MODEROID「SIDE:R ブリッツシュラーク」を重武装化!市街地シチューションのベースでディオラマ仕立てに製作【ティタノマキア】
2025.01.18SIDE:R ブリッツシュラーク【グッドスマイルカンパニー 1/48】●コジマ大隊長 月刊ホビージャパン2025年2月号(12月24日発売)
カトマンズ市内に突如出現したクリプテッド「タイプ:ヒュドラ」を鎮圧するため派遣された、重武装型ブリッツシュラークは先導兵の合図を待ち急襲の機会を窺う。ティタノマキアシリーズのMODEROID ブリッツシュラークは、接近戦仕様のリーパー。5m級の機体は同スケールのフィギュアや車両と組み合わせた、市街地戦などのディオラマに向いている題材といえます。ヒロイックなイメージの機体に、ミリタリー要素を加えて冒頭のストーリーに馴染む加工を加えていきます。
頭部は短距離用通信アンテナを真鍮線で製作。地上部隊とのコミュニケーション連携を印象付けます。胸部はインテークに段落ちモールドを追加。肩関節の可動域を広げるため、肩口を大きく切り欠き腕を前方にスイングできるように改修。フロントアーマーはプラ材で裏打ちして厚みを増加。靴内部のボールジョイント受けをいったん切り離し、1mm底上げすることで足首の可動域を増加。決めポーズの際にも設地性がさらによくなります。
追加武装として、コックピット右側に5連スモークディスチャージャーをプラ材で新造。このマウント下部にアサルトライフルを懸架できるホルダーを追加、左側にはエーデルシュタインIIのサーベルを装備させます。コンバットナイフを右腕に装備し、主武装は引き金とトリガーガードを少し削り込むだけで保持できるので、リトルアーモリーのMG3重機関銃を選択。肩のシールドは左肩のものを左前腕部に移動。射撃時のガードとして有効な配置になりました。
ヒュドラの触手は2mmのアルミ線にシュロ縄を巻き付けてテーパーを作った後に、アルミホイルで覆い、樹脂粘土で表面をコートしたもの。ピンクサフの上からクリアーブルーで血管を描き込み、クリアーレッドをスパッタリング。さらに薄めたクリアーピンク、クリアーホワイトで陰影を吹き付けてジェルメディウムでヌメヌメした質感にしています。
建物は既製品がないため、スタイロフォームで整形して、表面を石膏ボードのネジ隠しに使うセメダイン軽量パテを塗って漆喰壁の質感を再現。プラ材などで窓やシャッターを製作。電信柱は8mmのプラパイプをヒートガンで炙って触手にフィッティング。各種手芸用の細紐で電線を取り付けて引きちぎられた雰囲気を出しています。
歩道部分は1mm厚のスチレンペーパーに石畳パターンをケガいて表面を画材のジェッソでコート。凹んでいる部分にスミ入れの要領で水溶き木工用ボンドを流して情景用の砂を撒くと接着剤の効いている部分だけ固着されます。
グッドスマイルカンパニー 1/48スケール プラスチックキット“MODEROID”
SIDE:R ブリッツシュラーク
製作・文/コジマ大隊長
MODEROID SIDE:R ブリッツシュラーク
●発売元/グッドスマイルカンパニー●5500円、9月予定●1/48、約12.5cm●プラキット
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ⒸNAOKI
コジマ大隊長(コジマダイタイチョウ)
セミスクラッチやディテールアップ、ディオラマ製作など、あらゆる手法に精通するベテラン。