「GSIクレオス」と「ガイアノーツ」の溶剤で仕上がりの比較や塗り心地を検証!
2025.04.10
「ラッカー溶剤」で塗装って変わるんですか? 月刊ホビージャパン2025年5月号(3月25日発売)
GSIクレオス&ガイアノーツの
溶剤を検証してみよう!
今回はGSIクレオスとガイアノーツから発売されているさまざまな溶剤を使って塗料を希釈、塗装して、塗面にどのような変化が起きるか検証してみる。参考までに、仕上がりの比較だけでなく塗り心地についても記している。
●溶剤検証の条件
1.塗料はMr.カラーのレッド(光沢)を使用
2.希釈率は塗料1:うすめ液1
3.下地はGGXカラーのブラック
4.コンプレッサーの空気圧は0.08MPaに設定
5.塗り回数は1回で多めに吹き付ける
Mr.カラー うすめ液
うすめ液といったらこれという定番。希釈して塗ってみるとクセはなくニュートラル。しかし、光沢レッドなのに半ツヤに近い塗面になり、塗料のパフォーマンスを100パーセント引き出せているとは言い難い結果となった。
Mr.カラー レベリングうすめ液
リターダー入りで塗料の乾燥をゆっくりめにすることで塗料が平滑に広がり、光沢感を出せる。塗りたてはツヤ感が少ないものの、乾燥してくるとだんだんツヤが出てきて曲面にハイライトが入る。塗料の溶解も滑らかで、ざらついた仕上がりになりにくい。
Mr.カラー ラピッドうすめ液
吹き付けたそばから乾いていくが、そのぶん塗面はざらつき下地の黒も溶け出している。特に光沢塗料との相性がよくないことがわかるだろう。ツヤ消し塗料、メタリック塗料、サーフェイサーなどの吹き付けに使用するのがおすすめだ。
Mr.カラーGGX うすめ液
Mr.カラーGGXではなく、ノーマルの光沢レッドを希釈して塗ってもこれだけの光沢感が出る。塗料本来のパフォーマンスはこんなにも高かったのかとあらためて驚かされた。Mr.カラーも進化した溶剤を使うことで、さらに美しい仕上がりを楽しめることがわかった。
Mr.カラーGGX ラピッドうすめ液
同じラピッドの名を冠してもGGXは一味違う。光沢レッドの光沢感をギリギリ保ちつつ、乾燥時間も早い。通常のレベリングうすめ液に勝るとも劣らないツヤ感をキープしてくれた。
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