HOME記事工具・マテリアルプラモデル製作でまず手に入れたい工具ってなに?【いまさら聞けないプラモデルの基礎:ニッパーの選び方】

プラモデル製作でまず手に入れたい工具ってなに?【いまさら聞けないプラモデルの基礎:ニッパーの選び方】

2024.11.16

初めてでも安心!プロモデラー「ノモケン」と学ぶプラモデルの入り口!! File.01

ニッパーの選び方のメイン画像

プラモデルを作るために必ず持っていた方がよい工具はありますか?

まずはニッパーを手に入れよう!

 プラモデルはいくつものパーツが一枚のワク(ランナー)の中に繋がっていて、ゲートと呼ばれる細い繋がりを切り離す作業があります。これはカッターやハサミでは難しく、「ニッパー」という安全で簡単に切り離せる工具を使うのが最適。日常で使うモノではないので、プラモデルのために初めて手にする人も多いと思います。「ニッパー」というと針金など硬いものを切る道具を思い浮かべるかもしれませんが、プラモデル製作で使うのはそれとは似て非なるモノ。そんな“プラモデル用ニッパー”の特徴を解説していきます。

精密ニッパー
ニッパーの図解イラスト
▲ ランナーとパーツをつないでいる細いところが“ゲート”。ここを切り離すのに用意したいのが「ニッパー」。図のように刃先で挟みつつ切り込みます

ニッパーの構造が知りたいのですが分からない用語が多いので教えてください

ニッパーの構造と各パーツの名称を実際のニッパーを見て覚えよう

ニッパーの名称解説の画像

①枝(え)、グリップ。持ちやすいよう弾力のある素材で覆われています
②刃。両側から切る場所を挟みつつ切り込むところ
③バネ。刃が開くように力を掛け、動作や力加減をサポートしてくれます。バネの形状はいろいろあります
④カシメ部。作動を支える軸


プラモデルを作るときどんなニッパーを使ってもよいの?

プラモデルの製作に適した“プラモデル用”ニッパーを使いましょう

 金属線などを切るニッパーは丈夫な刃と強く握れるグリップになっています。それに対してプラモデル用のニッパーは比較的柔らかい樹脂を切るために、刃の切れ味を高め、カタチも細かな切り取りに使いやすい形状になっています。逆にプラモデル用でよく切れるといっても、硬い素材では刃を傷めるので向いていません。ニッパーといってもその用途によって使い分けが必要なので、その特徴を知っておきましょう。

プラモデル専用ニッパーの画像
プラモデル専用ニッパーでプラパーツを切断した画像

▲ プラモデル専用ニッパーの特徴。刃のついた先端側はカシメ付近よりも一段薄い作りになっていて、狭い隙間に刃先を入れやすい形状になっています。そして刃を合わせると外側が面一(ツライチ)のため、切り口がほぼ平らになります。この面をパーツに向けて使うと切り口も整えやすいのです

金属線カット用のニッパーの画像
▲ こちらは金属線などを切るニッパーの例。一見プラモデ
ル用に似ていても、細かい所の作りの違いで使い勝手がか
なり違います。硬い素材を切るため、力を入れられる作り
になっています。バネもついていません
金属線カット用のニッパーでプラパーツを切断した画像
▲ さらに違いを見てみましょう。刃の先端側に向けても厚
みがある丈夫な作り。これだと狭いところに刃先は入れに
くい。刃は山型が向かい合うので、切り口も尖ったものに
なります。こうして比べるとプラモデル用ニッパーが“繊
細な工具”なのがわかります
刃こぼれしてしまったプラモデル専用ニッパーの先端画像
▲ プラモデル専用ニッパーは金属用などよりも刃が薄く、傷みやすい道具です。よく切れるからと硬い金属に使ってしまうと簡単に刃こぼれしてしまいます。プラスチックでも硬い素材や太いものなど、刃に負担が掛かる場合は傷めてしまうことがあります

 プラモデル製作のニッパーを選ぶのに、先に上げた二つの特徴(先端の薄さ、切り口が平らなこと)を持つモノとそうでないものででは、作業のし易さや、仕上げの手間を含めて使い勝手が大きく違ってきます。なんども繰り返すわけですから、こうした特徴を持った“プラモデル専用ニッパー”がオススメなのです。

©あまとき ASSORT ASSEMBLY

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