カラーリング変更&脚部改修。劇場版で見せた“駐機状態のアッシマー”を再現!【機動戦士Zガンダム】
2025.02.18NRX-044 アッシマー【BANDAI SPIRITS 1/144】 月刊ホビージャパン2025年3月号(1月24日発売)
キットは2005年発売となかなかの年代ものですが、映画版の1カットで脚を出す半変形形態で駐機しているシーンがあり、せっかく担当したのならこれはぜひ再現したいと取り組んでみました。
■頭部
アンテナ部分が軟質で表面処理が難しいので、プラ板、真鍮線とスプリングパイプに置き換え。モノアイは、シールでの再現となっているので、いったん彫り込んだレール部に市販パーツを組み込み立体的なモノアイに。またモノアイシールドは厚みがあるため、塩ビ板に置き換えて透明度を高めています。
■肩部
MS形態時に装甲内部が目立つので、目隠し板と内部モールドを追加。上腕部のケーブル状モールドを削り落として1.5mmのリード線に置き換えています(ヒザ関節裏も同様)。
■脚部
ここは変形のギミックが多く何度も仮組みを繰り返して調整したところです。スネパーツはプラ板を合わせ目の面に貼って0.5mm幅増し。これで太モモを格納する時のクリアランスが取れ、色ハゲ防止につながります。
ヒザアーマーは切り離して真鍮線で接続し直し、半変形形態時に前に倒すことで、ヒザ関節を改造することなく変形できるようにしました。また、直立時の設置性改善のため30MMの関節パーツを使い、足首の変形と可動範囲の向上を図ります。同時に足首関節が伸びたぶん、スネ下端にプラ板で作った高さ5mmほどの隙間隠しの追加パーツを追加しました。
■バックパック
アポジモーター類はいったん削り落としてから市販パーツに置き換え、両サイドは変形時に邪魔にならないように裏からはめ込んでいます。
■塗装
一応量産機という想定で、「ティターンズエアフォース」の制空迷彩色、空軍機のグレー基調でMA時にドット迷彩が上面に描かれる東欧現用機のスキームを参考にしています。迷彩柄はデジタルデータを作成して、コンビニのレーザープリンターでデカールシートに出力。細切れにカットして貼り込んでいます。また、基の機体色の上から塗っている雰囲気で、差し色として装甲端面に少し黄色を残した配色としています。
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BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット“ハイグレードユニバーサルセンチュリー”
NRX-044 アッシマー
製作・文/コジマ大隊長
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ⓒ創通・サンライズ
コジマ大隊長(コジマダイタイチョウ)
セミスクラッチやディテールアップ、ディオラマ製作など、あらゆる手法に精通するベテラン。