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替え刃もリニューアル!! プロが【サステナニッパーAdvance】の使い方教えます。ノモケンが気になる最新工具を本気でレビュー!

2025.03.22

プロモデラー「ノモケン」が教える道具の使い方!! 【サステナニッパーAdvance、サステナブレードSHARP#/プラモ向上委員会】

 プロモデラーノモケンがちょっと気になる試してみたいものを紹介するこのコーナー。今回取り上げるのはプラモ向上委員会から発売中の「サステナニッパーAdvance」。片刃のニッパーで刃先を交換できるというのが大きな特徴。今後発売が予定されている刃が改良された最新版でその使用感を紹介してきます。


切れ味がヨミガエル! 替え刃式ニッパー

▲ 刃物は使っていれば切れ味が落ちるもの。そんなときにカッターやデザインナイフのように刃を交換して復活できるのがこのニッパー。今後出荷されるモデルは昨年の発売当初よりも切れ味を高めた刃に変更され、替え刃も新たに「SHARP#」となっています。プラスチック用で、切断対象は3φのランナーまでとなっています

サステナニッパーAdvance

●発売元/プラモ向上委員会●4400円、発売中(今回の記事で使用したリニューアルした刃が付属したものは今後順次出荷予定です)

サステナブレードSHARP#(3枚入り)

●発売元/プラモ向上委員会●1320円、発売中

▲ 大きさはプラモデル用ニッパーの標準的なサイズ。握りやすいグリップで、後端の指掛けをつけるとより安定感が増します
▲ ニッパー本体の他に、グリップに付ける指掛けアタッチメント、刃先の保護キャップ、2wayドライバー(トルクス、六角)が付属します

▲ 交換刃はネジとプレートによって固定。バネの下にはストッパーとその固定ネジがあります。刃先周辺は幅や厚みがありガッチリとしたつくり

▲ ナイフのように研がれた片刃と、それを受ける細い面。本体はステンレスで、刃はハイス鋼。刃が独立していることで素材や研ぎについても違いを生み出しているようです
▲ 刃の固定の仕組み。刃の根元はU字ミゾで、それと固定プレートや本体の凹凸が勘合してネジ留めする強固なもの。交換ではここまでバラさず、ネジを緩める程度で行えます

切れ味や使い勝手をチェック!!

 素材の試し切りからキット製作に使ってみて、その特徴を体験していきます。

▲ プラモデルのランナー(3mm)を切ったところ。切り口は歪みが少なく滑らかな。白化も少なく、とても良い印象。刃が交換式でもブレやガタつきのようなものはありません
▲ 太めのプラ材(4mm角棒)を切断。この刃は先端側や根元側も使えるので幅が増してもキレイに切れています。とはいえ、対象外の太さや堅い素材を切るのは、カシメなどニッパー本体をいためるので推奨するものではありません

▲ パーツの切り出しではゲートの“二度切り”(ランナーからの切り分け→残ったゲートの切り取り)を行います。筆者は片刃ニッパーの切れ味を保つために負担の大きい最初の切断には使わず“二度切り目”だけに使ったりするのですが、このニッパーなら気兼ねなくどちらにも使っていけます

▲ ゲートが残ったものと、ゲートを切り取ったもの。歪みが少なくキレイな切断面となっているのが見てとれます
▲ ゲートが薄くパーツ表面に残ってしまった場合、残りをニッパーで切ろうとしても刃が引っ掛からなかったりしますが、この刃では掛かりが良く、薄く削ぐように切ることができました
▲ ゲートが凹みにあって挟めないところ。切り刃側をデザインナイフのように指で押し当て、削ぐこともできました
▲ 使用感を試した題材はガールズプラモ(30MS SIS-Ac19b シアナ=アマルシア(ヴィヴァーチェフォーム)/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部)。完成までひと通りのゲートの切断、ゲート跡の処理もニッパーで行ってこの仕上がり。滑らかな切り口は成型色を活かした製作に特に相性が良さそうに感じました。使用中に注意したい点、刃の交換についてはこのあと紹介します

©BANDAI SPIRITS 2021

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