【未来戦士ルル 発売記念!!】「ルル的にはオジサマこそ本作のヒロインです(笑)。」 ルル役・会沢紗弥さんインタビュー〈月刊ホビージャパン2024年11月号掲載〉
2025.10.10『勇気爆発バーンブレイバーン』 ルル役 会沢紗弥インタビュー 月刊ホビージャパン2024年11月号(9月25日発売)
オリジナルTVアニメ『勇気爆発バーンブレイバーン』
ルル役・会沢紗弥 インタビュー
今やアニメ、ゲームと多くの作品に出演しているルル役の会沢紗弥さんにインタビュー。イサミ、スミスと男性主人公のふたりが目立ちがちな『勇気爆発バーンブレイバーン』だが、公式外伝「未来戦士ルル」でも大活躍のルルはホビージャパン的にも“推し”のヒロイン。会沢さんがいかにルルを演じたのか? スミス、スペルビアとの関係を含めて語ってもらった。
(本記事は「月刊ホビージャパン2024年11月号」に掲載された内容を、「未来戦士ルル」の発売に合わせて特別公開するもので、誌面掲載時から一部表記などを調整しています。放送当時は夢中で観ていたあのシーンも、本インタビューや「未来戦士ルル」を読んだ後にあらためて振り返ると別の意味や背景が見えてきます。そんな物語の広がりも含めてぜひお楽しみください。)

会沢紗弥
■声優。9月9日生まれ、埼玉県出身。代表作は『サイレント・ウィッチ』モニカ・エヴァレット役、『ふたりソロキャンプ』大空さや役、『ウマ娘 プリティーダービー』メジロアルダン役、『アイドルマスターシンデレラガールズ』関裕美役など。『機動戦士ガンダム 水星の魔女』では幼少期のラウダ役を演じた。最新作は『さわらないで小手指くん』住吉いずみ役など。
▲ スミスが海岸で出会った謎の少女ルル。その正体はスペルビアのエネルギー源となる生体ユニット。スミスたちと一緒に過ごすなかで、多彩な表情を見せるようになる
ルル的にはオジサマこそ本作のヒロインです(笑)
ルルと勇気
――2024年8月に開催された『勇気爆発バーンブレイバーン』単独リアルイベント「勇気爆発祭」は大変な盛り上がりでしたね。
初めてファンの皆さんと直接お会いできました。会場では男女関係なくそれぞれが「イサミ!」「スミス!」「ルル!」「ブレイバーン!」「スペルビア!」と思い思いに叫んでいただいていて、作品の熱さに負けないくらいの応援を感じられました。グッズ展開も多い作品なので、それこそスミスの「トリコロールTシャツ」を着たファンの方もいらっしゃいましたね。イベントではハッチャケた朗読劇もあったのですが、ひさしぶりにルルを演じられて嬉しかったです。
――まずは会沢さんから見たルルの魅力についてお聞かせください。
全部ですね! ルルはデスドライヴズにとって消耗品、エネルギー源みたいな存在ですが、デスドライヴズの“ルル”ではなく、みんなから感情を教えてもらったことで勇気の塊みたいな女の子になれたと思います。ちょっとわがままで強引なところもあるんですけど、危険な戦闘にも自分の意志で一緒についていくんです。『未来戦士ルル』でも描いてもらっていますが、ちゃんと勇気をもって助けにいく。どれだけ時間がかかっても、しっかりと覚悟をもてる子だと思います。イサミが負けそうなときも「勇気!」って声をかけて、戦う気持ちを取り戻すシーンもありましたからね。
――役作りにおいても“勇気”は重要なキーワードですか?
みんな大切にしていると思います。キャスト陣、スタッフさん、みんな「勇気爆発!」してました。ルルの勇気に関してはスミスの影響も大きいですよね。それに『機攻特警スパルガイザー』という素晴らしい教育を受けていましたから(笑)。スパルガイザーの声はブレイバーン役の鈴村健一さんなんですよ。鈴村さんは「昔の特撮のアフレコは早口で滑舌が独特」と特撮イメージでセリフを合わせていて。番組を観たルルがそれを真似するシーンがあったのですが、「ルルのほうが滑舌よくなっちゃったね」みたいなこともありました(笑)。
――ルルは劇中で成長していきますよね。
ルルはあっという間に成長していくので、収録のたびに大張監督とどれくらいの成長度で演じるか話をしていました。基本的にイサミ、スミス、ブレイバーン、オジサマとのかけ合いが多かったので、先輩の声優の方々に引っ張ってもらうことで自然に表現できたところもあります。やはり先輩たちは経験が豊富で、熱い芝居に私も良い影響を受けることができたと思います。
――演じてみてルル役はいかがでしたか?
すごく難しかったです。序盤のルルはスミスと取っ組み合いをしたり、イサミをぶっ飛ばしたり、本当に破天荒で。それこそ人間なのかもわからない状態だったので、自分が出せるものをアフレコですべて出して、暴れていく感じでした。初登場時は「ガガピー」しか話せないですし(笑)。
――「ガガピー」はまさにルルの印象的なセリフですよね。
大張監督からは「耳障りの悪い機械音を出してください」とディレクションしてもらいました。マイクを吹かない、声が裏返らない、音が割れないようにするなど、声優として本来注意すべきことを、あえて気にせずに思いっきりやってみました。それこそイヤフォンやヘッドフォンをして視聴していたら、耳から外したくなるくらいの声が出たらいいなくらいの気持ちで(笑)。いつもはそうならないように気を付けていることだけに、むしろ貴重な体験になりました。
©「勇気爆発バーンブレイバーン」製作委員会