HOME記事スケールモデル発売直前!タミヤMMシリーズ最新作「ドイツ Ⅳ号戦車G型(初期生産車)」キットレビュー【山田卓司】

発売直前!タミヤMMシリーズ最新作「ドイツ Ⅳ号戦車G型(初期生産車)」キットレビュー【山田卓司】

2021.06.25

ドイツ IV号戦G型(初期生産車) 【タミヤ 1/35】 2021年8月号(6月24日発売)

 Ⅳ号戦車初となる長砲身の43口径7.5cm砲を装備した、タミヤMMシリーズ最新作「ドイツ Ⅳ号戦車G型(初期生産車)」を山田卓司が発売直前キットレビュー。土嚢や予備転輪、キャンバスシート等の豊富なアクセサリーパーツに加え、車両とのフィッティングも抜群のフィギュアが5体も付属する充実の内容も魅力の本キット。今回はそれらのパーツも最大限に活かすため、パッケージにも描かれているアフリカ戦線仕様で製作した。

▲ベースは発泡材料で基本形を作り、テクスチャーペイントを塗り、赤玉土を接着。チュニジアの荒野の雰囲気をイメージして仕上げている
▲ケースはタミヤの「ディスプレイケースD」を使用。情感のあるディスプレイが楽しめるだけでなく、省スペース化とホコリ対策にもなる(ディスプレイケースD)
▲丸みのあるマズルブレーキも初期生産車の特徴。キットでは今回製作した第21戦車師団の車両に加え、ロシア戦線に展開した第12戦車師団の車両を再現することもできる
▲付属の土嚢は車体に合わせて変形した状態が非常にリアル。また、アフリカ軍団の装備が再現されたフィギュアは全身像4体に半身像1体の計5体が付属する
▲︎戦車兵のヘッドフォン・アーム部は削り込み。コードは細い銅線を利用してディテールアップしている
▲車載工具ホルダーの蝶ネジはMSモデルズの製品に交換。消火器用デカールが新たに追加されたのもうれしいポイントといえる
▲履帯は左右の長円形の穴もドリルで開口した
▲センターガイドの肉抜き穴も再現された履帯は分割式。以前発売されたF型と同じく、付属の治具を利用することで上部の微妙なたるみも容易に再現することができる

▲ジェリ缶はパーツを合わせる時に0.2mm厚プラ板を挟み込んで溶接部分を再現

 先の「F型」に続いて、早くも「ドイツⅣ号戦車G型」の登場です。以前の分類では「F2型」とされていた長砲身43口径搭載のⅣ号戦車ですね。
 このキットの白眉は北アフリカ戦線を想定した乗員5人(ドライバーは半身)の人形。最近のタミヤスタンダードの3Dスキャンによるデジタル造形ですが、戦車へのフィット感もさることながら、若干寛いだ自然なポージング、表情などさらに磨きがかかった素晴らしい造形です。
 F型に続いてのリリースですから共用パーツも多いのですが、このキットでは車体後部の牽引用ピントルのパーツが追加されました。装着するにはキットパーツに規定寸法に合わせての穴あけ加工が必要となりますが、ここはタミヤらしからぬ新たな試みです。また砲塔内部の砲装填部の薬莢受けのバスケットパーツは省略されていて、再現するには別のキットから流用する必要があり、評価の別れるところかもしれません。ここは砲塔に人形を乗せるか、ハッチを閉じれば全く見えなくなる所です。
 キットは北アフリカ戦線の第21戦車師団所属の特定車両をモチーフとしており、車載工具やシート、土嚢、予備履帯、新設計されたジェリ缶と予備転輪、雑具箱など標準型と違った部分もありますが、当然のことながら本来の車載工具のパーツ(長砲身化に伴うクリーニングロッドなど)も用意されていて、東部戦線の第12戦車師団所属車も再現可能です。その時は付属の人形の熱帯地域用ブーツのディテールを加工したり、帽子をサイドキャップに変えれば良いでしょう。
 車体色の差で表情が大きく変わりますので選択には悩むところですが、今回はキットの想定通り北アフリカ戦線仕様としました。
 ニューキットレビューなので大きく手を加えた所はありません。

タミヤ 1/35スケール プラスチックキット

ドイツ Ⅳ号戦車G型(初期生産車)

製作・文/山田卓司

ドイツ Ⅳ号戦車G型(初期生産車)
●発売元/タミヤ●4620円、7月予定●1/35、約18.7cm●プラキット

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山田卓司(ヤマダタクジ)

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