劇中で印象的なコロッセオのシーンを再現!「ゴジラ(2024) from『ゴジラxコング 新たなる帝国』」プラモ+3Dペーパークラフトキットを組み合わせた迫力あるディオラマをみよ!
2025.05.05GODZILLA in THE COLOSSEUM【BANDAI SPIRITS】 月刊ホビージャパン2025年5月号(3月25日発売)
BANDAI SPIRITSゴジラプラモデルを外皮バージョンでディオラマ化!
BANDAI SPIRITS ゴジラ(2024) from「ゴジラxコング 新たなる帝国」の作例第2弾は、外皮を使ったディオラマをお届けする。作例は月刊ホビージャパン2025年4月号に続き、情景王・山田卓司が担当。劇中で印象的だったローマのコロッセオでの場面を選択。コロッセオは海外キットの3Dペーパークラフトキットを使用し、さらに省略された部分を新造でリアルに再現。まさにコロッセオでたった今眠りから覚めたゴジラの勇ましい姿を、迫力あるディオラマとして切り取っている。
「ゴジラ(2024) from『ゴジラxコング 新たなる帝国』のゴジラ外皮バージョンを使って、今回は劇中で印象的だったコロッセオの場面をチョイスしてみました。
コロッセオはローマ時代の貴重な遺跡なのですが、ゴジラは寝床としているらしく、内側に収まる様に丸まって寝ていました。
キットはかっこいいアクションポーズなので、そのままの姿で使うことに。塗装は真っ黒ではなくてブラウン系の濃淡で、ラッカー塗料を下地にアクリルガッシュなどを使って仕上げました。背びれはピンク系が面白いと思ったのですが、尾の先端のひれのサイズ、形状が変化しているのでブルー系とし、メタリック塗装にしてみました。
コロッセオはプラモデルやペーパークラフト、レゴなどさまざまな製品がリリースされておりますが、なぜかどれも往時の闘技場として使われていた時のものを再現したものばかりで、外壁が半分ほど崩れた現在の姿ではありません。とりあえずコロッセオのサイズ横188m、縦156m、外周壁の高さ49mの1/700スケールの模型を探してみたらASSYMEの「CubicFun3Dペーパークラフトキット」がちょうどいいサイズの様なので購入。立体パズルとしては組み立てやすい良い製品ではあるのですが、スケールモデルとしてはディテールが足りなくてかなり手を加えなくてはなりません。ただ、実物の構造や寸法は参考になりそうです。インターネットで検索して研究してみましたところ、現状の姿を作るためのディテールもかなり足りません。外周部の壁は半分ほどだけ現存していますが、2枚目の内側の壁はなく、3枚目の壁が残り半分の外周部となっています。なぜ、半分こんな崩れた姿をしているのかというと、中世の時代に建材として他の建築物に流用され続けたからだと言われています。3枚目の内側の壁(残り半分の外周)は立体パズルでは省略されていたので、2枚目の壁の印刷を縮小コピーして新造。追加の自作パーツは1mmと2mmのスチレンボードを使い、立体パズルのパーツをゲージとして各部のパーツを切り出しました。外周部の装飾はプラ棒やプラ板、スチレンボードの細切りを貼り付けて再現しています。

BANDAI SPIRITS ノンスケール プラスチックキット ゴジラ(2024) from「ゴジラxコング 新たなる帝国」使用
GODZILLA in THE COLOSSEUM
製作・文/山田卓司
ゴジラ(2024) from「ゴジラxコング 新たなる帝国」
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●7480円、発売中●約17.5㎝●プラキット
▼ 関連記事はこちら
© 2024 Legendary. All Rights Reserved.GODZILLA TM & © TOHO CO., LTD. MONSTERVERSE TM & © Legendary
山田卓司(ヤマダタクジ)
本誌を代表するレジェンドディオラマビルダー、情景王。キャラクターからAFVまでさまざまなジャンルを手がける。