ファインモールド渾身の最新版“零戦”を組んでみると、驚きと楽しさの連続! 組み心地まで徹底レビュー! 零式艦上戦闘機五二型(三菱製・中期型)
2025.01.01
令和の零戦をけんたろうが組む!! 月刊ホビージャパン2025年2月号(12月24日発売)
令和の零戦をけんたろうが組む!!
──ファインモールド 零式艦上戦闘機五二型(三菱製・中期型)レビュー──
ファインモールドの零戦はどんなプラモデルなのか!? キット情報などはメーカーリリースで確認できるので、ここでは月刊ホビージャパンHow to記事で大活躍のライター・けんたろうに実際に組んでもらい、本キットの楽しさをレビューしてもらおう! 待望の新零戦ということもあり、いつもよりテンションアゲアゲなけんたろうレビューをご覧あれ~。
▲けんたろう/適度な運動と食事制限でスリムになったホビージャパンHow to記事のご意見版。新零戦の組み立てで熱くなりすぎてさらにカロリーを消費。ファインモールドの零戦は楽しいので健康にも良いとのこと。みんなで作ろうファインの零戦!
ランナーからすごいぜ!
▲零戦はたくさん作ってきた。しかし今回の零戦はまた新しいところがいくつもある……事前情報でワクワクしたけんたろう、ランナーを出されて思わず前のめり。全集中
エンジンがすごすぎる!!
▲エンジンがなんかすごいことになってる……この尾翼にくっついたところは何? 羽の桁がすごい……知っている機体なのに見たことのないパーツがたくさん。思わずブツブツ
あの軽め穴が……
▲うわ、シートの軽め穴が開いている……。まるで実機のことを知るようなパーツたち。思わずけんたろうも真顔でギュッと凝視するのだ!
▲驚異、枠と窓を分離したキャノピーによる「枠だけパーツ」。信じられないぐらい細くて薄い窓枠パーツがシャープに成型されている。ファインモールドの技、やねぇ……。窓枠のマスキングからの解放~
さらなるキャノピーのこだわり!
▲キャノピーのクリアーランナーを確認している、キャノピー後部のパーツがふたつ入っていることをすぐに理解。なんとコックピットの天蓋を開けた時専用のピッタリくる後部パーツが入っている!
▲精密なぶんゲート処理は丁寧に。ニッパーが入らないようなところはゲートをある程度でカットして、ナイフで切削しましょう
セメダイン ハイグレード模型用の出番
▲クリアーパーツは曇らないようにセメダインのHG模型用を使用。パーツがとことん小さいので、ピンセットを用意しましょうね
いつまでも見ていられます
▲実感あふれすぎコックピット。パネルの薄さがコックピット全面の隔壁と好対照を成す。これが完成形だとほぼ見えなくなるので、今のうちによく見ておきましょう……
ドリルを準備しよう
▲穴あけ指示があるので、そこは忘れず開口しましょう。つまりこのキットを攻略するときはドリルとピンバイスが要るということです
▲おなじみのカタチに合体。床のモールドといい、写真でようやく見えるディテールがいっぱいなのだ
桁パーツにドキドキ7
▲今回は新しい要素、コックピット内の桁が別パーツに。まずはパーツかゲートか、湯溜まりか、よく説明書を見ながらカットしていこう。1/48で内壁がこのように分割される時代がくるとは……桁の軽め穴もモールドされていて、小さなモールドが本当にいきいきしている。さらにそこにレバー類を足していく。いつもは外の壁もセットだけど、今回は桁だけなので役割がよく見える!
脅威のコックピット
▲す、すげえ……コックピットの模型だ。覗き込んだり、回り込んだり、よく見える部分。楽しいのでこのまま完成でいいかな?(担:ダメだよ)
主翼の合わせもバッチリ!
▲翼はパーツはすべてがピッタリと合う。翼の端から接着剤は流し込むことと、指を流路に置かないことが大事
傾きゼロ!
▲尾翼はまっすぐに立つように、中に大きなガイドが用意されている。差し込むだけでピシッと立ってくれるのだ!
実機と同じ分割を体感! でもピッタリ!!
▲胴体後部もワンタッチ。この分割は実機と同じ分割を採用している。飛行機模型は左右竹割になっているものが多いので合わせ目が出るけど、この分割なら合わせ目消しの必要も無し!
プラモが教えてくる栄エンジンの美しさ
▲排気管ってどこから生えてるの? ここなんですよ……とエンジンが教えてくれるような、そんなファインモールドのやさしい声が聞こえてきそう。エンジンの組み立て、とっても楽しいよ
▲各胴体パーツがピタピタ合わさっていく気持ち良さ。なんか零戦のプラモデルだと思って作りに来たけど、飛行機プラモデルとも思えない、なんかすごいものを作っている気がする……まだ混乱するには早いぞけんたろう。あとちょっとがんばれ!
枠の接着は慎重に
▲キャノピー枠パーツ。正直これで乗っけても面白そう(けんたろう)。映画の撮影ならそうかもしれないけど、ここからガラスをはめるのでさらに楽しい。まずはパーツを合わせて仮組みしましょ。かなりタイトにぴったりで、これがまたびっくり。天蓋は一番上のパーツからはめて、左右をあとから。このあたりを確認しないと、接着剤で取り返しがつかないことになるので、接着前に仮組みして手順確認をしよう!!
エンジンとカウルは組んだ後も取り外せるぞ!
▲組み上がったエンジンとエンジンカウル。こちらはフィッティングもバッチリで、組んだ後も取り外しできる。好きな時に栄エンジンとご対面できる
塗装後に接着できる!
▲「枠だけパーツ」を先に塗って、その後にクリアーパーツに接着することで、窓枠のマスキングの必要も無し。少々パーツがタイトなので、仮組みは入念に
脅威のフィッティング
▲胴体各パーツの合わせ目がほとんど目立たない脅威的精度。分割方法を工夫しているだけでなく、プラモデルの組み立てにおいて最も大事な組みやすさと合わせの精度も追求されている
零戦を作ろうぜ!!
▲コックピットなど内部パーツも細分化されているので、組み立てには5時間ほど要した。全体に刻まれた美しいディテール、実機のようなパーツ分割による組み立ての楽しさ、そして完成後の美しいスタイル。令和に誕生した最新フォーマットの零戦は、驚きと楽しさの連続! ぜひあなたも作ってみてほしい
▼ 関連記事はこちら