会員ログイン
メルマガ登録
怪獣ショップてつ再び。民話「八郎太郎」をモチーフに、龍と化した男と旅の僧の激闘をディオラマ化【H.M.S.】
2024.12.17
H.M.S.／龍になりし八郎太郎、十和田湖をめぐり南祖坊と戦う之図●怪獣ショップてつ 月刊ホビージャパン2025年1月号（11月25日発売）
怪獣原型師と人形作家、ふたつの顔を持つ、怪獣ショップてつこと加藤裕隆が再びHMSに登場。加藤氏の作風にぴったりな民話をモチーフにした本作は、龍と化した男と旅の僧との戦いを、立体作品ならではのユニークなイメージで表現。トイレットペーパーを利用したという具現化した経文や読経の質感も、作品の世界観に見事にマッチしている。
掟を破って龍になってしまった八郎太郎、水と安住の地を求めて十和田湖に辿り着く。
彼はそこで穏やかに過ごしていたが、ある日南祖坊（なんぞのぼう）を名乗る旅の僧がやって来て
「熊野権現のお告げに従い今日からこの湖の主となる。」
と告げる。十和田湖をめぐってふたりの戦いが始まり、八郎太郎はその巨体で押し潰さんとするが、対して南祖坊は経典を龍に読経を剣に変え応戦する。
彼らの戦いは七日七晩続いた…。
本作は自分の作品テーマである「妖怪/怪獣 対 人間」の新作で、秋田県大潟村の民話「八郎太郎」の前半部分の山場のディオラマ化です。巨大感を表現するための人間と妖怪/怪獣の大きさの対比や劇的な構図になるようなキャラクター達の配置/動きに毎回気を付けて製作しています。
今回はフィギュア系の作品には普段用いていない紙を多用してみました。南祖坊の操る、経典が変化した3体の龍と読経が変化した剣はトイレットペーパー製です。
スクラッチビルド
龍になりし八郎太郎、十和田湖をめぐり南祖坊と戦う之図
製作・文／怪獣ショップてつ
「H.M.S.」シリーズ書籍
好評発売中!!
＼この記事が気に入った方はこちらもチェック!!／
フライトギア・KYOのフルスクラッチ
「多頭竜との最後の戦い」 特殊造形を手掛けるフライトギア・KYOの壮大なフルスクラッチ作品をみよ！
映像作品の特殊造形を手掛けてきたフライトギア・KYOが、2021年2月号以来二度目の登場。ともに地球最後の存在となったドラゴンと人間の一騎打ちを、前作を超える大ボリュームで[…]
怪獣ショップてつ（加藤裕隆）（カイジュウショップテツ）
「不快」を主題に、フィギュアや芝居用人形を製作する人形作り。
