HOME記事工具・マテリアルプロモデラーの“エアブラシ環境”ってどんなもの?月刊ホビージャパンで活躍する「NAOKI」と「清水圭」の製作環境を見てみよう!

プロモデラーの“エアブラシ環境”ってどんなもの?月刊ホビージャパンで活躍する「NAOKI」と「清水圭」の製作環境を見てみよう!

2025.04.15

エアブラシメインモデラーと筆塗りメインモデラ―の「エアブラシ塗装事情」 月刊ホビージャパン2025年5月号(3月25日発売) 

エアブラシメインモデラーと筆塗りメインモデラーの「エアブラシ塗装事情」

 ここでは本誌で活躍するモデラーからエアブラシ代表モデラーとしてNAOKI (最近は筆塗り作例も多数あり!)と、筆塗りモデラー代表として清水圭をピックアップして、ふたりのエアブラシ塗装環境を見てみよう。清水圭は筆塗りがメインではあるが、サーフェイサーなどはエアブラシで吹いてから筆塗りをしている。まさに下地塗装専用としてエアブラシを使用しているのだ。早速見てみよう。


NAOKI
効率化を優先しながら、早さとクオリティを維持するシステム

使用しているコンプレッサー

AIRTEX APC-006D

RAYWOOD nitro comp v2

▲複数のエアブラシを同時に使用するため、タンク容量、吐出量ともに大きいものを2台使用。それぞれ5本使用出来る分配器を付けています

使用しているエアブラシ

▲ウェーブ、GSIクレオスのダブルアクション+風量ダイヤル付きのものを中心に10本。作例や仕事だと時間との勝負になることがほとんどです。そこで塗装中の塗料の入れ替え→洗浄のタイムロスをなるべく無くそうとした結果、こんな本数になっています

ネロブース特注サイズ

▲作業スペースと塗装スペースを併用しているため、なるべく大型、大出力の塗装ブースを検討した結果、机のサイズに合わせた特注品になりました。おかげで集塵力は抜群ですが、同時に外気もすごく取り込むので夏は暑くて冬は寒いです(笑)

comment

—数年前に引っ越したんですが、エアブラシシステムは一式そのまま持ってきた感じなのでそんなに変化はしていないです。昔から変わらないのは、エアブラシのハンドピースを常に10本ホースにつないで稼働できる状態にしていることです。というのも、とにかく締め切りに追われて作業することが多いので、色変えの手間を省くためにこんな状況になっています。ハンドピースを洗浄して色を変えたあとに、塗っていなかったパーツが見つかったらもう最悪ですからね(笑)。基本はだいたいすべての作業が終わってからハンドピースを洗浄します。これだけハンドピースを使っているので、できるだけ絡みにくいようなエアホースを使うようにしています。


清水圭
サフとトップコート専用の、筆塗りに特化したシステム

基本の筆塗りスタイル

▲机の上にはカッティングマットを1枚、工具や塗装道具、デスクライトをセットして作業しています。一見明るそうなリビングでも、天井照明だけだと影ができて見えにくくなることがあります。エアブラシ塗装もそうですが、光は組む時も塗る時も大事です

筆塗り用のツールボックス

▲筆塗りは正直どこでもできるので、実演などで呼ばれた時用に製作に必要な工具をまとめて入れているツールボックスがあります。筆はもちろんピンバイスやよく使う塗料、うすめ液なども入れています

ひと昔前のエアブラシシステム

▲筆塗りが流行り始める前の塗装ブースです。汚いのであんまり人に見せたくはないんですが…。ハンドピースは、塗料を入れるカップ部分が大きいもので、疲れないようなトリガー式のものを使っています

最新のエアブラシシステム

▲下地の塗装やトップコートなどは別室に設けられた塗装ブースで行います。椅子は無く、立ちながら吹き付け作業ですね。塗装ブースはMOTOブースを使っていてブース内のライトもしっかり点けます

comment

—いま自分はリビングで模型を作って、塗っています。家族との共有スペースを使うということをきちんと気にかければ、プラモは何ら環境を整えなくても気軽に始められるということです。組み立ては周りを散らかさないよう整理を心がけて、塗装は周りを汚さないように。そして最大の問題である「臭い」は、水性ホビーカラーという強い味方がいます。ただやはり、普段の作例では下地にNAOKIさんプロデュースのメカサフヘヴィを使うことが多いので、下地の時とトップコートを吹く時だけは、エアブラシを使って効率化しています。製作スタイルに合わせて環境を考えてみるといいと思いますよ。


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