「RGアカツキ(オオワシ装備)」&「シラヌイパック」をメッキを活かした製作法で丁寧に仕上げる!さらにゼウスシルエットを装備して『SEED FREEDOM』の劇中名シーンを再現!
2025.03.20ORB-01 アカツキ(オオワシ装備)【BANDAI SPIRITS 1/144】/ORB-01 & A-GXQ754/V2 アカツキ&ゼウスシルエット【BANDAI SPIRITS 1/144】 月刊ホビージャパン2025年4月号(2月25日発売)
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■不可能を可能にするのも辛いよね
『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』にも登場し、短い時間ながら活躍度合いではかなりのインパクトがあったアカツキが眩いばかりのメッキ仕様でRGキット化です。今回は店頭販売のアカツキガンダム(オオワシ装備)とプレミアムバンダイ販売のアカツキガンダム用シラヌイパックを製作しました。
■製作内容
3種のメッキパーツが採用されているのでこれを活かさない手はないだろうということで、まずはランナーを手に取って各パーツのゲートがどうなっているのかをチェックします。メッキ活かしにはゲート処理がポイントになります。アンダーゲートのゲート跡がパーツ同士の重なりで隠れる場合はあまり気にしなくてよいですが、ゲート跡が見えてしまうところやゲート跡によってパーツ同士に隙間が出そうなところは、デザインナイフやヤスリを使って平らにならします(ゲート跡以外の部分を傷つけないように慎重に作業しましょう)。当然メッキが剥がれてしまうので、金色のマーカーや装飾用テープでリカバリーして目立たなくします。アカツキガンダムは腕部と脚部にアドバンスドMSジョイントが使われていますが、露出するヒザ関節にゲート跡とパーティングラインがあります。処理しておくと見映えが向上します。組み立て後のどの位置にゲート跡やパーティングラインが露出するか、あらかじめ仮組みして見極めておくと効率的に作業を進めることができます。
■塗装・仕上げ
メッキパーツのゲート跡のリタッチにはガンダムマーカーEXのイエローゴールドと4アーティストマーカー 4mmラウンド コッパーを使用。メッキの成型色とまったく同じ色ではないですが目立たなくすることはできます。また一部の箇所ではニチバンのマイラップ MY-18 金を貼り付けました。こちらはメッキ成型色のイエローゴールドと近いのでオススメです。メッキパーツのスミ入れにはガンダムマーカー リアルタッチマーカーのリアルタッチオレンジ1とタミヤスミ入れ塗料ブラックを使い分けました。リアルタッチオレンジ1はMG ユニコーンガンダム3号機フェネクスの作例でも使用しましたが、ゴールドメッキとの相性は抜群です。その他のカラーは以下のとおりです。
赤=あずき色+色ノ源マゼンタ+RML75グレーバイオレット(極少量)
白=クールホワイト+ウイノーブラック(極少量)
黒=ウイノーブラック+マホガニー(少量)+RML75グレーバイオレット(少量)
グレー=RML75グレーバイオレット+マホガニー(少量)+ウイノーブラック(少量)
マーキングシールはキット付属のものを使用(水転写デカールも発売されると嬉しい…)。仕上げは水性ホビーカラーの半光沢クリアーでコートして、ツヤをあえて抑え気味にしてフィニッシュとしました。

BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット “リアルグレード” アカツキガンダム(オオワシ装備)使用
ORB-01 アカツキ(オオワシ装備)
製作・文/sannoji
RG アカツキガンダム(オオワシ装備)
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●8800円、発売中●1/144、約13cm●プラキット
ⓒ創通・サンライズ
sannoji(サンノジ)
パーツ加工、部分改修、スクラッチなどを問わず、工作箇所を基キットに違和感なく馴染ませることを得意とする。