『装甲騎兵ボトムズ』の伝説のソフビキットがプラキットで復活! 「PLAMAX ブラッドサッカー」を水性ホビーカラーの筆塗りで彩る!
2025.01.31X・ATH-P-RSC ブラッドサッカー【マックスファクトリー 1/24】 月刊ホビージャパン2025年3月号(1月24日発売)
往年のソフビキットがプラキットで復活! 水性ホビーカラーの筆塗りで秘密結社のATを彩る
1988年に発売された伝説のソフビキットが、1/24スケールの可動プラキットとして復活。当時の精密なディテールはインジェクション成型によりさらに洗礼され、四肢の可動に加え、コクピットカバーの開閉とコクピット内部のディテール再現、パイロットのイプシロンフィギュアの新規追加造形など、まさに2025年復活にふさわしい完成度となっている。キットレビューとなる今回は、清水圭による水性ホビーカラーによる筆塗り作例をお届け。工作は細部のディテールアップにとどめ、キットの素性を最大限活かしている。
PLAMAX ブラッドサッカー、あの往年の名作ソフビキットの力強いプロポーションそのままに可動キット化です。とにかく造形がド迫力! カッコイイ! ということで何もすることはないんですが、ランナータグにリベットパーツが付いているという粋な計らいがされているので、極小の丸リベットだけ頭部、肩アーマー、腕部を中心に貼りました。これだけで迫力の造形に精密さが加わって大満足です。
また今回はイプシロンの着座フィギュアも付属してますのでこちらも製作。頭部は接続軸を接着せずフリーにしておくと完成後も首の向きで表情が付けられていい感じです。
工作完了後に下地として全体にガイアノーツのメカサフ ヘビィを吹いて塗装を開始します。
ブラッドサッカーのカラーはイメージとしては「漆黒」。でもそこに深い青みもある夜のような色が理想です。そこで以下のようなカラーで塗装を行いました。基本色の塗装は筆塗り、1色目を塗装後に一段明るい2色目を塗って色を構成するかたちです。使用塗料は水性ホビーカラーになります。
・ブラック=1色目 ブラック→2色目 ジャーマングレー/ドゥンケルグラウ
・レッド=1色目 イモータルジャスティスレッド→2色目 インフィニットジャスティス弐式ピンク
・関節部=1色目 下地そのまま→2色目 スーパーファインシルバー
・ターンピック=1色目 グレー→2色目 RLM65ライトブルー
・武装=1色目 ブラック→2色目 ジャーマングレーグラウ(退色時)
基本塗装終了後にデカール貼りを行い、タミヤエナメル塗料のダークグレイで全体にスポンジチッピング。エッジを中心に入れますが、広い面にもちょこっと傷を入れて変化を付けます。
チッピング保護のためにプレミアムトップコート半光沢を軽く全体に吹き、タミヤスミ入れ塗料のダークブラウンでウォッシング、ストレーキングとスミ入れを兼ねて溶剤で拭き取ります。
仕上げに細部のウェザリングと調整を行います。タミヤウェザリングマスターBセット「スス」で銃口、ダメージ肩アーマーの断面汚れを。Eセット「グレイ」でソール周りの汚れを追加しました。また、アクセントとしてガイアエナメル塗料「赤さび」でリベット周り、関節周りに赤味を差しています。
最後にウォッシングで落ちたツヤを復活させたい箇所、特に頭頂部、胴体前面などを再度綿棒で拭き取り、ポイントとして特にツヤを出したい箇所にジョンソンのベビーオイルを指で薄く塗り込んで完成です。
マックスファクトリー 1/24スケールプラスチックキット “PLAMAX”
X・ATH-P-RSC ブラッドサッカー
製作・文/清水圭
PLAMAX X・ATH-P-RSC ブラッドサッカー
●発売元/マックスファクトリー、販売元/グッドスマイルカンパニー●8800円、●1/24、約17.7cm●プラキット
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清水圭(シミズケイ)
水性ホビーカラーの筆塗りで仕上げる筆塗りの達人。基本的にAFVやリアルメカなどの泥くさいものを好む。