HOME記事ガンダム金色に輝くハロをスクラッチで立体?! 3D造形技術を活かして「ガンダム45周年記念ロゴ」を立体レリーフで再現【ガンダム45周年】

金色に輝くハロをスクラッチで立体?! 3D造形技術を活かして「ガンダム45周年記念ロゴ」を立体レリーフで再現【ガンダム45周年】

2024.10.24

ガンダム45周年記念ロゴレリーフ【スクラッチビルド】 月刊ホビージャパン2024年11月号(9月25日発売)

ガンダム45周年記念ロゴレリーフの塗装プロセスの画像6
ガンダム45周年記念ロゴレリーフの塗装プロセスの画像7
▲ 全体をマスキングして、ロゴ画像を参考にしながら薄くゴールドのグラデーションをかけるように目を塗装する(※片方は予備)
ガンダム45周年記念ロゴレリーフの塗装プロセスの画像8
▲ ハロの耳と口の分割ラインにエナメルブラックでスミ入れして完成
ガンダム45周年記念ロゴレリーフの切り抜きの画像
▲ ロゴレリーフの大きさは直径約15cm、横から見ると全体的なアール形状の中で、文字部分をさらに立体的に表現しているのが確認できる
ガンダム45周年記念ロゴレリーフのディスプレイの画像
▲ アクションベースを使用して専用のディスプレイ台も用意した
ガンダム45周年記念ロゴレリーフとガンダムの画像
▲ ガンプラ45周年を記念した「RG RX-78-2 ガンダム Ver.2.0」。本アイテムと並べるには、これ以上のものはないベストマッチな組み合わせになった

■45周年ロゴ データ制作
 いただいた平面図をテンプレートにして形状をトレースしていきます。口と耳のラインは曲線でトレースして、ハイメッシュ化したあとにモールドモデルを沿わせてブーリアン演算(沿わせた形状にくりぬき)をします。「45TH」のフォントはトレースしたものを本体のシェイプに合わせてモデリングします。これもブーリアン等を使うと楽にモデリングできます。全体にハイメッシュ化してスライサーソフトで配置、出力方向、各パラメータなどを調整します。このままだと出力物が大きすぎて出力できないので、できるだけ縦に配置していきます。出力面を確認しながら、フィルムの設置面を少なくして配置したほうが出力ミスがなくなります。

■45周年ロゴ 塗装
 フォントの色分けでマスキングが大変そうなので、黒のシャドウをエナメル塗料で塗装して、乾燥後に拭き取ると簡単にできます。塗装工程は、ラッカーゴールド→ラッカーシルバー→エナメルブラック→エナメルブラック拭き取り→クリアーコート→目塗装→スミ入れ、になります。出力物をきっちり二次硬化させ、サーフェイサーを吹いて下地を作ります。全体に基本色のゴールドを吹き、フォントの部分をラッカーホワイトで大幅にはみ出さないように丁寧に吹いていきます(写真では陰影を付けるためシャドウを入れてゴールドを塗装しています)。次はエナメル塗料のブラックをフォントの縁を中心に塗装します。先に塗装したホワイトを隠すように吹き付けていきます。乾燥後、溶剤を付けた綿棒でエナメルブラックを拭き取ります。これはかなり綿棒を使いますね(笑)。結局のところ…、黒とゴールドの差分が大きすぎて違和感があり、クリアー塗装後にゴールドを薄く吹き付けました(クリアーブラックのほうがよかったのかもしれませんね)。

■塗装レシピ
下地=
ファインサーフェイサーL(ライトグレイ)
基本色=GXブルーゴールド
黒(シャドウ)=エナメルブラック
フォント=スターブライトシルバー、ホワイト
クリアー=Ex-クリアー
スミ入れ=エナメルブラック

■製作後
 12kプリンターで出力したのですがセッティングが間に合わず…、結局4kプリンターのほうがシャープに出力できているという結果でした。照射方式が変わっているので今までのパラメータは使えずに終わってしまい残念です。トライアンドエラーでたくさんレジンを使うので、使えないエラーパーツがたくさん出ます。これらは溶かして再利用できないですかね~。


▼ 関連記事はこちら

ⓒ創通・サンライズ

1 2
この記事が気に入ったらシェアしてください!

六笠勝弘(ムカサカツヒロ)

オススメの書籍

月刊ホビージャパン2024年11月号

ご購入はこちら

月刊ホビージャパン2024年10月号

ご購入はこちら

月刊ホビージャパン2024年9月号

ご購入はこちら
PAGE TOP
メニュー