「RX-78-6 ガンダム6号機」をMGベースでスクラッチ製作!エポパテやプラ材を使用した各部形状再現に注目!【ジオニックフロント】
2025.05.06
RX-78-6 ガンダム6号機“マドロック”【BANDAI SPIRITS 1/100】 月刊ホビージャパン2025年5月号(3月25日発売)
“6番目”のガンダムをMGベースでスクラッチ
『M-MSV[大河原邦男コレクション]』で設定され、後にPS2専用ゲーム『ジオニックフロント 機動戦士ガンダム0079』にも登場した6番目のRX-78ガンダム、「RX-78-6 ガンダム6号機」。ジオン公国軍視点で描かれる『ジオニックフロント』では敵機体として主人公たちの前に立ちはだかる本機をアクシズてんちょうがスクラッチモデルとして製作。形状的にガンダムNT-1と共通点が多い『ジオニックフロント』版を目標に、MG ガンダムNT-1 Ver.2.0をベースとしてエポパテやプラ材を使用して各部形状を再現。先に発売されたHGUC ガンダム6号機(マドロック)も参考にしつつ、1/100スケールでマッシブなフォルムを作り上げた。
▲ MG ガンダムNT-1 Ver.2.0をベースとして、頭部と脚部はMG ガンダム5号機を使用。形状が異なる部分をエポパテやプラ材を使用して製作している
▲ ビーム・ライフルのエネルギーを使い切り、再チャージされるまでの火力不足を補うためと考えられるが、300mmキャノン砲やグレネード・ランチャーなど、固定武装の強化が図られている。また、脚部には可動式のスラスターを備えており、大推力を活かしてホバー移動も可能だ
▲ ヘルメットは5号機のもの、ブレードアンテナはNT-1のものを使用。フェイスはダクトを瞬間接着剤で埋め、プラ板でチンガードを追加。側頭部は黄色のダクトパーツを付けずに開口してスリット状にしたプラ板を埋め込んだ
▲ 胸部コックピットハッチ上部はエポパテで形状出し。下部はプラ板でハッチ部分を製作。脇腹はいったん削り込んでからプラ板で延長している
▲ ランドセル基部はプラ板を積層したもので、スラスターノズルはNT-1を2セット分使用している。上部スラスターはプラ板の箱組みと市販パーツで製作。300mmキャノン砲はプラ棒とプラ板で製作し、ビーム・サーベルグリップはNT-1のものを使用。キャノン砲接続部はHGUC ドーベン・ウルフからボールジョイントを流用して可動化した
▲ 肩アーマーはNT-1のものをベースにエポパテを盛って製作。側面のアーマーは真鍮線を通して可動化し、バーニアは市販パーツを使用した
▲ 前腕のグレネード・ランチャー部分はNT-1のガトリング・ガンを加工し、ハッチと弾頭部を作り起こし。キット構造を活かしてハッチの開閉を再現。シールド接続用にネオジム磁石を仕込んでいる
▲ 前腕のグレネード・ランチャーはハッチが開閉。内部の弾頭も製作
▲ フンドシは上部形状をエポパテで製作し、バーニアはエポパテで埋めた。フロントアーマーはプラ板積層の削り出しで凸部を製作。リアアーマーは凸部をエッチングソーで切り取り、スリットモールドを入れたプラ板を貼り付けた
▲ サイドアーマーはエポパテから製作。接続部はジャンクのポリキャップを埋め込み、裏側は彫り込んでプラ板でモールドを追加
▲ 脚部は5号機をベースに製作。太モモは上部にプラ板を貼り足して延長。ヒザアーマーとふくらはぎはエポパテで製作し、ダクトは市販パーツを埋め込んだ。ヒザ関節はキットのものでは保持力が足りないので新造した
▲ 靴部は前後で切り離し、前半分は5号機のものを使用。後ろ半分はエポパテで作り直している。くるぶしのマイナスモールドは自作したものに置き換えた
▲ 可動スラスターはエポパテとプラ板で製作。マイナスモールドやダクトは市販パーツを使用
▲ 脚部のスラスターは可動軸を仕込んでいるので前後スイングが可能
ⓒ創通・サンライズ
アクシズてんちょう
鳥取県にあるホビーショップ「アクシズ」の店長。主に宇宙世紀作品を好み、ハードなスクラッチ作品を作り上げる。