HOME記事ガンダムHJオリジナルガンダム外伝の主人公機「タイラント・ソード改“アグレス”」をデジタルモデリングで製作!令和最新の「タイラント・ソード」を見よ!

HJオリジナルガンダム外伝の主人公機「タイラント・ソード改“アグレス”」をデジタルモデリングで製作!令和最新の「タイラント・ソード」を見よ!

2024.11.24

SX・NFR-01SES タイラント・ソード改“アグレス”【ノンスケールスクラッチビルド】 月刊ホビージャパン2024年12月号(10月25日発売)

最先端スクラッチビルド デジタルモデリングでタイラント・ソードを立体化

▲今回は全高およそ17cmで立体化。機体の詳細な設定身長が不明のため、製作なスケール表記は避けたが、標準的なMSであると想定すると作例は1/100スケール程度と考えられる

 スクラッチビルドの最先端技術であるデジタルモデリングをご覧いただこう。デジタルモデリングは10年ほど前から注目を集め始め、その後、設計ソフトや出力ソフトのバージョンアップ、出力機と使用材料の進化により、精度や扱いやすさが大幅にレベルアップ。今や完全に主流の造形法として確立したといっていいだろう。現に柔らかい表現を得意とするZBrushの進化により、美少女フィギュア界ではほぼ手原型に置き換わったといっても過言ではない。メカ界隈でもRhinoceros 3DとZBrushを巧みに操り、造形するモデラーも多くなってきた。そこで、デジタルモデリングの先駆者として10年以上前から、商業原型などを手掛けてきた柳生圭太に、月刊ホビージャパンオリジナルガンダム外伝の主人公機「タイラント・ソード改“アグレス”」の製作を依頼。最先端のデジタルモデリング技術を存分に使い、令和における最新のタイラント・ソードを完成させた。


1987

『タイラント・ソード TYRANT SWORD Of NEOFALIA』とは?

 1987年9月号から6回にわたり連載された、模型オリジナルのガンダム外伝ストーリー。『機動戦士Zガンダム』の時代であるU.C.0087を背景に、藤田一己氏が描いたメカニックデザインのモビルスーツが活躍する。主人公機のタイラント・ソードをはじめ、メッサーラやネモ、ジムIIなど、グリプス戦役を駆け抜けたMSがオリジナル解釈のデザインで登場。その前衛的なシルエットやディテールは今もなおファンの記憶に残っている。

▲月刊ホビージャパン1988年2月号では表紙を飾るなど、全6回の短期連載ながら読者を魅了する内容だった

3Dモデリングの先駆者、柳生圭太

 柳生圭太は早くから3Dモデリングに注目し、メカ系モデルに積極的に取り入れてきた。月刊ホビージャパンや姉妹紙である「HJメカニクス」でも通常の改造作例と平行して3Dモデリングのスクラッチ作例を発表している。

▲アイアン・オカザキ(2022年3月号掲載)
▲ゼク・ツヴァイ(HJメカニクス04掲載)

タイラント・ソード“アグレス” イラスト/藤田一己

▲タイラント・ソードの改良強化型。改良型SEジェネレーターを搭載し、各種追加装備もあいまって、いかなる戦闘形態にも対応可能な機動兵器として完成している

▲独特の形状が魅力的な頭部。左側頭部にはオプション・メガビームポッドを備える。額のオレンジのセンサーはパーツ分けでカラーリングを再現、ツインアイはメタリックシール、オデコやダクトなどの黒い部分はデータ上で作成した黒シールを貼り付けている
▲フロントアーマーや股間のダクトパーツなど、設定画から読み取れるディテールはすべて再現している。ディテールの詳細は月刊ホビージャパン2024年11月号別冊付録に収録しているので見比べてみてほしい
▲腕はダクトや前腕のモールドまですべてパーツ分け。前腕の上側のオレンジ色のパーツは外してシールドマウントパーツを差し込むことができる
▲接近戦用ビームガンとスラスターを兼ねる背部ユニット。側面のウイング状パーツはSEジェネレータ スタビライザーシステム。スラスター内部は作例オリジナルの突起状のディテールを追加している
▲脚部は設定画のようにつま先の靴底を地面にべったり付けず、つま先立ちした状態にアレンジ。こうすることでスラっとした立ち姿になる
▲ビーム・ライフルのグリップは、強度の関係もありハンドパーツと一体に。ビーム・ライフルもしっかりとパーツごとに色分けしている(マズル先端も!)

▲オプションのシールドはZガンダムのものに近い印象。裏側は詳細な設定画がなかったため、機体各部のディテールを拾ってオリジナルアレンジ。マウントパーツの左右にある円筒状のものはビーム・サーベルとした

ⓒ創通・サンライズ

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柳生圭太(ヤギュウケイタ)

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