「機動警察パトレイバー2 the movie」最後の戦いを最高のキットでディオラマ化!“怪物”に挑む特車第二課の迫力たっぷりの勇姿を丁寧に再現!
2025.03.14
18号埋立地地下の戦い【海洋堂 1/35】 月刊ホビージャパン2025年4月号(2月25日発売)
1/35で集結した栄光の特車二課最後の戦いをディオラマ化
海洋堂のプラキットブランド「ARTPLA SCULPTURE WORKS」から、映画『機動警察パトレイバー2 the Movie』仕様のイングラム3機が1/35スケールでついに勢揃いした。リアクティブアーマーを着込んだイングラムの面々を見ていると、どうしても映画のクライマックスシーンを再現してみたくなるのがファンのサガ。今回はパトレイバーを愛して止まないリョータが3機すべてを用いたディオラマ化に挑戦。苦節数ヵ月の甲斐あって、18号埋立地地下搬入路に潜む“怪物”に挑む第2小隊の勇姿を迫力たっぷりに切り取ってみせた。
1/35の大スケールで再現した地下搬入路
18号埋立地へと続く、赤色灯に照らされた海底トンネル。待ち受けるイクストルの手厚い歓迎を受け、第2小隊一行はとっさに物陰へ身を隠す。このまま強行突入か、それとも…? 完全武装したイングラム3機が勢揃いする、本作きってのハイライトシーン。これを横68cm×奥行40cm×高さ31cmという超大型ベースを自作してディオラマ化した。
▲トンネルの横壁には、イクストルが発砲した20mm機関砲の弾痕を表現
▲背面。トンネルを途中で切ることで、その向こう側で待ち構えるイクストルの存在を見る者に想像させるように配置している
▲キャットウォークの鉄板は3Dプリント製、配管は塩ビパイプで再現。キャットウォークの下に通っている配線は、エナメル線で縛って等間隔に結束しながら配置した
▲通路の床に等間隔に並んだコンクリートブロック。一個をプラ板の箱組みで作ったら、それを基にレジンで複製して数を揃えた。かつて搬入路であったことを偲ばせる線路の跡も、レイアウト設定資料を参照しながらできるだけ正確に再現した
▲突入のタイミングを窺う2機のイングラム。南雲隊長が搭乗する3号機はポーズを小変更し、泉野明の1号機を手で制止するような仕草にしている
▲鉄板の浮いた錆は塗装で再現。「黒サーフェイサーを吹いたあと、フタをちゃんと締めていないせいで酸化してくすんでしまった古いボーンペイント ボーンミラーを吹いてみたらなぜかそれらしくなりました。再現性の低い方法ですみません」(byリョータ)
▲篠原遊馬(写真左)と進士幹泰(写真右)の1/35フィギュアは、海洋堂スタッフが製作していたものを厚意で複製してもらい、それを塗装してベースに配置した
▲通路の非常警報装置は赤色LEDを埋め込むことで発光。電源は単3電池2本を使用、配管沿いにコードを這わせ、ベース後ろ側に電源ボックスを付けている
▲ベースの製作過程。大まかにスタイロフォームでレイアウトと形を決めたら、壁面を覆うようにプラ板を貼り込む。角のつなぎ目の部分は少しの衝撃で剥がれやすいので、超音波カッターでプラ同士を溶かしながら溶接し、しっかりと固定。コンクリート調のテクスチャーは溶きパテの塗布とグレーのサーフェイサーを吹き重ねて調子を整えたら、キャットウォークや配管類を装着していった
▲太田功のイングラム2号機が壁にアンテナをぶつけて折ってしまう、その直前のシーンを再現。見事な作り込みと配置により、太田と遊馬の罵り合いが聞こえてくるようだ。キャットウォークの手すりは真鍮線を折り曲げたものを使用している
ひろみちゃんも!
▲劇中ではひとり離れた位置から狙撃している山崎ひろみ。せっかく海洋堂からフィギュアを提供してもらったので、彼だけの小ヴィネットを製作した(この記事の最初の画像では後頭部だけ出演/笑)
▲リョータが塗装したひろみちゃん。恐ろしいほど雰囲気たっぷり
ⒸHEADGEAR
リョータ
「第8回オラザク選手権」大賞受賞の経歴を持つマルチモデラー。模型製作交流会「プラモつくろーぜ会」を定期的に開催中。
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機動警察パトレイバー MODEL WORKS MEMORIES
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