HOME記事スケールモデル筆塗りで1/48「零戦五二型」を味わい深く仕上げる。ボールペンを使ったウェザリング方法も必見【ファインモールド】

筆塗りで1/48「零戦五二型」を味わい深く仕上げる。ボールペンを使ったウェザリング方法も必見【ファインモールド】

2025.01.14

零式艦上戦闘機五二型(三菱製・中期型)【ファインモールド 1/48】 月刊ホビージャパン2025年2月号(12月24日発売)

●チッピングと仕上げ

リベット周辺などを狙って

▲次に塗装ハゲを表現するチッピングを行う。金属地が露出している表現は、パイロットの水性顔料ゲルインキボールペン「ジュースアップ」のシルバーを使用。リベット周辺やスジ彫りの角などを狙ってちょんちょん描いていく

やりすぎないくらいがちょうど良い!

▲とっても楽しい工程なので、ついついやりすぎがちに。そうするとギラギラと光った零戦になってしまうので、気をつけよう

完成!

▲機体の中心から端にかけて徐々に描き込みを少なくする、といった粗密を意識すると上手くまとめやすい

デカールの上から塗装

▲︎デカールの上からサーモンピンクをたたき塗りの要領で重ねている。こうすることでマーキングにも退色感を与えられる

スポンジチッピング

▲八雲カラー[セットD]の「チッピング」(塗料種別はアクリジョン)を使用してスポンジチッピング。スポンジは台所用スポンジを適当にちぎったものをピンセットでつまんで使用している。乾燥前であればエナメル溶剤等で拭き取りも可能

●組み立て
 組み立てについてですが、大変組みやすく、パーツの合いも凄まじい精度です。飛行機モデルを組んだことが無い方でもサクサク組み上げられます(コックピット周りは細かい作業が多いですが、説明書をよく読み込めば全く問題無いと思います)。
 また、簡単な後ハメ加工で塗装後にコックピットやエンジンを組み込むことも可能です。パーツ精度の賜物ですね!

●塗装
 下地塗装についてですが、説明書にモールドが埋まることを避けるためサーフェイサーの使用は厳禁、といった旨の記載がありますが、「ビンサフをエアブラシ塗装→筆塗り」でも全くディテールをつぶすこと無く仕上げられました。合わせ目やパーティングライン周辺を除き、彫り直しは全くしていません。缶サフの場合でもGSIクレオスのフィニッシングサーフェイサー1500など、粒子の細かいサフを選択すれば問題無いと思います。
 塗装は黒サフ→水性ホビーカラー筆塗りで仕上げています。1層目はどうしても食いつきが悪いので、一度全体を薄く塗り上げて塗料の膜を作ってあげると、2層目からは食いつきも発色も良くなります。1層目で「うわ、全然塗れていない…!」と思わずに、ドンドン塗り込んでいきましょう!
 カウルは機体色との対比でパキっとした黒にしたかったので、黒サフの上にうっすらと黒を重ね塗りするだけにとどめています。

●仕上げ
 デカール貼り付け後、水性の半ツヤクリアーを吹きつけ、全体をウォッシング。スポンジチッピングと、銀色のボールペンで塗装ハゲを描き込んでいます。ボールペンでの作業は楽しくてついやりすぎがちですが、機体の中心から端にかけて徐々に描き込みを少なくする、といった粗密を意識すると上手くまとめやすいです。
 土日で組み立て、次の土日で塗装、と週末2回で充分完成できるかと思いますので、スケールモデル未経験の方も、ぜひこのニューキットで零戦を完成させてみてください!

ファインモールド 1/48スケール プラスチックキット IJN A6M5 艦上戦闘機

零式艦上戦闘機五二型(三菱製・中期型)

製作・文/えぬせ

帝国海軍 零式艦上戦闘機五二型(三菱製・中期型)
●発売元/ファインモールド●4950円、発売中●1/48、約18.8cm●プラキット

▼ 関連記事はこちら

1 2 3
この記事が気に入ったらシェアしてください!

えぬせ

オススメの書籍

月刊ホビージャパン2025年2月号

ご購入はこちら

スケールモデルレビュー Vol.4

ご購入はこちら

スケールモデルレビュー Vol.3

ご購入はこちら
PAGE TOP
メニュー