エアブラシ塗装の花形 迷彩塗装をサザビーで魅せる/MSN-04 サザビー【BANDAI SPIRITS 1/144】 月刊ホビージャパン2025年5月号(3月25日発売)
エアブラシ塗装の花形 迷彩塗装をサザビーで魅せる
作業効率を極限まで高める汚し前提のエアブラシ塗装で味のある仕上がりを目指そう
エアブラシでやってみたい塗装といえば、グラデーション塗装を多用する「迷彩塗装」は外せない。複数の色の境界線を手元で微調整しながらの塗装はエアブラシでしかできない技法のひとつだ。本記事では、コジマ大隊長がサザビーを題材に3色迷彩を披露する。
実際にエアブラシを手にしたコジマ大隊長の技は一級品だ。素早い手さばきと計算された塗装工程により、短時間で仕上げるスピード感あふれる作業はまさに職人技である。
ただきれいに塗るだけでは終わらない、コジマ大隊長ならではの“汚し”を加味した迷彩塗装。そのHow toは、短時間で個性を出したい人、他と一線を画す作品を作りたい人にはある種「新常識」と言えるものになるはずだ。
そもそもなぜ色を塗るのか
今では色付きの成型色になったおかげで、塗装しなくても設定の色でガンプラを楽しむことができるようになったが、自分で“工作”を施すと、プラ材やパテ等の色が混在することになる。こうなった場合、塗装が必要になる。
今回の塗装環境
今回使用するハンドピースはRAYWOODのフラッグシップモデル「Tech Liner TH-C01」を迷彩色3色に合わせて3つ併用して時短している。また、コンプレッサーも「ニトロコンプ V2」と「ニトロボーイ」の2台を使い、最大限の効率化を図っている。本記事ではもちろんエアブラシ1本でしっかり再現できるようお伝えしていく。
迷彩以外の本体色
充電式エアブラシを使って下地塗装をしてみる
今回3色迷彩を塗装するのだが、この3色それぞれの塗料の発色具合が異なるため、それらの発色を一定の基準から始められるようにまずマホガニーのサーフェイサーで下地を作る。この作業は今回RAYWOODの充電式エアブラシを使って、屋上で塗装してみた。環境的に塗装ブースを設けられない人でもベランダで塗装できるおすすめの方法だ。
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