――それでは『THE MOVIE』についても伺っていこうと思います。今お話しできる範囲で、今回の作品はどのような内容になっていますか？

辻本●テレビシリーズ全25話で物語は完結しました。そのうえで「劇場作品としてはどうアプローチしていこうか？」ということを考え抜いた末の内容になっています。多分観に来た人はちょっと驚くんじゃないかな？ その特殊な構成やシチュエーションをぜひ楽しんでほしいです。そうして本作を観ていれば、あなたはどんどんどんどん竹中直人さん演じるサスカルを好きになります（笑）。

――『THE MOVIE』の撮影は最終回の撮影後に行われたのでしょうか？

辻本●少し最終回の撮影とかぶりつつ、そのまま続く形で行いました。

――最終回から続けての撮影で、気持ちの切り替えに苦労されたことなどはありましたか？

戸塚●特に気持ちの切り替えを意識することはなかったと思います。脚本がテレビシリーズとは少し違う特殊なものだったので、それに合わせていけば自然と切り替えはできました。むしろ僕はテレビシリーズの24・25話から続いて、辻本監督と連続で半月くらい撮影ができるのが嬉しかったです。辻本監督との撮影が僕は楽しみで仕方がなかったので。

辻本●あら、急にそんなこと言っちゃって……！

戸塚●なのでこの撮影はご褒美みたいな感覚でした。竹中さんともお芝居ができるし、嬉しいことしかなかったです。

――金田さんは今回の作品の内容や撮影はいかがでしたか？

金田●本作にはシュウの掘り下げがあります。25話を通して観たみなさんの中で引っかかっている部分が解消されるような内容にもなっていて、シュウがどういう人間なのかがよりわかると思います。撮影に関して言えば、テレビシリーズ終盤にはコミカルなシーンがほとんどなく、シリアスな撮影が続いていたので、映画の撮影ではいつものSKIPの賑やかな感じが戻ってきた感覚で楽しく演じさせていただきました。

――それでは最後に、テレビシリーズを最終回まで観届け、『THE MOVIE』を楽しみにしているファンの皆さまにメッセージをお願いいたします。

辻本●25話までご覧いただきありがとうございました。見た目は王道っぽくも、トリッキーな内容もふんだんに盛り込まれた新しさのある作品になったと思います。『THE MOVIE』ではそんな『アーク』らしさがありつつ、テレビシリーズではできなかったようなエンタメ要素も増強しているので、ぜひ楽しんでほしいです！

金田●全25話を無事放送できてほんとうによかったと感じています。時間が経っても戻ってきたくなるようなホーム感のある、柔らかい雰囲気に包まれた作品だったので、ぜひ何度も観てほしいです。『THE MOVIE』にはテレビシリーズが終わった後での公開だからこその良さもありますし、観たらまたテレビシリーズに帰ってきたくなるような作品でもあると思います。それぞれの好きなポイントを見つけて教えていただけたらすごく嬉しいです。

戸塚●なかなか監督の考えをこうやってじっくり聞く機会ってなかったんですけど、今日一緒にインタビューを受けていて監督の考えにすごく共感する部分が多かったんです。よく西（興一朗）さんが「奇跡みたいだよ」っておっしゃるんですけど、僕もこれだけ感覚や考えの合う監督やキャストの皆さんと一緒にお仕事できたのが奇跡みたいだなと思います。ほんとうに幸せでした。みなさんもテレビシリーズを観終わってよかったと思っていただけたら『THE MOVIE』も観ていただいて、ぜひ幸せな気持ちになってほしいなと思います！

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戸塚 有輝
とつか・ゆうき

2000年3月14日生まれ、群馬県出身。ソニー・ミュージックアーティスツ所属。
SMA主催の俳優発掘オーディションに参加して現事務所に所属し、2022年ＮＨＫ大分発地域ドラマ『君の足音に恋をした』で俳優デビュー。2023年、九州大学卒業後に上京し、本格的に俳優活動を開始。映画『猫の記憶』（2022年）やCM「リクルートR＆Dスタッフィング・未経験編」、 テレ朝「あざと連ドラ」、MVなどにも多数出演。本作で初主演を務める。

X（旧Twitter）■@yuki_totsuka
Instagram■yuki_totsuka

金田 昇
かねた・しょう

2000年1月9日生まれ、北海道出身。松竹エンタテインメント所属。第32回「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」ファイナリストに選ばれたのち俳優デビュー。出演作にテレビドラマ『ここは今から倫理です』『どうする家康』『やわ男とカタ子』、映画『ビリーバーズ』など。

X（旧Twitter）■@ Sho_Kaneta
Instagram■sho_kaneta_

辻本貴則
つじもと・たかのり

1971年8月30日生まれ、大阪府出身。高校時代に映画好きの仲間と自主映画を始め、歯科技工士としての仕事をする傍ら1998年に結成した自主映画製作団体「T3AAエンターテイメント」で発表した3作品が数々の賞を受賞。2003年『KILLERS/PERFECT PARTNER』で商業デビューを果たす。円谷プロ作品では『ウルトラゾーン』を経て『ウルトラマンX』より監督参加。他の代表作に『THE NEXT GENERATION -パトレイバー-』『バイオハザード:ヴェンデッタ』『超速パラヒーロー ガンディーン』『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』など。

X（旧Twitter）■@TakaTsujimo

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『ウルトラマンアークTHE MOVIE 超次元大決戦！光と闇のアーク』は2月21日（金）全国劇場にて公開！

　『ウルトラマンアークTHE MOVIE 超次元大決戦！光と闇のアーク』は2月21日（金）全国公開。ユウマはディグル星人・サスカルの試練を乗り越えることができるのか!? ウルトラマンアークの活躍を大迫力のスクリーンで堪能しよう。

©円谷プロ ©ウルトラマンアーク特別編製作委員会