【プロに聞いてみた】ガールズプラモ撮影の“ピントと絞り(F値)”調整のお話。ミキシングをいかに魅せることができるか
2024.12.28かわいく魅せる写真ワザ
ミキシングを魅せる撮り方とは?
ガールズプラモの楽しみ方のひとつ「写真撮影」。本連載ではスマホで手軽に、カメラでしっかり、あなたのガールズプラモをかわいく魅せる写真ワザをご紹介します。今回のテーマは「ミキシングをいかに魅せるか」です! 今回はガールズプラモスタイル#03に収録された写真で解説しています。
撮影/葛貴紀(スマイル) 解説/大松耀久(ホビージャパン編集部)
ホビージャパンでガールズプラモを撮影しているプロカメラマンに聞いてみた
編集部 /ガールズプラモの物撮りって正解はあるんですか?
スタジオR /そもそもプラモの物撮りって、カメラ業界でもかなり特殊な撮影なんです。そして、そこに女の子を撮る要素が入ってくるとさらに複雑にいろんな要素が絡み合ってくるので、撮影者によって撮る写真のクセが結構変わってくるんですよ。だから「これ」といった正解は無いんですが、撮影するうえで気を付けていることはあります。
編集部 /どのあたりに気を付けているんでしょう? やはりピントとか…?
スタジオR /そうですね。基本ピントは女の子の目に合わせて撮影しています。ただ、当スタジオは昔からプラモのパッケージなどにもなる「商用写真」を撮影しているという流れもあって、どこで切り抜いても成立するように全体にピントが合うようにしています。なので基本、部分カットでも後ろをそこまでボカさずピント合わせるようにしています。
ただ、ポージングカットや特撮カット、一部だけを見せたい部分カットの時は絞りを開いて(低いF値で)あえてボカした表現で撮ることがあります。要はボカしの使い分けですね。それができればガールズプラモを撮るとき、かなりレベルアップを実感できると思いますよ。
ピンボケも使いよう?絞り(F値)を調節しよう!
絞りとはカメラのレンズを通る光の量を調整する仕組みのことを言います。その数値はF値で表します。
● F値が小さいと(例: F/2.8)絞りが開いた状態でたくさん光が入り、背景がボケやすくなります。
● F値が大きいと(例: F/22)絞りを絞った状態で少ししか光が入りませんが、全体にピントが合いやすくなります。
全体をくっきり見せるか、部分的に目立たせるかによって絞り(F値)を調整することでさまざまな表現が可能になります。
コトブキヤ 1/1スケール プラスチックキット“メガミデバイス” 皇巫 スサノヲ 紅蓮 使用
皇巫 スサノヲ 陽印
製作・文/ふにふにインド
コトブキヤ 1/10スケール プラスチックキット “創彩少女庭園” ドレスアップボディ【M】、結城 まどか【桃桜高校・夏服】ほか使用
結城 まどか 〜サマー・ドレスアップスタイル
製作・文/いるみーぜ
コトブキヤ 1/10スケール プラスチックキット“創彩少女庭園”源内あお ほか使用
源内あお アリス・ギア・アイギスVer.
製作・文/urahana3
スマホ撮影で実践だ!
ここまではプロの撮影方法を紹介しましたが、ここからはカメラマンが実践している「ピント」の考え方をスマホでの撮影に置き換えて実践してみました。ぜひ手軽な撮影の参考にしてみてください!
ガールズプラモスタイル#04
2200円(税込)
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