異形に変貌する「ガンダムバーンレプオス」をモールド彫り直しでさらに精悍に見映えを底上げ!【新機動戦記ガンダムW デュアルストーリー G-UNIT】
2024.11.23
OZ-10VMSX-2 ガンダムバーンレプオス【BANDAI SPIRITS 1/144】 月刊ホビージャパン2024年12月号(10月25日発売)
異形の姿に変貌する「ガンダム」 モールドの彫り直しで精悍さを高める
『新機動戦記ガンダムW』の外伝作として1997年に展開された『新機動戦記ガンダムW デュアルストーリー G-UNIT』。現在は模型立体化企画「G-UNIT Re:OPERATION」が展開中で、メカデザイナー・阿久津潤一氏の手でリファインされた「ガンダムバーンレプオス」がこのたび初プラキット化を果たした。既発売のHG ガンダムアスクレプオスの系列機ながら、専用パーツをふんだんに奢ることでアスクレプオスとは印象を異にする格闘形態「デュエルモード」に変形するなど、遊びがいのあるキットとなっている。作例は小気味よい出来の製品を尊重し、ディテールを手作業ですべて彫り直し、丁寧な塗装とスミ入れで見映えを底上げした。
▲頭部も顔やアンテナ、鶏冠状の頭頂部パーツが更新され、原型機のアスクレプオスから大幅に印象が変わった。大型のバックパックに隠れて目立たないが、後頭部にも個性的なモールドが彫刻されているぞ
▲右手に持つ専用武器アサルト・ベイオネット。銃身の上下に可動式のブレードが取り付けられており、射撃/斬撃の用途に合わせて形状が変わる。キットも差し替え無しで刃がくるっと回転し、形が一変するのがユニーク
▲あまり目立たない部分ではあるが、首関節はポリキャップがむき出しになるので、ポリキャップの周囲をプラ板で貼り囲んでディテールを追加した
▲後述のデュエルモード時に効果を発揮する、差し替え無しで伸縮するスネのギミック。前後左右に広がるフィンも今回のキットで新たに追加されたものだ
ⓒ創通・サンライズ
田村和久(タムラカズヒサ)
丁寧な工作と的確な改造センスが光るメカモデラー。清潔感のある塗装表現とディテールアップを得意とする。