キミにもできる! リアライズモデル「ブレードライガー」製作のススメ
ゾイドファン待望の1/100スケールプラキットシリーズ“リアライズモデル”がついに発売。始動となる2025年2月は「ブレードライガー」と「ジェノザウラー」、3月は「コマンドウルフ」が予定され、その後も続々とキット化が発表されている。ここではブレードライガーをゲットできた諸兄に向けて「ブレードライガー」の基礎的な製作方法と、部分塗装でかっこよく仕上げるポイントを伝授しよう!
リアライズモデルはハイディテールかつ、可動域も確保されているため素組みでも充分楽しめる逸品だが、ちょっとだけ手を加え、金属色と細部の塗り分けでお手軽に見映えを良くする方法をレクチャー。特別なテクニックも必要ないので、まずはここから始めてみてはいかがだろうか。
(解説/林哲平)
パーツは2度切り&デザインナイフを使おう
▲パーツをランナーから切り出していきましょう。少しゲートを残してカットし、ランナーの背をパーツに当てて2回に分けてカットする「2度切り」であれば、パーツを傷付けずに切り出すことができます
▲切り出した際にゲート跡が白くなってしまうことも。ここは同系色のリアルタッチマーカーで白化部分をチョンと塗り、リタッチしておきましょう
▲キャノピーはクリアーパーツで、2度切りでも跡が残ってしまいがちな部分です。ここはデザインナイフで丁寧にゲートカットしましょう。切れ味が非常に良いため、ゲート跡がほとんど分からないぐらいキレイにカットできますよ
スミ入れで立体感をアップ!
▲キットはゾイドらしい高密度のディテールが魅力です。これをより引き立てるため、スミ入れをやってみましょう。リアルタッチマーカーのリアルタッチグレー2で、はみ出しを気にせずディテールに描き込んでいきます
▲はみ出した部分は指でこするか、ティッシュで拭き取ればOKです。スミ入れにより、ディテールが強調され、より立体感ある仕上がりとなります
▲ゾイドといえば欠かせないキャップ。モールドが深めなので、濃い線をしっかりと引けるガンダムマーカースミいれ用を使い、奥を塗り潰すようにスミ入れしていきます。数が多く無くしやすいので、ランナーに付けたまま作業すると安全ですよ
スプレーだけで金属色が見映えアップ!
▲ツメやキバは缶スプレーのゴールドで塗装し、よりグレードアップしてみましょう。ランナーについたまま塗装し、ゲート跡は白化したゲート跡と同じ要領で、缶スプレーから取り出した塗料でリタッチすれば問題ありません
▲ブレードライガーのチャームポイントであるレーザーブレード。ここはマスキングして塗り分けてみましょう。マスキングテープでブレード以外を包み、缶スプレーで塗装。しっかりと乾燥させてからテープを剥がします。缶スプレーを使えば、筆塗りだとムラができやすい広面積でも、均一に美しくメタリック塗装ができるのです
塗装応用編! 筆塗りにチャレンジ
▲共和国ゾイドらしい、むき出しのフレームはディテールの宝庫。ここはシリンダーやパイプ、リベットなどをメタリックカラーで塗り分けましょう。これだけで、グンとメカニカルな印象が引き立ちます
▲おおっと!うっかり塗料がはみ出してしまいました。こんなときはデザインナイフの先端で、はみ出した塗料を削り落とせば一瞬でリカバリー完了。成型色を活かした仕上げならではの時短法です
▲バンとフィーネは子供時代のものを選択、面相筆で塗り分けます。ヘッドルーペを装着して拡大すれば、これぐらいのフィギュアであればスイスイ塗れるもの。面倒な人は、初期ゾイドのようにフィギュアを金色で塗るのもアリです
▲塗装したバンとフィーネを搭乗させてみました。コックピットを塗装して、さらにグレードアップさせたくなります!
▲️脚部シリンダーなどメカディテールを塗り分けすることで、TVアニメで見たCG以上のリアルな造形を楽しめます
本家トミーより始動したあらたなゾイドキットシリーズ『REALIZE MODEL』。1/100とコンパクトなサイズに、ほどよく追加された密度の高いディテールも魅力ですが、なによりも組み立てやすい! 子供の頃、ゾイドを作ったのと同じぐらいの感覚で気軽に組める、ユーザーフレンドリーな設計に本家の志を感じました。今回はキットの良さを活かしたお手軽仕上げとしてみましたが、全塗装したり、カスタムしたりと大変遊べそうなキットだと思います。ぜひ作ってみてください。
タカラトミー 1/100スケール プラスチックキット“リアライズモデル”
RMZ-001 ブレードライガー
製作・文/林哲平
リアライズモデル RMZ-001 ブレードライガー
●発売元/タカラトミー●4950円、発売中●1/100、約26cm●プラキット
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