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「ラッカー溶剤」で塗装が変わる?!最新アイテム「Mr.カラーGGX」うすめ液&ラピッドうすめ液をレビュー!ここがすごいよGGX!

2025.04.08

「ラッカー溶剤」で塗装って変わるんですか?  月刊ホビージャパン2025年5月号(3月25日発売)

「ラッカー溶剤」で塗装って変わるんですか?

 ラッカー塗料を薄める「ラッカー溶剤」。かつては種類が少なかったが、今や用途に応じ多種多様な製品が発売されている。特に最近、GSIクレオスは新塗料シリーズ「Mr.カラーGGX(ダブルジーエックス)」を展開し、ラインナップに加えている。


Mr.カラーGGX うすめ液&ラピッドうすめ液 レビュー

 「Mr.カラーGGX」は従来の「Mr.カラーGX」(容量が通常の塗料よりも多く、発色性能が向上した製品ライン)を凌駕する性能を目指して開発。合わせてこの塗料の性能を最大限発揮すべく専用溶剤「Mr.カラーGGX うすめ液」および「Mr.カラー GGX ラピッドうすめ液」が開発された。まずはこの2種類の溶剤について見ていこう。

ここがすごいよGGX

1/発色、隠蔽力、平滑度が向上
2/基本溶剤を今後の溶剤規制に対応できるものに変更。臭気が低減
3/現行Mr.カラーシリーズと混色可能

Mr.カラーGGX うすめ液

▲Mr.カラーGGXだけでなく通常のMr.カラー、Mr.カラーGXも希釈可能。通常タイプは乾燥スピードが通常のうすめ液と同じか、それより遅いくらい。光沢および半光沢塗料との相性がいい設計になっている

Mr.カラーGGX ラピッドうすめ液

▲その名の通り、乾燥スピードが早くなる。吹いてすぐに乾いていくのでツヤが出にくく、ツヤ消し塗装に効果絶大。また、乾燥が早くメタリック塗料の粒子をしっかりと固定できるため、メタリックの塗面が美しく輝く


希釈率は超大事! 塗料1:うすめ液1~1.25

▲ベストな希釈比率が容器のラベルに記載されている。試しに3倍希釈にしてGGXの黒を塗ってみたらツヤ感がなかなか出ず、塗装のコントロールも難しくなった。指定に従い今回は1:1の希釈率で塗っていく

なるべく同じ容器に同じ量を出してから混ぜよう

▲1:1を作る時に便利な方法は、同じ容器に同じ分量だけ塗料やうすめ液を入れて混ぜ合わせること。こうすることでより1:1に近い希釈率になる

塗面がとても滑らか! 簡単に光沢塗装が可能

▲ Mr.カラーGGXのブラックにGGXのうすめ液を混ぜて塗ったもの。希釈率がブレていなければ、とってもお手軽に光沢感ある黒が塗装できる。ここまで手軽にハイレベルな光沢塗装ができるのは驚き

Mr.カラーGGX うすめ液&ラピッドうすめ液 レビュー

希釈率は塗料1:うすめ液1

▲塗り比べの準備。塗るパーツにはあらかじめGGXブラックを吹いて光沢状態にしておいたい希釈率になる

(左)Mr.カラーうすめ液 (右)Mr.カラーGGX ラピッドうすめ液

▲「Mr.カラー うすめ液」で希釈して塗ったシルバーは、やや黒ずんで見える。これはシルバーの粒子が乾燥中に動いてしまい、塗膜が均一になっていない証拠。「Mr.カラーGGX ラピッドうすめ液」で希釈して塗ったシルバーは塗膜の粒子が均一で、より明るく硬質な輝きを放っている希釈率になる

Mr.カラー うすめ液+シルバー

▲寄ってみると表面がざらついているのがわかる。これがシルバーの輝きに影響をおよぼしている

Mr.カラーGGX ラピッドうすめ液+シルバー

▲塗面に均一にシルバーが固定されている。しっかりと塗料を溶かし、乾燥が早い本製品の性能がよくわかる



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