HOME記事ガンダム『機動戦士ガンダムF91(1999年)』~『∀ガンダム(1999年)』までを振り返る【月刊ホビージャパン誌面で見る「ガンダム」45年の歴史】

『機動戦士ガンダムF91(1999年)』~『∀ガンダム(1999年)』までを振り返る【月刊ホビージャパン誌面で見る「ガンダム」45年の歴史】

2024.10.21

HJ誌面で見るガンダム45年の歴史

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 ガンダムシリーズ第1作目『機動戦士ガンダム』のTV放送が始まったのが1979年4月。宇宙世紀を舞台に始まった世界観はその先の時代を描く縦軸展開と、異なる世界観を描く横軸展開の両軸で広がっていき、メディア面で見てもTV放送、映画、OVA、配信など視聴環境を広げていった。本記事では45年でどのように作品が展開されてきたのかを、いくつかに絞って紹介しつつ、月刊ホビージャパン誌面ではそれぞれの作品とどう向き合ってきたのかを見ていこう。


機動戦士ガンダムF91

 シャアの反乱からさらに先の時代となる宇宙世紀0123年、月の周辺に新設されたフロンティア・サイドのコロニー、フロンティアⅣを「クロスボーン・バンガード」と名乗る海賊集団が襲撃する。そこで学園生活を送るシーブック・アノーは同級生のセシリー・フェアチャイルドら学園の仲間とともにスペースボートで脱出しようとするが、セシリーは仲間のもとを去ってしまう。フロンティアⅣを脱出したスペースボートは隣のフロンティアⅠにたどり着き、そこで練習艦スペース・アークに収容される。そこにはシーブックの母が開発していた新型MS「F91」が収容されていた。

機動戦士ガンダムF91の特集誌面画像 その1
機動戦士ガンダムF91の特集誌面画像 その2

▲ 1991年3月号と4月号の2号にわたって「機動戦士ガンダムF91 新・機動戦士伝説」として大々的に特集。キットレビュー、フルディテールアップ、スクラッチを交えて、さまざまな立体物作例を掲載

●1991年3月●映画


機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY

 一年戦争が終結してから3年、地球連邦軍が進めるガンダム開発計画による「ガンダム試作1号機」「ガンダム試作2号機」が強襲揚陸艦アルビオンによってオーストラリアのトリントン基地に運び込まれる。しかし、この情報は内通者からジオン軍残党「デラーズ・フリート」に漏れており、かつて「ソロモンの悪夢」と呼ばれたジオン軍エースパイロット、アナベル・ガトーによって試作2号機は奪取されてしまう。同基地のパイロット、コウ・ウラキは残っていた試作1号機を駆ってこれを阻止しようとするがあっさりと敗北。コウはその後アルビオンに乗艦して試作2号機の追撃任務に就く。しかしこれは後々起こる大事件の序章に過ぎなかった。

機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORYの特集誌面画像 その1
機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORYの特集誌面画像 その2

▲ 初表紙となった1991年8月号では、才谷翔による1/100スケールのフルスクラッチ、ガンダム試作1号機を筆頭にファーストアイテムとなった1/144スケールのガンダム試作1号機とガンダム試作2号機をレビュー

●1991年5月●OVA


機動戦士Vガンダム

 コスモ・バビロニア戦争からさらに時代が進んだ宇宙世紀0153年、サイド2全域を支配するザンスカール帝国は地球連邦に対して独立を宣言し、武力侵攻を開始した。地球で暮らすウッソ・エヴィンと幼なじみのシャクティ・カリンが住む東欧の不法居住区ポイント・カサレリアも例外なく攻撃対象とされ、ザンスカール帝国軍「ベスパ」と、弱体化した地球連邦に代わりベスパに対抗するレジスタンス組織「リガ・ミリティア」の戦闘に巻き込まれていく。ウッソはリガ・ミリティアが反抗の象徴として開発した伝説のMS「ガンダム」を駆ってザンスカールに立ち向かう。

