HOME記事ガンダム「HG サザビー」をエアブラシの3色迷彩で魅せる! 味のある仕上がりを目指す“汚し”を加味した迷彩塗装を解説

「HG サザビー」をエアブラシの3色迷彩で魅せる! 味のある仕上がりを目指す“汚し”を加味した迷彩塗装を解説

2025.04.19

エアブラシ塗装の花形 迷彩塗装をサザビーで魅せる/MSN-04 サザビー【BANDAI SPIRITS 1/144】 月刊ホビージャパン2025年5月号(3月25日発売)

エアブラシ塗装の花形 迷彩塗装をサザビーで魅せる

作業効率を極限まで高める汚し前提のエアブラシ塗装で味のある仕上がりを目指そう

 エアブラシでやってみたい塗装といえば、グラデーション塗装を多用する「迷彩塗装」は外せない。複数の色の境界線を手元で微調整しながらの塗装はエアブラシでしかできない技法のひとつだ。本記事では、コジマ大隊長がサザビーを題材に3色迷彩を披露する。
 実際にエアブラシを手にしたコジマ大隊長の技は一級品だ。素早い手さばきと計算された塗装工程により、短時間で仕上げるスピード感あふれる作業はまさに職人技である。
 ただきれいに塗るだけでは終わらない、コジマ大隊長ならではの“汚し”を加味した迷彩塗装。そのHow toは、短時間で個性を出したい人、他と一線を画す作品を作りたい人にはある種「新常識」と言えるものになるはずだ。

コジマ大隊長
 月刊ホビージャパンや「HJメカニクス」をはじめ、各社の完成品見本を毎月製作しているバリバリの現役プロモデラー。的確な工作と心地良い汚し表現が魅力で、ディオラマ製作の腕もピカイチ。


そもそもなぜ色を塗るのか

 今では色付きの成型色になったおかげで、塗装しなくても設定の色でガンプラを楽しむことができるようになったが、自分で“工作”を施すと、プラ材やパテ等の色が混在することになる。こうなった場合、塗装が必要になる。

今回の塗装環境

 今回使用するハンドピースはRAYWOODのフラッグシップモデル「Tech Liner TH-C01」を迷彩色3色に合わせて3つ併用して時短している。また、コンプレッサーも「ニトロコンプ V2」と「ニトロボーイ」の2台を使い、最大限の効率化を図っている。本記事ではもちろんエアブラシ1本でしっかり再現できるようお伝えしていく。

迷彩以外の本体色

ガイアカラー
マンダリンオレンジ

ガイアカラー
マンダリンイエロー

ガイアカラー
フレイムレッド

充電式エアブラシを使って下地塗装をしてみる

 今回3色迷彩を塗装するのだが、この3色それぞれの塗料の発色具合が異なるため、それらの発色を一定の基準から始められるようにまずマホガニーのサーフェイサーで下地を作る。この作業は今回RAYWOODの充電式エアブラシを使って、屋上で塗装してみた。環境的に塗装ブースを設けられない人でもベランダで塗装できるおすすめの方法だ。

▲今回のロケ撮影地はRAYWOOD本社! 屋上を使用させていただき、塗装する準備を進めている。缶スプレーより飛沫が飛ばず、自分でコントロールしやすいため、養生もほとんど必要ない(不安な場合はダンボールなどを敷いてその上で作業しよう!)

▲塗料を瓶から直接カップの中へ! コジマ流時短吹きのひとつ。屋外で紙コップが風にあおられてこぼしてしまう失敗などを予防する
▲エアブラシで吹くには少し濃いめに調色しているため、まずは好みの濃度になるまで薄める。カップに溶剤を注ぐ
▲先端を指で押さえ、エアを逆流させてカップ内の塗料を撹拌する。こういった使い方は充電式でも通常のエアブラシと変わらない
▲まずはパーツの裏側に試し吹きしてみる。屋外ではミストが自分にかからないように風の向きも考慮して風下にパーツがくるようにしよう
▲少し薄かったので濃く調整。充電式エアブラシの多くは自立する構造のため、ハンドピースをどこかに置いて塗料のフタを両手で閉めるといったことが楽に行える
▲実際に吹き付けていく。サフの状態では厚塗りせず、ヤスリの傷埋めや色味の統一のみ確認しよう
▲パーツの奥まった部分などをピンポイントで塗ることができるのもエアブラシの良さだ
▲室内に戻って、落ち着いてパーツの状態を確認。傷などがあればこの段階で修正し、塗り忘れていたパーツなどと一緒に再度サフを吹く

>>次ページ
 シールドを仕上げる一連の流れで3色迷彩のポイントを押さえる>>

Ⓒ創通・サンライズ

1 2 3
この記事が気に入ったらシェアしてください!

コジマ大隊長

オススメの書籍

月刊ホビージャパン2025年5月号

ご購入はこちら

月刊ホビージャパン2025年4月号

ご購入はこちら

エアブラシの教科書

ご購入はこちら
PAGE TOP
メニュー