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美少女フィギュアブームの礎『うる星やつら』 ラムちゃん。 新発売のPLAMAXキットをオリジナル解釈で染め上げる

2024.10.30

PLAMAX ラム⚫なつきハマーンカーン ガールズプラモスタイル#04(10月17日発売)

うちは、ダーリンの妻だっちゃ♥

ラムのプラキットのメイン画像

ラムちゃんを自分色に染める♥

 1978年から1987年まで週刊サンデー(小学館刊)にて連載された、高橋留美子氏の代表作のひとつ『うる星やつら』。1981年より放送されたTVアニメ、その間に公開された劇場アニメ、OVAなど、コミックから飛び出した本作は、プラモデル、ソフビ、ガレージキットと多角的に展開し、後のガールズフィギュアブームの礎をつくった作品といっても過言ではない。この度、2022〜2024年に放送されたTVアニメ版としてキット化されたPLAMAX ラムは、智恵理氏原型を見事にプラ成型に落とし込んだ傑作。作例はキットの素性を最大限に活かしつつ、髪の毛の塗装など、オリジナル解釈で染め上げ、“自分だけのラムちゃん”を完成させている。

マックスファクトリー ノンスケール プラスチックキット
“PLAMAX”ラム

製作・文/なつきハマーンカーン


ラムのプラキットの全体画像1
▲ 空からふわりと舞い降りた瞬間を切り取ったような柔らかなポージングでキット化。フィギュア界の巨匠・智恵理氏により、ラムの健康的なボディラインが見事に再現されている。またキットではタンポ印刷が施された顔パーツと多色成型、ビキニの虎縞は塗装済みとなっているが、作例はテストショットのため全塗装で再現。塗装派の方は次のページの塗装法を参考にするっちゃ!
ラムのプラキットの全体画像2

美少女フィギュアブームを牽引したラムちゃん!

 TVアニメをきっかけにバンダイやツクダホビーからはプラキットやソフビキットが展開。その後のガレージキットブームの先駆けとなった。月刊ホビージャパンでもキットレビューを積極的に展開している。

ホビージャパンの紙面の画像1
ホビージャパンの紙面の画像2

▲ キット作例はプロモデラー・越智信善さん、原型師としてはK. PIEROさんらが活躍。ガレージキットではツクダホビーに続きムサシヤが積極展開。後の『らんま1/2』キットラッシュへと続いていく

ラムのプラキットの比較画像1
▲ 初期テストショット(写真左)とのツーショット(瞳はデカール貼り付け)。実際の商品はタンポ印刷済みフェイスパーツ、塗装済み虎縞ビキニパーツで組むだけで、劇中の麗しのラムさんを手に入れることができる
ラムのプラキットのアップ画像1
▲ 2022年のTVアニメ版では原作コミックに近い、くっきりとした色分けがされたメッシュのようなラインの髪色だが、作例では5色を使ってふんわりとしたグラデーション仕上げに。エアブラシ塗装ならではの柔らかい印象とした
ラムのプラキットの全体画像4
▲ ラムのトレードマークともいえる虎縞ビキニは、キットでは塗装済みの親切設計だが、今回は未塗装のテストショットだったため、エナメル塗料で塗り分けている。トップスの結び目は別パーツで柔らかくリアルに再現され、健康的で張りのあるボディもプラ成型とは思えない柔らかな仕上がり。作例のグラデーション塗装でさらにその魅力が引き立っている
ラムのプラキットのアップ画像4
▲ 表情豊かな指は、人差し指と中指でパーツ分割されているので、丁寧に合わせ目を消したい。ただパーツの合いも素晴らしく、流し込み接着剤で接着し、スポンジヤスリなどで軽く削ればきれいに合わせ目は消えてくれる
ラムのプラキットの台座の画像
▲ 星を象ったベースも本体に合わせてグラデーション塗装。先端にピカエースの顔料をクリアーで溶いた塗料を吹き付けることでアクセントとした

エアブラシによるグラデーション塗装で柔らかい印象のラムちゃんに!

ラムのプラキットの製作プロセスの画像1
ラムのプラキットの製作プロセスの画像2
ラムのプラキットの製作プロセスの画像3

▲ NAZCA ピンクサフを吹き付けた後、Mr.カラー ラスキウスホワイトピンクをベース塗装。肌の色味や陰影などにガイアノーツのサフレスフレッシュのピンクとオレンジを2:1で調色し、先に影になる部分などに細吹き、最後に全体に遠目から吹き付けて肌の色味を調整している

ラムのプラキットの製作プロセスの画像4
ラムのプラキットの製作プロセスの画像5
ラムのプラキットの製作プロセスの画像6
ラムのプラキットの製作プロセスの画像7

▲ 虎柄ビキニはベースに調色したオレンジ系を吹き、Mr.カラー キアライエローで立ち上げ塗装。さらにハイライトにキアライエローにレドームを加え、2トーンほど淡くしたものを最後にフワッと乗せて完了!

