まで各5種の番手があります。芯材も硬いハードタイプと、柔軟性で面に追従しやすいソフトタイプの2種があり、使い分けることで平面から曲面まで幅広く使うことができるシリーズです。

「ソフト」タイプSOFT(3枚入)、SOFT2 細型(10枚入)

▲ソフトタイプは中心から硬めの芯材、柔らかい芯材、ヤスリ面と3層で構成された板ヤスリ。柔軟性があるので力をかけると曲面のアールを損なうことなく整面が可能です。中央の芯材は硬めなので力もかかりやすいのもポイントです。カットも可能なので好きな形状で使用することもできます

「ハード」タイプHARD(3枚入)、「ハード」タイプ HARD2 細型(10枚入)、HARD4 先細型(10枚入)

▲ハードタイプは硬い芯材にヤスリ面がついた平面の整形に向いた板ヤスリ。硬い芯材のパワーを活かしてガリガリと削っていくことができます。先端にもしっかりと力が伝わるので、細部の作業も得意です(ハードタイプには先端の細い「先細」形状もラインナップ)。パーツのエッジを立てるときにもこの硬さが活きるでしょう


フィニッシュアイテムがリニューアル新登場!

▲1種類だった「ヤスリスティック フィニッシュ」が番手を分けて2種類にリニューアル。色のついた面は表面を整える程度に削ることができるヤスリ面になっていて、#2000(グリーン)なら表面の細かな凹凸を整えることができ、#3000(ピンク)はさらに繊細に#2000の傷をより細かくならすことができます。逆側の白いヤスリ面は表面を磨く性能もっていて、色のある面で整えた表面を磨き上げることができます(白い面は2種とも共通)。芯材はソフトタイプと同様でカットすることができます

ヤスリスティック フィニッシュ
グリーン(#2000相当/2枚入)、細型(10枚入)
ピンク(#3000相当/2枚入)、細型(10枚入)

●各605円

▲切り出したパーツで実践。色のある面で表面を整えたあと、白い面で磨くと光沢に仕上がります。天井の蛍光灯がパーツ表面に反射して2本あることがわかるほどです。コンパウンドのように力をかけずに優しくなでるというよりは素早くこするようにしたほうが光沢が出やすく感じます。キレイに磨けているとキュッキュと音がなるようになります

▲カーモデルも近年のキットでは成型がキレイでツルツルに仕上がっていますが、よく見てみるとパーティングラインが隠れています。これをヤスリスティックのフィニッシュを使ってキレイにしてみましょう。パーティングラインを見つけたら、力をかけすぎずに、ヤスリ面が他の場所にあまり当たらないように慎重に削っていきます。最後は白い面で磨いてフィニッシュです。パーティングラインを除去しつつ表面を整え、元のツヤのある仕上がりに戻すことができます。色のついた面での仕上げでも表面がフラットなツヤ消し~半光沢ぐらいで整い、ツヤ感をコントロールできます


役立つ場面がたくさん! 活用法をピックアップ!

 実際の模型シーンで新アイテム「ヤスリスティック フィニッシュ」が活躍する場面をピックアップ。その名の通り、仕上げに関する各作業で活躍するので覚えておいて損はなしです!

クリアーパーツ作業での相性は抜群!

How to use

▲フィニッシュタイプはクリアーパーツ作業にピッタリ。飛行機モデルのキャノピーによくあるパーティングラインも#3000のフィニッシュで磨いてみましょう
▲段差の少ないパーティングラインなら#3000から使って簡単にならすことができます
▲#3000でのヤスリがけしたあとは白い面で磨くと透明度が戻ってきます
▲最終的に向こうの文字がはっきり見えるぐらいに透明度が回復しました。簡単な作業ではありますが、最初のヤスリを強く当てすぎると傷がうっすら残ってしまうことがあり、少々コントロールが必要かもしれません。ただ手軽にクリアーパーツをキレイにする効果を持っているのはすごいところです

クリアーパーツ作業での相性は抜群!

How to use

▲デカールを貼ったパーツにプレミアムトップコート光沢を塗布。そうするとデカールを貼った面がちょっとだけ浮き上がります。Vの字の谷間を見るとわかりますが、透明な余白のフィルムの段差があるのがわかります

▲1日以上おいて完全乾燥させたら、まずは#3000(ピンク)でデカールの上とその周囲をまとめてならし
ていきます
▲削りすぎるとデカール面まで到達してデカールを削ってしまうのでここは慎重に。ヤスリがけした面はツヤ消しになるのでデカール周辺の光沢箇所がなくなるまで削ります
▲あとは白い面で素早く磨けば、透明度が戻ってきます。ツヤ感も周辺と大差なく仕上がります
▲これで光沢が戻り、デカールの段差も目立たなくなりました。完全な平滑にするにはもう一手間かかりますが、これだけでも充分な仕上がり。ツヤ消し仕上げであればこの段差は全く見えなくなるでしょう

光沢、ツヤ消しフィニッシュを活かして組み立て!

▲フィニッシュシリーズを使って、ウェーブが輸入しているプラモデル、謎のニンジャサイボーグの「孤影」を仕上げてみましょう。各所がよく可動し、フレームのかみ合い方もよく考えられています。足の可動部や背骨箇所などには柔らかい樹脂素材が使われていたりと発想も面白いキットです

OVER ZERO 孤影(単品)

●発売元/HEMOXIAN、販売元/ウェーブ●4070円、発売中

▲まずは付属のデカールを貼って、クリアーコートで保護します。ここではラッカー系の光沢を使用。1日ほどかけてしっかり乾燥を待ちましょう
▲#3000(ピンク)を使って、表面のデコボコをならしていきます。一度光沢ではなくなりますが、そこは問題はありません
▲次に白い面で表面を磨いてツヤツヤにします。フィニッシュタイプの白い面は消耗してくるとシワが寄ったような面になっていき、光沢の仕上がりも落ちてきます。仕上がりとヤスリ面を見つつ新しいものに替えましょう
▲黒いパーツは#2000(グリーン)でこすったままにして、ツヤ消しに仕上げます。グリーンもピンクも、色付きの面で終えるとフラットなツヤ消し~半光沢ぐらいの仕上がりになるので、パーツのワンポイントだけツヤ感を変えたいときにも使いやすいでしょう
▲デカール周辺も含めて、パーツ全体を磨き残しがないように作業します。ソフトタイプは先端をカットして形状を変えられるので、必要によっては斜めにカットして鋭いスティックを作るのも手です
▲光沢を保護、さらに見映えを良くするなら、ハセガワの「コーティングポリマー」を使用するのもおすすめです。こちらはクリアーパーツや塗膜の保護にも使える便利なコート剤で、フィニッシュで磨いた光沢面をキレイに保ってくれます

完成!!

▲ということで、ツヤ感をコントロールした「孤影」が完成です。青と白の装甲を光沢に、黒い部分をツヤ消し気味に仕上げています。部位ごとで反射の質感が変わる面白い完成品になりました

まとめ

 ウェーブのヤスリスティックシリーズはサイズ感、硬さ、番手と幅広いラインナップが揃っています。ハードであればパーツのキワまでしっかり削れたり、ソフトなら丸いパーツのパーティングラインを丸みをそのままにキレイに仕上げることなど用途もさまざま。そしてリニューアルされたフィニッシュシリーズは、番手が分かれたことで使い方も分かれ、どちらも仕上がりに活かせるアイテムになっています。うまく使いこなせるのはもちろんですが、ひとまずなんでもピカピカにしてみてください。とても楽しいですよ!

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©HEMOXIAN

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