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替え刃もリニューアル!! プロが【サステナニッパーAdvance】の使い方教えます。ノモケンが気になる最新工具を本気でレビュー!

2025.03.22

プロモデラー「ノモケン」が教える道具の使い方!! 【サステナニッパーAdvance、サステナブレードSHARP#/プラモ向上委員会】


留意しておくところ

 ニッパーとパーツ形状の相性で使い勝手が変わる場面。そこを踏まえて使いこなすのもポイントになります。

▲ ゲートの残りをパーツフチで切り取る場面。ゲート周囲の面が狭ければ刃をパーツにピタリと重ねて切れますが、広いとネジ部があたってパーツ面に合わせられないことがあります

▲ そんな場合はニッパーの向きを変えて、刃先がパーツにピタリと重なるようにして切り取りましょう
▲ こちらは使用の注意点。刃の根元の面が広めなので、切りくずなどをかみ込まないように注意しましょう

刃の交換とストッパー調整

 刃の交換は特別難しい手順ではありません。切りくずなどをカミ込まないよう、汚れを落として作業をしましょう。

▲ 固定ネジを少し緩め、刃を前方に抜き取ります。ネジ部をばらす必要はありません
▲ 新しい刃を奥までしっかりと差し込んで、収まりを確認。受け刃の面と刃を揃え、ネジを締めます

▲ ストッパーの調整は刃を交換して個体差があった場合に行います。本体とストッパーに僅かに隙間がある状態が正しく、新品で測ったところ、反対面に触れた状態から90度ドライバーを回転(緩めた)位置となっていました。そこを目安にすれば調整を大きく誤ることは無いでしょう。調整前にストッパー固定ネジを緩め、調整後に固定ネジを締めておきます


今回のまとめ

 「いつでも新品の切れ味に戻せる」のは従来のプラモデル用ニッパーに無かったメリット。片刃ニッパーの扱いに不安な人でも試しやすく、慣れた人にとっても気兼ねなく作業できて安心感が増します。刃の交換は簡単、固定も確実。刃の表側に突起があるのはそうしたメリットと引き換えの部分で、紹介したような工夫で使いこなしましょう。「サステナニッパーAdvance」は高い切れ味を普段使いできる汎用性が魅力。切り口の滑らかさを実現する片刃ニッパーを、刃の破損をそれほど恐れずに気軽に使えるニッパーといえるでしょう。


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解説・文/野本憲一

 多くのユーザーから愛される模型製作ガイド「NOMOKEN 野本憲一モデリング研究所」の著者・プロモデラー。当連載『いまさら聞けないプラモデルの基礎』では、令和最新版“プラモデル製作の基礎”を解説します。現在では数多くの選択肢があるプラモデル製作の道具やテクニック。「名前は知っているけどどんなものなんだろう?」「いまさら聞くのもなぁ…」と思うものもあるはず。そんな“ギモン”を改めて学んでみましょう。


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