ラムのプラキットの製作プロセスの画像8
ラムのプラキットの製作プロセスの画像9
ラムのプラキットの製作プロセスの画像10

▲ 髪の毛はベースはサーフェイサー塗布後に、ガイアカラー ビリジアングリーンを調色したものをベース塗装。さまざまな青~緑系をグラデーション塗装し、一番濃い部分にはMr.カラー ブルーFS15044を使用している


 あんまりソワソワしないで~。この可愛さ! ソワソワせずにはいられませんです!

 「うる星やつら PLAMAX ラムちゃん」作例を担当しました! なつきハマーンカーンです。お待たせいたしました~。プラモデルとしては約42年ぶりの立体化!? 令和になりプラモデルのクオリティも当時では考えられないくらい進化しました。そこにドーン! とリリースされる我らが永遠のアイドル、ラムちゃん。キットを見てるだけで「うちラムだっちゃ!」と聞こえてきそうです。可愛らしいポーズに加えプロポーションは、口開きっぱなし鼻下伸びっぱなしになるくらい素晴らしいです! タンポ印刷が施された顔パーツ! ビキニの虎柄も塗装済みと組み上げただけでラムちゃんを堪能できます♪

 今回、立体化されたラムちゃんは、新たにリメイクされ、さらに可愛くなったもの。製作するにあたり、やはり意識したのが“ラムちゃんを自分色に染める!”←言い方w 新しいラムちゃんの髪はグラデーションというよりメッシュに近いラインがところせましと入っています。そこで私はラインを入れるのではなく ふんわりグラデーションで仕上げてみました。髪のグラデーションには5色使用し派手にかつ柔らかく。ベースはガイアカラー ビリジアングリーンを調色したものを使い、一番濃い部分にはMr.カラー ブルーFS15044を使用しています。 虎柄ビキニはベースに調色したオレンジ系を吹き、Mr.カラー キアライエローで立ち上げ塗装。さらにハイライトにはキアライエローにレドームを加え2トーンくらい淡くしたもので、最後にフワッと乗せて完了!

 今回は虎柄の部分も塗装してあります。こちらはまず、ざっくりとマスキングをしたあとにタミヤエナメルのラバーブラックを吹き付け、はみ出した部分をガイアノーツのフィニッシュマスターで拭き取っていく感じにしました。細かい作業ですが(汗)、ラムちゃんのためなら頑張れるでん!!

 肌のほうは、まずNAZCAシリーズのピンクサフを吹き付け、Mr.カラー ラスキウスホワイトピンクをベースに使用しました。肌の色味や陰影などに使用したのがガイアノーツのサフレスフレッシュのピンクとオレンジ。こちらを2:1で調色し、先に影になる部分などに細吹きで吹いていき、最後に全体に遠目から吹き付けて肌の色味を調整していきます。この際に影の部分が薄くなってしまったりします。その際はお好みでさらに細吹きで調整していきます。

 最後にラムちゃんを支える星形の台座ですが、そちらも可愛く塗装しました。先に先端付近にピンクを塗装したあとに、黄色の部分はビキニと同じ塗装方法。さらにピカエースの顔料、カナリヤイエローをクリアーに溶いて全体に吹き付けたあとに、星形の最先端に同じピカエースの顔料、ラベンダーを吹き付けベースは完了!

 本当に可愛いPLAMAX ラムちゃん、ぜひぜひです。
「浮気はゆるさないっちゃ! うちは、ダーリンの妻だっちゃ!!」

マックスファクトリー ノンスケール プラスチックキット

PLAMAX ラム

製作・文/なつきハマーンカーン

●発売元/マックスファクトリー、販売元/グッドスマイルカンパニー●7700円、発売中●約20cm●プラキット●原型/智恵理(マックスファクトリー)

PLAMAX ラム

AMAZON

ガールズプラモスタイル03の表紙画像


ガールズプラモスタイル#04
2200円(税込)

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▲ 「ガールズプラモスタイル #04 特集:「カスタマイズの可能性」の特設ページはこちら!

Ⓒ高橋留美子・小学館/アニメ「うる星やつら」製作委員会

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