【超力ロボ ガラット】MODEROID ジャンブーを製作!変形ギミックは差し替えなしで再現可能だ!
2025.02.19ジャンブー【グッドスマイルカンパニー】 月刊ホビージャパン2025年3月号(1月24日発売)
キットは、顔など一部塗装済みで組み上げるだけでイメージ通り、かつ完全変形も楽しめ、各形態に最適化した交換パーツも用意されている至れり尽くせりの内容です。アニメ設定画に寄せたシンプルな造形ですが、シンプルゆえに腕や足などの前面に合わせ目が目立つところも。今回はこれらをすべて消し、さらにプレーンなアニメイメージを再現、かつ全塗装と変形による干渉を意識した調整を行いました。
変形キットのため、プロポーションを変えることはしていません。上で紹介している工作の他、ハンドパーツの指の節の成型方向によるズレをヤスリで丁寧に処理しました。
■クルット頭部
前後分割の合わせ目を消すためには青いトサカを後ハメする必要があるのですが、内部がスライドギミックになっているため難しい…。そこでシンプルに左右の突起を切り落として、上から差し込めるようにしました。パーツ同士の保持力だけでも充分保持できますよ。
■ガラット足
ここは塗装派には最難関ですね。スネ、ヒザ関節/足首ガード部分が左右分割のパーツにはさまれており、塗装色も別、かつ関節のため保持力も必要なので、はさみ込みのパーツを先に塗装してから組み込んだあとに合わせ目を消す→マスキングして外装も塗装、という手順にしました。
■各部のクリアランス
キットのままで各部のクリアランスは最適化されているため、塗装した場合は干渉で塗膜が剥がれやすくなっています。そのため関節などの干渉部分は薄く削ってクリアランスをとっています。また、変形時にロックするピンと穴が何ヵ所かあります。ここは塗装後にピンのほうを慎重に削って穴側に合わせた調整を行いました。
ガラット形態の腕、拳を収納する時に開くフタですが、左右のひっかかり部分を削り取ることで塗装ハゲを回避しました。
■塗装/マスキング
基本的には分割が優秀で塗りやすいキットですが、塗装済みパーツを塗り直すためマスキングが必要な箇所があります。
特に胸のGマークは形状に合わせて、クルット形態は丸い=マスキングゾルを使用/ガラット形態は直線=マスキングテープを使用しました。ゾルを使用する時は一部テープをゾルに混ぜておくと掴んで剥がしやすいのでオススメです。
胸やダクト、クルットの表情はキットのシールを塗装またはツヤ消しして使いました。
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グッドスマイルカンパニー プラスチックキット “MODEROID”
ジャンブー
製作・文/イタミテック
MODEROID ジャンブー
●発売元/グッドスマイルカンパニー●8700円、発売中●約18cm●プラキット
ⓒサンライズ
イタミテック
「ストレスの少ない工作」をモットーに、できるだけ簡単で効果的な改造法をYouTubeなどで紹介している。