20年前に発売されたキット「アークエンジェル」を『ガンダムSEED FREEDOM』版にアップデート!艦船系キットのオマケのMSフィギュアを使って劇中のMSを再現!!
2025.02.24
LCAM-01XA アークエンジェル級強襲機動特装艦 アークエンジェル【BANDAI SPIRITS 1/1700】 月刊ホビージャパン2025年3月号(1月24日発売)
▲TV版の設定画と映画版のCGモデルでは各部バランスが異なっているが、これを再現しようとするとほぼスクラッチになるので、あくまでキットをベースに映画版のCGモデルのモールドやマーキングを投影することを目標に製作を進めた
CGモデルや映像を参考にハイエンドモデルとして製作
地球連合軍の新型MS「G兵器」の運用母艦として開発され、その後数多くの戦場を駆け抜けてきた“不沈艦”「アークエンジェル」。『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』ではオーブ軍所属となりマリュー・ラミアスやムウ・ラ・フラガが乗艦。コンパスの主戦力として活躍した。キットは2004年にEXモデルシリーズでリリースされたものだが、現在の目で見ても完成度が高く、本キットをベースに艦船モデルに造詣が深い木村直貴が『ガンダムSEED FREEDOM』版として製作。映画用に新たに起こされたCGモデルや映像を参考に、各所にモールドやマーキングを追加したハイエンドモデルとして完成させた。
▲ほぼキットのまま製作しているブリッジ。当時のキットでここまで精密に再現されていることに改めて驚かされる
▲映画版では艦首に2基、75mm対空自動バルカン砲塔システム イーゲルシュテルンが追加されているので、キットパーツをL字に切り欠いてからプラ材で製作したものを取り付けた
▲カタパルトデッキ下部側面にある六角形モールドはプラ板で作り直し、基部より明るい色で塗装することで存在感を強調している
▲6基のスラスターノズルを持つメインエンジンブロックが目を惹くリアビュー。ブリッジ背面の艦橋後方ミサイル発射管には対空防御ミサイル「ヘルダート」を装備。垂直尾翼下部にある艦尾大型ミサイル発射管は艦対艦ミサイル スレッジハマーや対空防御ミサイル コリントスM114、大気圏内用ミサイル ウォンバットなど、目的によって装填するミサイルを変更することができる
▲リニアカタパルトは側面の白いカバーパーツが細く強度的に不安だったので、裏側にプラ板を貼って補強。若干タイトになったことで装着時の安定度も高まっている
▲リニアカタパルトは差し替えで展開状態を再現。カタパルトデッキ内に艦載機を置くことも可能だ
▲艦船キットといえば、やはり欠かせないのが艦載機。作例ではライジングフリーダムガンダム、イモータルジャスティスガンダム、ムラサメ改、キャバリアーアイフリッドを搭載したストライクルージュを製作。ライジングフリーダム、イモータルジャスティス、ムラサメ改は同シリーズのエターナルに付属するフリーダム、ジャスティス、プロヴィデンスをベースに、ストライクルージュはアークエンジェル付属のストライクをベースにしている
▲それぞれ形状が異なる部分はプラ材などで製作。キャバリアーアイフリッドはコトブキヤM.S.Gのリベットパーツからレドームを製作し、細部はプラ材で再現。タミヤエナメルの筆塗りで塗装した
©創通・サンライズ
木村直貴(キムラナオキ)
工作&塗装ともにミリタリー要素を取り入れたディテールアップを得意とするエースモデラー。和歌山在住の大正琴師範代。