エアブラシ用に調整されたファレホ ゲームエアーを使って簡単グラデーション塗装!/ATH-Q63-BTS ベルゼルガBTS【ボークス1/35】 月刊ホビージャパン2025年5月号(3月25日発売)
少し明るめの塗料でグラデーション!
下地を活かしたグラデーションでお手軽ながらリッチに見せる!
黄色も2色でグラデーション!
完成!
どうもふりつくです。今回はボークスのベルゼルガBTSをファレホカラーを使ったエアブラシ塗装で製作します! 組み立てでは、ショルダーアーマーなど目立つ部分のみ合わせ目を処理し、後ハメできるよう磁石を埋め込んで着脱可能にしました。組み上がったら早速塗装に入ります。
まず下地にファレホプライマーの黒を使用。その後、ウルトラマリンブルーとUKアズールブルーの2色で青のグラデーション塗装を行います。ゲームエアーは希釈済みなのでそのままエアブラシに注ぎますが、濃いと感じた場合はファレホ溶剤を少量足して調整します。ベタ塗りは一度に発色させようとせず、2〜3回に分けて薄く吹き、乾燥させながら塗り重ねるのがコツです。次にグラデーション塗装。こちらは塗料を少し薄め、エア圧を落として吹きます。モジュレーション塗装を意識しながらの塗装です。パネルラインに沿ってマスキングし、パネル上部にかけて明るい色になるよう抑揚を付けながら色を乗せていきます。
青が乾燥したらマスキングをして黄色部分を塗装。プレイグブラウン(ゲームカラー)とムーンイエロー(ゲームエアー)を使用します。エアーシリーズでないゲームカラーも、ファレホ溶剤で薄めればエアブラシで使用可能です。この際、うがいだけでなく、塗料を筆でしっかり混ぜるのがポイントです。ヒザアーマー等のグレーパーツも同様に塗装しますがこちらはプライマーの黒をそのまま活かしてグラデーションをかけました。
エアブラシ塗装後は筆塗りで細部を仕上げます。首周りのリブ部分はマスキングが難しいため、水で薄めた塗料を数回重ね塗り。グラデーションを省略できてしまうほどの細いモールドなどは目立たない箇所なので筆塗りのベタで問題ありません。リタッチも簡単なので、細部の塗り分けに向いているのも水性塗料の強みのひとつですね。
最後にファレホゲームカラーウォッシュシリーズのセピアを使ってスミ入れしていきます。はみ出た場合は指などで縦に擦って雨垂れっぽく誤魔化すことも可能ですし、クリーンな仕上げを求める場合は筆塗り前に一度ラッカー系のツヤ消しトップコートを吹いておけば中性洗剤で下の塗装を侵さずにきれいに拭き取ることも可能です。デカールやスミ入れなど一通りの作業が終わったら仕上げにお好みでトップコートして完成です!

ボークス 1/35スケール プラスチックキット
ATH-Q63-BTS ベルゼルガBTS
製作・文/ふりつく
Ⓒサンライズ 協力:伸童舎