HOME記事キャラクターモデル「PLAMAX ファルケ」をレーサー仕様に改造!エナメル塗料とラッカー塗料で水彩画のような仕上がりに!

「PLAMAX ファルケ」をレーサー仕様に改造!エナメル塗料とラッカー塗料で水彩画のような仕上がりに!

2024.10.13

筆塗りTribe/傭兵軍 反重力装甲戦闘機 ファルケ【マックスファクトリー 1/35】 月刊ホビージャパン2024年11月号(9月25日発売)

エナメルぼかしの「チョップ塗り」スタート!

▲まずはパープルから。エナメル溶剤で薄めに塗料を希釈する
▲影になりそうなところやパネルライン、青みを出してみたいな~という箇所に塗っていく。“ここに塗れば正解”という場所はなく、自分の中のかっこよさを信じて色を置いていく
▲パープルを塗った状態。パネル一面に塗ったり、スジ彫りだけに流してみたりと、強弱をしっかりつけるといい
▲次はオレンジ。オレンジもエナメル溶剤で希釈する
▲オレンジの色味が絶妙に本体の汚れになったり、柔らかい影の表現を演出してくれる
▲パープルと混ざってもOK。むしろ混ざることで他の箇所とは色味が変わって面白い表情になる
▲裏面の特に奥まった部分はパープルを濃いめに塗っておく。そうすることでより自然な影表現が生まれる
▲エナメル塗料を塗ったら、お次はメイン塗装の白の準備。白は数色使用していて、アーリーチョップ!!!がパネルごとに塗りたい白を適宜セレクトして塗っていく
▲エナメル塗料の上からラッカー塗料を塗ると、ラッカー塗料の溶解力のおかげでエナメル塗料が早速溶け出してくる。この溶けたエナメル塗料が上のラッカーの白と混ざり合い、白の奥にパープルやオレンジが見えるようになる
▲溶けたエナメル塗料が表面に出てきている様子。塗料が溶けることによって、狙ってはなかなか出せないジワジワとしたボケ感ある塗面になる
▲白の色味をチェンジ。使っているのはバーチャロンカラーのウォームホワイト。この色を白塗装のまとめにもってくる
▲これまで塗った筆跡の表情を塗り潰さないように、面の中央や頂点にウォームホワイトを塗っていく

裏面の塗装

▲「かっちょいいグレー」を薄く塗り広げる。裏面はエナメル塗料のパープルを多めに塗っているので、より陰影ある表面に仕上がっていく
▲エンジンや反重力装置などは、オリーブドラブを使用して塗装している
▲オキサイドレッドのサーフェイサーの上から塗るオリーブドラブは最高の色味。オリーブドラブで下地のオキサイドレッドを完全に塗り潰さないようにしよう
▲本体塗装が終わった状態。単色のベタ塗りでは表現できない、水彩画のような雰囲気をまとっているのがわかる
▲アーリーチョップ!!!自作のデカール「chop! factory Racing team」。ファルケやフィギュアにも貼ってあり、作例のアクセントとなっている
▲武装を外した内側はガソリンタンクとなっている。このフロントカウルはネオジム磁石で取り外し可能にしている
▲機首のチッピングが成型色のグリーンを思わせる色で施されているのも見事
▲エンジンは塗装後にウェザリング塗料でウォッシングし、使用感を強調した

大人になって出会った「プラモの楽しさ」と「仲間」たち

──アーリーチョップ!!!さんが本格的にプラモを始めたきっかけを教えてください。
アーリーチョップ!!!(以下ア):社会人になってちょっと暇な時間にたまたまガンプラを1個買ってみたんです。1500円くらいのものだったと思います。そうしたら面白くてずっといじってました。ガンプラひとつで1ヵ月も楽しめたので「このコストパフォーマンスでこんなにも面白い趣味があるのか!」と驚いたんです。そこから少しずつ工具や塗料を揃えていきました。

──昔からバリバリ作っている方だと思っていました。
:ものを作ったりいじったり、絵を描いたりするのはずっと好きだったのですが、プラモデルをたくさん作るようなことはありませんでした。小さい頃に何個かは作ったかもしれないですが……。大人になって出会えたことで、模型雑誌やインターネットを駆使していろいろ調べまくりました。そうすると北海道でも模型を楽しんでいる人たち(POOH熊谷さんなど)と出会って、交流が始まったんです。そんな仲間たちとの出会いによって今の自分の製作スタイルができたと思います。
 筆塗りに関しても、絵を描いていたので筆自体を使うことに抵抗はありませんでした。プライベートでもマシーネンは好きでよく塗っています。これまでの自分の作例を知っている方からすると「筆塗り」のイメージは希薄かもしれませんが、元々絵筆を握っていたこともあり、今回は夢中で色を置く工程を楽しんで作りました。自分の筆塗り作品の最終的なイメージは「水彩画のような仕上がり」で、それを念頭に置きながら筆のタッチやフィルタリングの色味、汚し具合などを考慮しつつ多層に塗り重ねています。そんなふうに色を塗り重ねている時間は、本当に幸せで、雑音なども入ってこない自分と模型だけの時間を思いっきり楽しめるんです。模型と“接触”する筆塗りならではの楽しみだと思うので、ぜひ筆を取って自分と同じような体験を楽しんでほしいです。

マックスファクトリー 1/35スケール プラスチックキット“PLAMAX”

傭兵軍 反重力装甲戦闘機 ファルケ

製作・文/アーリーチョップ!!!

PLAMAX 1/35 反重力装甲戦闘機 Pkf.85 ファルケ
●発売元/マックスファクトリー、販売元/グッドスマイルカンパニー●5280円、発売中●1/35、約19cm●プラキット●原型/ファルケ:せど、フィギュア:平田英明

ⒸKow Yokoyama 2024

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アーリーチョップ!!!

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