HOME記事工具・マテリアル直接カップに注げちゃう!?「GAME AIR(ゲームエアー)」でベルゼルガBTSをエアブラシ塗装。グラデーション表現や細部の筆塗りまでファレホをフル活用した製作工程を徹底解説

直接カップに注げちゃう!?「GAME AIR(ゲームエアー)」でベルゼルガBTSをエアブラシ塗装。グラデーション表現や細部の筆塗りまでファレホをフル活用した製作工程を徹底解説

2025.04.11

エアブラシ用に調整されたファレホ ゲームエアーを使って簡単グラデーション塗装!/ATH-Q63-BTS ベルゼルガBTS【ボークス1/35】 月刊ホビージャパン2025年5月号(3月25日発売)

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少し明るめの塗料でグラデーション!

▲次は少し明るめの水色を使って立体感を強めるグラデーションを簡単にかけてみる。場合にもよるが、マスキングもこのくらいで問題なし
▲青の2色目となる色はUKアズールブルー。明るさの違う2色を使ってグラデーション塗装を施していく
▲こちらもAIRシリーズのため、希釈せずにすぐにカップに入れることができる。ただ今回はグラデーション塗装のため、調整しやすいように少し薄めて吹き付ける
▲ファレホの希釈は基本水道水でも問題ないが、水性塗料用の溶剤を使ったほうがよりコントロールしやすくなる。筆を使って混ぜるとより確実だ
▲光が当たる面を意識して、基本的には上のほうを明るくする。エアブラシ塗装は缶スプレーでの吹き付けよりも手元でコントロールが利くため、マスキングも気軽に済むのがいいところ
▲先ほどマスキングしていたパーツ上側の部分にも、光の当たり方を意識してなるべく上面を明るくするようにグラデーションを施す

下地を活かしたグラデーションでお手軽ながらリッチに見せる!

▲グレーのパーツにはサーフェイサーの黒を活かしたグラデーションを施す。サーフェイサーより少し明るめのニュートラルグレーを使用
▲今回もパーツの上側が明るくなるように塗っている。このように、サーフェイサーの色を活かすことで、グレーをベタで塗るより立体感が際立って見える

黄色も2色でグラデーション!

▲黄色部分はゲームカラーのプレイグブラウンとゲームエアーのムーンイエローを使用する。あれ、商品名に“AIR”が付いていない!? 希釈すれば問題なく使えるのでご安心を

▲まずは塗り分けたい部分をマスキングしよう。塗膜がはがれない程度に爪楊枝などでマスキングの隅を圧着する
▲ゲームカラーのプレイグブラウンは、希釈すれば問題なくエアブラシ塗装ができる。この時、溶剤を先にカップ内に入れるのも忘れてはいけないポイントだ
▲青色の上からでも黄色がしっかり発色するのが、ファレホのすごいところ。今回も一回で吹ききろうとせず、複数回に分けて発色させよう
▲黄色い部分の基本塗装とグラデーションが塗りあがった状態。ここからの部分塗装は筆塗りでお手軽に仕上げていく
▲こういった直線的ではないモールドはマスキングしづらい。ここは筆塗りで攻略しよう。筆塗りでも一気に塗りきろうとせず、下地が透けるくらいに薄めて塗り重ねよう
▲仕上げのスミ入れはゲームカラーウォッシュシリーズのセピアを使用。水で薄めながら奥まった部分に色を乗せていく
▲水を使用したスミ入れのため、完成間際に関節が割れるといった悲劇が極めて起きづらい

完成!

 どうもふりつくです。今回はボークスのベルゼルガBTSをファレホカラーを使ったエアブラシ塗装で製作します! 組み立てでは、ショルダーアーマーなど目立つ部分のみ合わせ目を処理し、後ハメできるよう磁石を埋め込んで着脱可能にしました。組み上がったら早速塗装に入ります。
 まず下地にファレホプライマーの黒を使用。その後、ウルトラマリンブルーとUKアズールブルーの2色で青のグラデーション塗装を行います。ゲームエアーは希釈済みなのでそのままエアブラシに注ぎますが、濃いと感じた場合はファレホ溶剤を少量足して調整します。ベタ塗りは一度に発色させようとせず、2〜3回に分けて薄く吹き、乾燥させながら塗り重ねるのがコツです。次にグラデーション塗装。こちらは塗料を少し薄め、エア圧を落として吹きます。モジュレーション塗装を意識しながらの塗装です。パネルラインに沿ってマスキングし、パネル上部にかけて明るい色になるよう抑揚を付けながら色を乗せていきます。
 青が乾燥したらマスキングをして黄色部分を塗装。プレイグブラウン(ゲームカラー)とムーンイエロー(ゲームエアー)を使用します。エアーシリーズでないゲームカラーも、ファレホ溶剤で薄めればエアブラシで使用可能です。この際、うがいだけでなく、塗料を筆でしっかり混ぜるのがポイントです。ヒザアーマー等のグレーパーツも同様に塗装しますがこちらはプライマーの黒をそのまま活かしてグラデーションをかけました。
 エアブラシ塗装後は筆塗りで細部を仕上げます。首周りのリブ部分はマスキングが難しいため、水で薄めた塗料を数回重ね塗り。グラデーションを省略できてしまうほどの細いモールドなどは目立たない箇所なので筆塗りのベタで問題ありません。リタッチも簡単なので、細部の塗り分けに向いているのも水性塗料の強みのひとつですね。
 最後にファレホゲームカラーウォッシュシリーズのセピアを使ってスミ入れしていきます。はみ出た場合は指などで縦に擦って雨垂れっぽく誤魔化すことも可能ですし、クリーンな仕上げを求める場合は筆塗り前に一度ラッカー系のツヤ消しトップコートを吹いておけば中性洗剤で下の塗装を侵さずにきれいに拭き取ることも可能です。デカールやスミ入れなど一通りの作業が終わったら仕上げにお好みでトップコートして完成です!

ボークス 1/35スケール プラスチックキット

ATH-Q63-BTS ベルゼルガBTS

製作・文/ふりつく

ボークスオンラインストアバナー
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Ⓒサンライズ 協力:伸童舎

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ふりつく

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