『復讐のレクイエム』数々の活躍を遂げたグフカスタムをミキシングで製作! ジャンクパーツも使った“ゴチャメカ”感満載の重厚な姿をご覧あれ!
2025.01.18MS-07B-3 グフカスタム【BANDAI SPIRITS 1/144】 月刊ホビージャパン2025年2月号(12月24日発売)
ミキシング&塗装工程をダイジェストで
最終盤まで縦横無尽の活躍だったグフカスタム、他のモビルスーツ共々これまたかっこいいなどと楽しく視聴していたのも束の間、まさかそんな機体を新旧キットのミキシングで作ることになろうとは。視聴の勢いもそのままに新作キットのザクII F型と名作キットのHG グフカスタムを継ぎ接ぎし、なんとか本作の雰囲気に近づけようとあの手この手としていきます。
しかし、こうしたサイズ感でさまざまな可動式キットを手掛けるガンプラモデラーの方々はすごいと改めて実感しました(編集部注/普段の活躍でいうと月刊ホビージャパン「MIXINGSCAPE」連載やMa.K.作例等、固定ポーズでの作り込みが得意ジャンル)。頑張らねばと思いつつ突入した今回のメインテーマ、ミキシングによる工作段階での一番のトピックは、どうしてもサイズ感を揃えたかったガトリング・シールド。グフカスタムのアイコンともいえる装備なので特に注力したところです。
本作のグフカスタムではガトリング・シールドが小型化されているので、まずはシールドを違和感のないレベルまで短縮することに。シルエットにも大きく関係するので、頻繁に仮止めしつつ確認していきました。鬼門となる銃身はHGキット版では直径などから逆算すると比率が合わないので使いにくく、どうしたものかと思案していたのですが、MODEROIDのフォーゲルグに付属するガトリングがいけるかも…と試してみたところ、思いの外ピッタリ。銃口付近の長さを調整してほぼそのまま流用しました。
銃身問題が解決したところでAFVキットのパーツ、円筒形のものを中心にガトリングの機関部、履帯といったジャンクパーツを組み合わせて給弾ベルトを製作。『復讐のレクイエム』MSのディテール感は、スケールモデルなどのパーツが持つ密度感とも相性が最高なので、コックピット周りのディテールアップにも使っています。AFVだけでなく艦船系のパーツからも本作のディテールに見立てられるものをいろいろ調
達することができますし、1/144ガンプラ系のディテール工作には艦船系の縮尺は親和性が高いと思います。
いつもミキシング/キットバッシングでメカを作っているのですが、ガンプラをこうしてミキシングメインで改造したのはこのグフカスタムが初めてでした。とても良い経験になったので、今作には登場しなかった機体を『復讐のレクイエム』版として作ってみる手法も試みてみたいところです。水陸両用機あたりは、本作ではいったいどのような姿になるのでしょうか。同様のテイストによる宇宙編の作品も期待してしまいますよね。そして、やっぱりキットとしての『復讐のレクイエム』版グフカスタムもいつか見てみたいなと思ったのでした。
BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット“ハイグレード”ザクII F型 ソラリ機 (復讐のレクイエム) & “ハイグレードユニバーサルセンチュリー”グフカスタム使用
MS-07B-3 グフカスタム
製作・文/大森記詩
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ⓒ創通・サンライズ
大森記詩(オオモリキシ)
1990年生。彫刻家。作品制作と並行しながら、模型誌や映像作品・イベント用造形物の製作に携わる。愛車は200DUKE。HP:「kishiomori.com」