最初期のゾイドの1体「グランチュラ」がHMMで復活! スミ入れ&ウェザリングでキットの良さを際立たせる!【ZOIDS】
2025.02.03最新技術で発売された最初期のゾイド
1983年に発売されたゾイドシリーズの初期のひとつであるグランチュラが、コトブキヤハイエンドマスターモデルのラインナップに加わった。旧トミーが発売したグランチュラのシルエットをそのままに、細部のシャープ化に加え可動部分がこれでもかと追加され、まさにハイエンドなものとなっている。
作例では組み立てをストレートに行いつつ、スミ入れと軽めのウェザリングを全体へ施すことで、キット自体のモールドを際立たせており、現代風のディテールとして見どころも多いものとして製作している。
HMM最新のグランチュラを製作しました。無理のないパーツ構成でこの小さなボディにしっかりディテール施されていて、昔に発売された旧トミー版と並べるとスタイリッシュになったなぁ、と感慨深いものがあります。
■組み立て
このグランチュラをはじめとしたHMMシリーズは、合わせ目消しとゲート跡・パーティングラインの処理をしておけば充分なものばかりです。今回はパーツの嵌合を気持ちゆるめに製作して、脚周りの接地が楽にできるよう調整しました。また組み立ての際にゲートが太い箇所が一部あったので、普段よりもヤスリがけを丁寧に行っています。
■塗装
下地の塗装は黒サフから。メインカラーは、アルティメットホワイト:カーキ=4:1の割合で調色したものを使い塗装します。グレーの部分はニュートラルグレー:アルティメットホワイト=4:1。ボディにあるクリアーパーツはアルティメットホワイトを下地にしてからクリアーレッド:蛍光ピンク=9:1。脚は黒のみの塗装でもいいですが、作例ではブラック:ミッドナイトブルー=3:2。ゴールドなど細部を筆塗りしています。
■ウェザリング
スミ入れはタミヤ スミ入れ塗料ダークブラウンのみ。チッピングとしてエナメル塗料のクロームシルバーを使います。仕上げのウォッシングでは、全体にエナメル塗料のダークブラウンを希釈して行いました。エナメル塗料用溶剤を多めにしてウォッシングするとプラが破損するので、希釈は慎重に行いましょう。キット自体の嵌合の良さもあるので、関節などテンションのかかる部分は軽めのウォッシングで終わらせるのがおすすめです。
コトブキヤ 1/72スケール プラスチックキット“ハイエンドマスターモデル”
RMZ-04 グランチュラ
製作・文/小澤京介
ハイエンドマスターモデル RMZ-04 グランチュラ
●発売元/コトブキヤ●4950円、発売中●1/72、約9cm●プラキット
\この記事が気に入った方はこちらもチェック!!/
アニメ劇中カラー
ゾイドHMM「ガイサック」が完全新規キットで登場! 小澤京介がアニメ劇中カラーとウェザリングで仕上げる!
カラーチェンジとウェザリングで楽しむHMM新規キット コトブキヤが発売するゾイドハイエンドマスターモデルから新アイテム「RZ-002 ガイサック」の作例が到着! 2023年の[…]
純白の王狼
待望のHMMゾイド「ケーニッヒウルフ」! 塗装と口元の可動域調整でさらに美しさを増した作例をご覧あれ
「王狼」RZ-053 KÖNIG WOLF コトブキヤが発売するゾイドハイエンドマスターモデルから、ついにケーニッヒウルフが発売となった。同社の商品化アンケートでも上位にあったファン待望の[…]
©TOMY ZOIDS is a trademark of TOMY Company,Ltd. and used under license.
小澤京介(オザワキョウスケ)
AFVを中心に活躍する中堅モデラー。キャラクターキットも得意の汚しでかっこよく仕上げる。