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「ガンプラジムギャラリー×月刊ホビージャパン」連動企画始動!「MG ジム・キャノン」を1/144キットのパッケージオマージュでディオラマ製作!

2024.11.17

RGC-80 ジム・キャノン【BANDAI SPIRITS 1/100】●山田卓司 月刊ホビージャパン2024年12月号(10月25日発売)

プレミアムバンダイ「ホビーオンラインショップ」連動企画!
ガンプラ ジム ギャラリー

ジム・キャノンのプラモデルのメイン画像

 プレミアムバンダイ「ホビーオンラインショップ」内に開設された「ガンプラ ジムギャラリー」と月刊ホビージャパンがコラボレーション。HJ編集部にて選んだ“ジム”を月刊ホビージャパンプロモデラーが製作。再販計画も同時に検討されるという、プレミアムバンダイとガンプラファンを結ぶ懸け橋となる企画である。連載第1回目は「マスターグレード RGC-80 ジム・キャノン」。モビルスーツバリエーション(MSV)として人気を博し、その後『機動戦士Zガンダム』でもカラーリングや仕様を変えたバリエーション機が登場した、ジムシリーズの1機である。作例は情景王・山田卓司が担当。あの1/144キットのパッケージアートをモチーフに、キットを2体使用しディオラマ仕立てで完成させている。

BANDAI SPIRITS 1/100スケール プラスチックキット “マスターグレード

RGC-80 ジム・キャノン

ディオラマ製作・文/山田卓司

ジム・キャノンのプラモデルの全体画像2
ジム・キャノンのプラモデルの全体画像1

MG ジム Ver.2.0をベースに240mmキャノン砲、頭部、胸部、腰、脚部アーマー、ランドセルを新規金型で造形。発売スタートは2015年8月。2017年4月には成型色とマーキングが異なる「北米戦線仕様」が発売された

ジム・キャノンのプラモデルのディオラマの画像1

RGC-80 ジム・キャノンとは?

 ガンキャノンの量産化を図った中距離支援タイプ。RGM-79の生産ラインを利用し製造を行えるよう、およそ60%がジムと共通パーツとなっている。ロールアウトは宇宙世紀0079年10月とされ、総生産数は48機、ティアンム艦隊およびレビル艦隊に14機、北米戦線に6機、アフリカ戦線に19機、ジャブロー防衛に9機が配備されたとされる説が有力である。


ジム・キャノンのプラモデルのディオラマの画像2
▲ 1/144 ジム・キャノンのパッケージイラストをモチーフに、キットを2体使用しディオラマ化。地面には高低差を付け、イラストではかなり後ろにいる撃墜されたザクⅡをより手前に配置。ディオラマとしてのバランスも考慮している
ジム・キャノンのプラモデルのパッケージの画像
▲ MG ジム・キャノン(右)と1/144 ジム・キャノン(左)のパッケージ。1/144のイラストは、当時のMSVキットパッケージを多く手掛けた石橋謙一氏によるもの。MGのパッケージは1色印刷ながら、このイラストをモチーフにキットを使って再現したものとなっている
ジム・キャノンのプラモデルのディオラマの画像3
ジム・キャノンのプラモデルのディオラマの画像4
▲ MG ジム・キャノンは一部ポーズを固定したものの、それ以外は無改造のストレート組み。成型色の上からアクリルガッシュを筆塗り。カラーモジュレーション塗装を強めに行うことでより立体的な仕上がりとなっている
ジム・キャノンのプラモデルのディオラマの画像5
▲ 撃墜されたザクⅡは、キット入手の都合からMG シャア専用ザク Ver.2.0を使用。こちらも成型色を最大限活かしつつ、ハードなバトルダメージとウェザリングを施している。腰の動力パイプは途中で切断。断面には細いリード線を詰め込んでいる

 「マスターグレード RGC-80 ジム・キャノン」で、1/144パッケージアートをオマージュしてディオラマを、というリクエストにお応えして製作させていただきました。パッケージアートやインストにて元絵を忠実に再現したものがありますので、私はディオラマとしてのアレンジを加えて再現させていただいております。

 キットはマスターグレードシリーズが脂の乗った時期の製品ですので内容は素晴らしく、特に手を加えるところもなく、模型誌作例としては大変心苦しいのですが、筆塗りでカラーモジュレーション塗装を強めに施すことで個性を出してみました。肩の240mmキャノン砲とビーム・スプレーガンのみ調色したグレーを塗装していますが、基本的にキットの成型色を活かした上からアクリルガッシュを塗り重ねています。赤い部分や濃いグレー部分はそれほどでもありませんが、白い部分のグラデーションは難しいです。白→薄いグレー→濃いグレーの階調のうち、白→薄いグレー部分を長めにすると上手くまとまるように思います。今回はアクリルガッシュのみならず色鉛筆も併用していますが、薄いグレーの色鉛筆を切らしていたので苦労してしまいました。
 フル可動なのでポーズ固定は難しいのですが、穴開けしてから芯にアルミ線を通して固定しています。

 さてディオラマですが、元絵を観察して参考にします。背景は森林地帯のようで、奥に破壊されたザクが横たわっています。ジム・キャノンだけだと絵的にバランスが悪いのでザクも取り入れることにしました。ザクは自分のストックにも店頭在庫にもなく、編集部担当の個人的ストックから供出していただきました。大変、感謝です。ガンプラも手軽に買えるようになるといいのですが。ザクはMGシリーズ Ver.2.0を使用。内部フレームは完全再現されているので、何の苦労もなく破壊させることができました。絵を見ると左肩が破壊されている以外はフレームアウトしているのでよく分かりません。半身ぐらしか残っていない状況も考えたのですが、ちょっと気の毒過ぎに感じ、手脚を欠損させた状態にしました。分かりやすいダメージ表現として腰の動力パイプは途中で切断。断面には細いリード線を詰め込んでいます。

 背景の樹木は竹串にエポパテを盛り付けて幹を造形。枝は1mm径アルミ線を接着。その上からディオラマ用の葉(スポンジを砕いたもの)を接着して製作しています。地面の大まかな形をスタイロフォームから削り出して作り、タミヤの情景テクスチャー粘土を薄く盛って地表を作ります。その後下草を接着して樹木を植えていきました。

BANDAI SPIRITS 1/100スケール プラスチックキット “マスターグレード”

RGC-80 ジム・キャノン

製作・文/山田卓司

MG ジム・キャノン
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●4400円、受注終了●1/100、約18cm●プラキット●プレミアムバンダイ販売アイテム


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山田卓司(ヤマダタクジ)

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