機動戦士Vガンダムの特集誌面画像 その1
機動戦士Vガンダムの特集誌面画像 その2

▲ ガンプラは1/100スケールと、15m級の小型MSを再現するために新機軸を採用した1/144スケールの2軸で展開。1993年6月号では「もう一度How to build GUNDAM」と題して、本作のキットを使用したHow to特集が組まれた

●1993年4月●TV


機動武闘伝Gガンダム

 ガンダムシリーズ初のオルタナティブ作品。戦争ではなく、4年に1回開催される「ガンダムファイト」で各コロニー代表のファイターが闘い、優勝したコロニーにその後4年間の主導権が与えられる。ガンダムファイト第13回大会にネオジャパン代表として参加しているドモン・カッシュは、闘いながらある男を捜していた。本作を皮切りに1995年の『新機動戦記ガンダムW』、1996年の『機動新世紀ガンダムX』とオルタナティブ作品が続き、これらは俗に「平成ガンダム3部作」と呼ばれた。また、『ガンダムW』はOVA『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』という派生作品も生み出した。

機動武闘伝Gガンダムの特集誌面画像 その1
機動武闘伝Gガンダムの特集誌面画像 その2

▲ 1994年6月号では1/144スケールおよび1/100スケールのシャイニングガンダムを題材に塗装How to特集を掲載。8月号では待望の発売となった1/60スケールのシャイニングガンダムのキットレビューを中心に、モビルファイターのバリエーション展開を提案

●1994年4月●TV


機動戦士ガンダム 第08MS小隊

 地球連邦軍の新米士官シロー・アマダはシャトルで地球へ向かう途中、ジオン軍のMS小隊と交戦するジムを発見。積載されていたボールで救助に向かい、そこでジオン軍の女性パイロット、アイナ・サハリンと運命的な出会いを果たす。その後シローは東南アジア地区最前線に展開するコジマ大隊所属の第08MS小隊隊長に任命される。救助したジムのパイロットのテリー・サンダースJr、同じシャトルに乗船していたミケル・ニノリッチ、小隊先任のカレン・ジョシュワ、エレドア・マシスとともに過酷な戦場に赴き、隊員との絆を深めていくなかで、アイナと再会する。

機動戦士ガンダム 第08MS小隊の特集誌面画像 その1
機動戦士ガンダム 第08MS小隊の特集誌面画像 その2

▲ 1996年2月号にて1/100スケールの陸戦型ガンダム、ザクⅡ、高機動試作型ザク、陸戦型ジムをスクラッチ作例で掲載

●1996年1月●OVA


∀ガンダム

 ガンダムシリーズ20周年記念として制作された作品。『Vガンダム』以来に富野由悠季氏が総監督を務め、工業デザイナーであるシド・ミード氏がメカニカルデザインとして参加。月の民「ムーンレィス」の少年ロラン・セアックは地球先行潜入員に選ばれて地球に降下。川でおぼれていたところをキエル・ハイムとソシエ・ハイムの姉妹に助けられ、地球で暮らし始める。2年後、ロランとソシエは成人式に参加。しかし同じ頃、ムーンレィスの帰還部隊が地上への降下を開始し、攻撃を始める。その衝撃で成人式で使用していた“ホワイトドール”と呼ばれる石像が崩れ、中から機械人形(∀ガンダム)が現れた。本作は2002年に『∀ガンダムⅠ 地球光』『∀ガンダムⅡ 月光蝶』として2部作の総集編映画が公開された。

∀ガンダムの特集誌面画像 その1
∀ガンダムの特集誌面画像 その2

▲ 1999年7月号にて大々的に特集。1/144スケールの∀ガンダムのレビュー作例を筆頭に、1/100スケールでフラット、1/144スケールでウォドムをフルスクラッチで製作

●1999年4月●TV


▼ 「45年の歴史年表」は随時公開!

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10月22日(火)18時公開

2000年~2009年

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10月23日(水)18時公開

2010年~2019

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10月24日(木)20時公開

2020年~

ⓒ創通・サンライズ

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