ガルプラレスキュー隊!! 新トレンド!? ガールズプラモにも化粧品の波!? 
 塗装でもなく、シールでもなく、プラモデルに色をプラスするツールがあるという噂をどこからか聞きつけた我々レスキュー隊。売り場に駆けつけてみると、なんだか化粧品売場で見るような展示やパッケージが並んでいるではありませんか。で、これはどう使うんです? そんな自分のギモンもレスキューすべく、ひとまず使ってみてその効果を確認してみることに…
▲ 今回使用したキットは小鳥遊 暦【水着】。肌の部分が多いので、ラスキウス・デコなどのツールが活きるはず!  
 
 
小鳥遊 暦【水着】 
●発売元/コトブキヤ●7700円、発売中●1/10、16cm●プラキット
  
 
佐伯 リツカ【水着】 
●発売元/コトブキヤ●7920円、発売中●1/10、15.8cm●プラキット
  
/ 途中で一部使っています! \
 
 
ラスキウス・デコ 
 
 GSIクレオスがプラモデルやフィギュアに使えるアイテムを揃えたラスキウスシリーズから、ウェットタイプのパウダーが発売されています。成型色や塗装色表面にふんわりと乗せることで、肌の赤みや顔の化粧など、簡単に色を足すことができます。4つのパレットにそれぞれハイライト(パール)、シェイドカラー1、シェイドカラー2、チークカラーという4タイプのパウダーが配置されていて、それぞれに肌などに使える色合いが揃っています。さらにその下にはブラシとスポンジの2種類の先端を持つ小さなスティックも入っていて、買ったらすぐにパウダーを使用できるようになっています。
 
 
❶ マシュマロ type   色白な肌の色合いに向いたセットです。シェイドカラー2はアイシャドーだけでなく、ベースの色に限らず全体に軽くふわっと乗せることでイエローベースの肌感を再現できます。❷ ピーチ type   ベージュ系の肌の色合いに向いたセットです。シェイドカラー2は影になる部分はもちろん、ベースの色に限らず全体に軽くふわっと乗せることでブルーベースの肌感を再現できます。❸ ミルクティー type   日焼けした肌や褐色の色合いに向いたセットです。小麦色の肌にハイライト(パール)を気持ち多めに塗布することでコントラストの強い光沢感のある肌が再現できます。
マシュマロ type、ピーチ type、ミルクティー type 
●発売元/GSIクレオス●各1650円、発売中
  
ラスキウス・デコライナー 
 
 ペンのように先端の芯から色がパーツに乗る、ピンポイントの色付けに優れたペンツール。キャップを外して先端をひねるとペン先が伸びてくるので、それを対象にこすると色が乗ります。そのままでも使えますが、塗った後に綿棒や乾いた筆先で伸ばすとほんのり色がつくような濃度、粒度になります。現在3種類のカラーが発売中です。
❹ パッションピンク   淡い色合いでピンポイントに色づくような表現ができるピンクです。❺ フレッシュピンク   シャドー、チーク、リップなどの用途で幅広く血色感を表現できるピンクです。❻ ホワイトパール   肌はもちろん髪などにハイライトを気軽に足すことができるパール色です。
LDL01:フレッシュピンク、LDL02:パッションピンク、LDL03:ホワイトパール 
●発売元/GSIクレオス●各935円、発売中
  
 
■  パウダーを乗せるだけ! 
▲ パレットのような配置の4種類のパウダー。同梱されているスティックのスポンジ側でこすってみると、先端にパウダーが乗ります  
 
▲ それをパーツの表面に擦り付けると、パウダーがパーツに乗ります。スポンジでは取った量と押し付ける強さで色のつき方が変わります  
 
 
▲ 綿棒でスタンプするように押すと、パウダーをいい感じに広げつつ、余分な部分も取ることができます  
 
▲ この工程だけで、ほんのりと頬に赤みがつきました。化粧でいうチークのような使い方ですね。これはすごい!  
 
 
■  奥まった部分はブラシで 
▲ スポンジの反対側はブラシになっています。こちらもパレットの表面をこすることで先端にパウダーが乗ります  
 
▲ ブラシで狙った位置をサッサッとはらうとパウダーが対象に乗ります。スポンジに対して奥まった部分にパウダーを持っていくのが得意です  
 
 
▲ 目の上側に影になるシャドーをかけてみました。ブラシなので筆で塗装するイメージに近く、狙った場所に何回か当てるといい感じにパウダーがつきます  
 
 
■  お手入れも大事 
▲ ブラシに残ったパウダーはウェットティッシュで擦るときれいに拭うことができます。色が混ざらないようにこまめにきれいにしておきましょう  
 
▲ スポンジの内部に残ったパウダーは水性ホビーカラーうすめ液を使うと溶かすことができます。ティッシュで先端をしっかり包んで押して、うすめ液を取り除きましょう  
 
 
▲ パーツに乗ったパウダーもウェットティッシュで拭うことができます。成型色のキットであれば基本ゴシゴシ拭えますが、塗装した場合は目立たない場所でテストしてから拭いましょう  
 
 
▲ ラスキウス・デコのピーチtype、シェイドカラー2は紫なので、水着の影部分に使ってもちょうどよさそうです。ということでふわっと広がる影の部分にスポンジでつけていきます  
 
▲ ピーチtypeのハイライトカラーのパールは肌部分につけると活き活きと光を反射するような若々しい肌になります。合わせ目消し部分を目立たなくする効果も多少あります  
 
 
▲ ドキッとするハイライトの効果も……!?  
 
 
■  影になる部分をなぞろう 
▲ シェイドカラーは立体感を強調する効果があるので、凹凸の凹の部分をなぞるようにスポンジでつけてあげると、エアブラシを吹いたかのようなグラデーションを再現できます  
 
▲ シェイドカラーはどの色を使ってもグラデーション効果が高いので、チークカラーと合わせて使ってもよいでしょう。凹凸が無いところにも、自分で立体感を描いてもいいんですよ……!  
 
 
■  手足はブラシで攻めよう! 
▲ 次は足の指先です! ピーチtypeのシェイドカラー1をブラシで取って使います  
 
▲ 指にざっとつけていきます。指の間のディテールに残るように粉をまぶしましょう  
 
 
▲ ティッシュで余分を拭っていきます。指自体にも多少残るように軽くパウダーを取ります  
 
▲ パウダーが陰影を作って、指の立体感が強調されました。シェイドカラーと成型色で簡単にグラデーションを付けることができました!  
 
 
▲ 今度はハンドパーツ。同様にチークカラーをブラシにつけましょう  
 
▲ 手の指の間を狙ってブラシをはたきましょう。とくに指の節の間が狙い目!  
 
 
▲ ほんのりと赤みが入り、より指がリアルになります。立体感の強調だけでなく、血色もプラスできるのがすごいです  
 
 
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