アカデミーの1/48「T-34B メンター」キットレビュー!! 旧ミニクラフト製の金型を使用した米海軍バージョンを組み立ててみよう!
2025.01.23自衛隊でも運用したレシプロ初等練習機
旧ミニクラフトのプラパーツにエッチングパーツやカット済みマスクシートなどを加えたリニューアルキットを展開中のアカデミーから、アメリカ海軍が1950年代から1970年代に初等練習機として運用したビーチクラフトT-34Bメンターの1/48キットが登場。モノクロームの航空自衛隊タイプをベースに、米海軍型との細かな差異もしっかりと再現。おとなしい機影に紅白に塗り分けられた派手なカラーリングがよく似合う!
■米海軍バージョンが登場
アカデミーよりリリースされた1/48 T-34Bメンターを作ります。このメンターは航空自衛隊バージョンと米海軍バージョンが別々に発売されており、今回は米海軍バージョンを作ります。
このキットは旧ミニクラフト製の金型を使用したものです。ミニクラフト時代にはなかったマスクシートが付属するのは大変ありがたいことです。表面は実機通りの凸リベットがモールドされています。塗装、デカール、ウォッシングなどに気を使いますが問題ないでしょう。
■組み立て
定番通りコクピットから組み立てます。細かいパーツやデカールもあるので、きれいに塗り分けて仕上げます。パイロットシートのクッションパーツにベルトがモールドされていますので、塗り分けてやればよいと思います。
コクピット部を内部にセットして左右の胴体を組み立てますが、テールヘビーなのでオモリを入れておきます。15gと指示があるので助かりますね。エンジンカウル内に板鉛などを利用して詰め込みます。
胴体ができたら桁パーツを取り付け、主翼を組み立てます。水平尾翼を組み立て胴体にセットすれば形ができ上がります。
次に付属のマスクシートをキャノピーパーツに貼り胴体にセットします。ピッタリ決まりますので、ズレたり曲がったりしないよう注意します。脚部およびプロペラは別途組み立て塗装し仕上げておき、機体完成後最後に取り付けます。
■塗装とマーキング
塗装例2の機体にしました。まず全体をガイアノーツ製サーフェイサーエヴォ ブラックで下塗りし、アンチグレアの部分をマスキングしておきます。
その後全体をGSIクレオス製Mr.カラーのC316の指示だったので塗ったのですが、黄色味が強すぎて違和感があったので、上からGX1クールホワイトを部分的にオーバーコートしてあります。次に白で残す部分をマスキングしてC59オレンジを塗ります。
塗装後、スミ入れしてデカールを貼ります。凸リベットにもよく密着するデカールですが、薄いのでよれたり重なったりしないよう注意します。
最終的にオーバーコートしますが、おそらく実機は光沢だと思います。ただあまり光沢が強いとおもちゃっぽくなるので、作例では半光沢にしました。その後脚部およびプロペラを取り付け完成です。
なお垂直尾翼上部のアンテナはキットのプラパーツでは太すぎると思い、箱絵を参考に0.3mmの鋼線に変えてあります。
■最後に
以前にも旧ミニクラフトのアカデミー製品を製作させていただいています。よい製品も多いので、これからもこのパターンが続くことを期待します。
アカデミー 1/48スケール プラスチックキット
T-34B メンター“アメリカ海軍 第5訓練飛行隊”
製作・文/山田昌行
T-34B メンター“アメリカ海軍 第5訓練飛行隊”
●発売元/アカデミー、販売元/インターアライド●3080円、発売中●1/48、約18.2cm●プラキット
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山田昌行(ヤマダマサユキ)
年末年始にかけて内外のメーカーから新製品が出ますので楽しみだし若干価格も落ち着き気味なのも嬉しいですね。