『スーパーロボット大戦』ヒュッケバインボクサーがHGキット化。全長23cmの威容を誇る話題作をAMガンナーと色を統一して仕上げ
2024.10.19ヒュッケバインボクサー【BANDAI SPIRITS】 月刊ホビージャパン2024年11月号(9月25日発売)
ガイスト・ナックル
カタパルト・キック
Gソード・ダイバー
フルインパクト・キャノン
■令和のスパロボ模型は秀作揃い!
HGヒュッケバインボクサー、ついに発売されましたね。個人的にはAMガンナーを担当した時以上に楽しみにしていたキットです。AMガンナーの箱を開けたときもパーツの大きさ、ランナーのサイズ感に痺れましたが、今回もすさまじいボリューム! 仮組みの段階からそのボリュームとパーツの大きさに圧倒され、いつも以上に盛り上がりつつ製作できました。
以前AMガンナーを製作した際は、本体であるヒュッケバインMk-Ⅲはガルマ☆ザビコさんが作り、自分はAMガンナーのみを製作するという変則的な取り組みでしたが、今回もザビコさんのヒュッケバインMk-Ⅲをお借りし、自分はAMボクサーのみの製作です。いやぁ、ザビコさんのMk-Ⅲ、清潔な色使いでかっこいいもんね(笑)。ヒュッケバインMk-Ⅲの製作方法が気になる方は、本誌2024年4月号か、単行本「ホビージャパンエクストラ 特集:スーパーロボット大戦OG」を参照してくださいませ(宣伝)。
AMボクサーを仮組みしての印象は、とにかく作りやすいことに尽きます。作る前は大型キットであるだけに「塗り分け箇所(マスキング)が多かったらどうしよう…」と勝手に尻込みしていたのですが、いざ組んでみると洗練されたパーツ構造、男前なフォルムからしなやかな可動と、ストレスを感じることなく形にすることができました。
■製作
今回はパーツの合わせ目や、色分けに関してはキットのままで充分だと判断し、工作に関しては丁寧な表面処理を念頭に、ヒケの処理やモールドの彫り直し、スジ彫りの追加など細々とした作業だけを施しています。
AMボクサーパーツとヒュッケバインMk-Ⅲとの合体・分離ギミックですが、各ブロックがしっかりと定位置でカチッと収まってくれますし、股間や背中のジョイントで強固に固定できるのでストレスなく動かして遊べます。AMボクサーパーツを塗装で仕上げる際は、パーツが擦れやすいところを仮組み段階で確認し、あらかじめヤスリで一皮剥くように削っておくことをオススメします。とくにMk-Ⅲのサイドアーマーと、AMボクサーの股関節とが干渉しやすいので、念のためサイドアーマー側を1mm以上削り込んでおくと塗膜が剥がれにくくなりますよ。作例のサイドアーマーも、薄く整形したものを新しく用意しました。
注目の可動指ですが、形状はとても良好なもののゲートの跡やパーティングラインがどうしても目立ってしまうため、表面をヤスリがけしてあげると見映えが向上します。ただ、粘りがある材質のため削りカスがささくれのようにパーツ表面にひっついてしまうため、パーティングラインを処理しようとすると手間がかかります。今回は時間をかけ、デザインナイフ&ひたすら番手を変えつつヤスリで何度も磨きましたが、あるいはパーティングラインをそのまま受け入れて、未処理で済ませるのも手でしょう。
■塗装
ザビコさんのMk-Ⅲを乗せるので、使用した塗料もヒュッケバインに合わせてあります。合体変形などによって一部外装の内側が見える部分があるので その部分には黒く塗りつぶしてごまかしました。以下、カラーレシピです。
本体青=エヴァンゲリオンカラー エヴァパープルグレー
本体濃紺=バーチャロンカラー 風群青
本体白=ガイアカラー ニュートラルホワイト
本体黄色=メカトロウィーゴカラー らいとおれんじ
フレーム色1=37番 RLM75グレーバイオレット
フレーム色2=116番 RLM66ブラックグレー
ガイスト・ナックル=ガイアカラー プリズム パステル ターコイズブルーイエロー
コーションデカールは、スジボリ堂 ロボデカールを使用しました。
BANDAI SPIRITS ノンスケール プラスチックキット “ハイグレード”
ヒュッケバインボクサー
製作・文/すえぞう
HG ヒュッケバインボクサー
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●12100円、受注終了●約23cm●プラキット●プレミアムバンダイ販売アイテム
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ⓒSRWOG PROJECT
すえぞう
ディテール工作が得意なキャラクターモデラー。「ザビコさんとまたコラボできてうれしいです!」